近内さんの「3日間美容」のテーマ
「髪にも肌にもツヤを仕込む!」
「うるおい不足でツヤを失うと疲れて見えたり、老けて見えたりしがちです」と言うのは美容ジャーナリストの近内明子さん。「髪も肌も、光を反射するようなキラキラとしたツヤがあるだけで元気で若々しく見えるもの。3日間でツヤツヤになれる、私の方法をぜひお試しください!」
STEP1:3日前
「シャンプー前のオイルパックで髪のツヤを取り戻す」
「髪にツヤを与えるのに欠かせないのがヘアオイル。髪表面にほんの少しなじませるだけで濡れたようなツヤを与えることができるアイテムですが、私の場合、髪質が細い、柔らかい、少ないため、うっかりするとペタっとボリュームがなくなってしまう心配も。
そこで編み出したのが、シャンプー前の乾いた髪になじませ、時間を置いてからいつも通りにシャンプーする方法です。ポイントは髪がオイルで濡らしたようになるくらい大量に使うこと。ショートからミディアムで大さじ1杯から2杯を目安に毛先からたっぷりとなじませ、目のあらいコームでとかし、タオルで包むか、シャワーキャップを被ってじっくり浸透させます。
↑オイルはまず大さじ1杯くらい手に取り、乾いた髪の毛先からなじませ、さらに同量くらい取り、髪全体ががベタベタになるまでまんべんなくなじませます
「湯船で動画を見たり、半身浴をしたり、最低でも15分間くらい、長い時は1時間くらい放置するのがベスト。オイルが残らないように丁寧に2度洗い後、いつものようにトリートメントしてドライします。1回で驚くほどツヤを感じますが、これを3日間続けると髪そのものの質がよくなったようで芯からつややかになる感じです」
「オイルはケチらずたっぷり使うこと。ヘア専用でなくてもいいし、香りが気にならなければオリーブオイルでもOK。頭皮ではなく、髪中心につけ、目のあらいコームでとかして馴染ませます」
【左から】
■さらとろ ライスオイル オープン価格/和の実 by ヘアレシピ
■スキャルプ&ヘアオイル(40ml)¥4,950/Waphyto
「乾燥して広がりやすい髪を、ツルツル、サラサラ、なめらかツヤ髪に洗い上げるシャンプーとトリートメント」
【左から】
■エレクトロン シンクロシャンプー ファム FOR SCALP(300ml)¥2,970/GMコーポレーション
■エレクトロン シンクロトリートメント(180g)¥2,200/GMコーポレーション
STEP2:2日前
「肌はとろみ化粧水を歳の数だけパッティングでうるおいツヤ肌に」
「短期間で乾いた肌の血行を良くして潤いを巡らせるためには、保湿効果の高いとろみタイプの化粧水でパッティング。パッティングといっても、乾いてデリケートになった肌に刺激は厳禁なので、コットンでトントンと抑えるようになじませるのがポイントです。
額、両頬、口と鼻周りのパーツごとに下から上へ向かってトントン。回数は年齢の数だけと決めています。各パーツ60回くらいやるわけですから、ちょっと時間はかかります。でも、面倒がらずに化粧水を足しながらトントン。その後はクリームでしっかりとうるおいを閉じ込めるのを忘れずに。とりあえず、まず2日続けることで、うるおいのツヤが生まれ、小ジワや毛穴の目立たなく、ファンデーションのノリもよくなる気がします」
【左】
「まろやかなとろみと高保湿作用で肌あれ改善効果のある薬用化粧水。ちょっと贅沢ですが、2日間だけはたっぷり使ってパッティング。うるおい、ハリ、キメの変化を実感できます」
■センチュリー ザ・ローションa SP(150ml)¥22,000/トワニー
【右】
「入浴後の濡れた肌に使う美容液。めぐりの良い状態に整え、化粧水の保湿効果が一段とアップ」
STEP3:前日
「ベッドサイドに置いたバームで追い保湿」
「せっかく化粧水パッティングで与えたツヤも、簡単に奪ってしまうのが乾燥。日中はもちろん、寝ている間も乾燥から徹底的に守るために、たゆまぬ保湿ケアを心がけます。
バームタイプのクリームをいつも手元に置いて、仕事中やテレビを見ている時はメイクの上から、さらに寝ている間も、重ね塗りします。目元や口元、さらに唇や爪まわりなど、鏡を見ずにどこにでも塗れ、スーッと浸透するのがバームタイプの魅力です。これだけで”ツヤマシマシ”が叶います」
「うるおいを閉じ込め、逃さず、ツヤ肌をキープするバームとマスク。うるおい保持だけでなく、メイク前に使えばツヤ肌仕上げも簡単」
【左から】
■美容クリームパック(40g)¥8,800/アースアンドユー
■モイスチュアライジング レスキュー バーム(30g)¥6,050/イグニス
■リーフバーム(20g)¥2,970/ON&DO
そして当日、ヘア&メイクで総仕上げ!
ストレートヘアアイロンで髪表面に面を作るスタイリング
「乾燥やクセで髪表面がパサついたり、浮いたりしていると髪にツヤを感じにくくなってしまいます。オイルパックで髪そのもののツヤが高まったら、お出かけ当日は、髪表面に面のツヤを作るスタイリングを実行。手っ取り早いのはストレートアイロンで髪の表面を滑らかに整えること。ダメージを防ぐためには、もちろんオイルやスタイリング剤をつけるほうがいいのですが、ボリュームがなくなってしまう場合は使わない方が軽やかに仕上がると思います」
当日の肌ツヤはパール配合のパウダーで演出
「お出かけ当日の肌ツヤはクリーム、またはクッションタイプのファンデーション+パウダーでON。マットに仕上げるのではなく、パウダーは量は控えめに、ツヤを生かすようにTゾーン、Cゾーンにブラシで肌を磨くようにつけると自然です」
ちかうち・あきこ/美容ジャーナリスト。女性誌・美容誌で長年活躍。医師や研究者の取材も多数。美容のトレンド、最新知見に詳しい