40〜50代のセンスのいい目利きが絶対的信頼を置く老舗とは

センスがいい人、丁寧に暮らしている人って憧れますよね。そんな目利きが気に入っているものなら、なおさら気になりませんか？

福光屋　ひがし

OurAgeが取材で出会った目利きたちが、こぞって愛用品として名を挙げるのが「福光屋」のもの。寛永二年（1625年）創業の金沢の老舗酒蔵です。金沢、東京で計6店舗を構えます。

福光屋の何が目利きの心をくすぐるのでしょうか。

おいしくて安心、そしてセンスがいいから、やっぱりまた買いたくなる

料理家の渡辺有子さんは、15年来の福光屋ファンとか。

「食のセレクトショップのような楽しさがあり、行くといつもワクワクしてしまいます」

渡辺有子さん／料理家
季節の味わいをいかしたシンプルなレシピと、素材同士の組み合わせに定評が。また、センスのいい丁寧な暮らしぶりも人気。アトリエ「FOOD FOR THOUGHT」で料理教室やイベントを開催。代々木上原、西荻窪にショップもオープン。著書に『すっきり、ていねいに暮らすこと』『料理と私』などがある

「『金沢にすごくステキな酒蔵があるよ』と知人に紹介されたのが福光屋さん。日本酒を作り続けている老舗なのですが、お米の発酵技術を生かして、いろんな商品を作っています。感心するのは発酵食品や調味料、ドリンクなど、どの商品も素材にこだわり、余計なものは入れず、丁寧、真面目に作っていること。だから安心感があって、すっかりリピーターです。今はよく東京ミッドタウン店を利用しています」

渡辺さんがとくにお気に入りなのが「お米の醗酵飲料 ANP71（エーエヌピー71）」。植物性乳酸菌「ANP7-1株」と麹で発酵させたお米の飲料です。

ANP71　150ｇ300円（税抜）

「発酵食品がブームになるずっと前から、福光屋さんはこういった商品を作られています。発酵の素晴らしさを知り尽くしているからこそですよね。ANP71はさっぱりしていてとてもおいしいんです。この小さなボトルを朝に半分、夜に半分飲むのが私流。お通じやお肌のことを考えて、必ず飲むようにしています。ちょっとした差し入れにしたり、母に送ったりもします」

さまざまなメディアで活躍する編集者、赤澤かおりさんも、10年来の福光屋の大ファン。食べることと飲むことが大好きで、それがライフワークだという赤澤さんは、「本当においしいもの」を選ぶ達人です。

赤澤かおりさん／編集者・フリーライター
旅と食まわりのこと、ハワイのことを中心に編集・執筆を行っている。飲んで食べることはライフワーク。ハワイに関する著書は共著も含め、12冊。最新刊『Hawaii note』はここ数年のハワイでの日々をまとめたもの

大吟醸の概念が変わった運命の1本

赤澤さんは、数年前、手土産で福光屋の日本酒「加賀鳶（かがとび）」をもらい、衝撃を受けたのだそうです。

「加賀鳶の純米大吟醸を飲んで以来、大吟醸の概念が変わりました。大吟醸というと少々華やかすぎて苦手でしたが、加賀鳶藍は、吟醸香が主張しすぎず、お米の旨みを存分に愉しむことができます。選び抜かれた素材だけで、丁寧に仕込まれたお酒だからよどみがないのだと思います。和食はもちろん、洋食にも合わせやすい。こんな大吟醸があっただなんて驚きでした」

加賀鳶純米大吟醸藍　720mL 1本化粧箱入　2,200円（税抜）

お祝いごとや誕生日、お返しなどで贈り物をする機会も多いという赤澤さんですが、「本当に私がおいしいと自信をもって言えるから、大切な人に送っても間違いがない」と、福光屋のギフトを送られることが多いそうです。

「両親や友人たち、大切な人たちにもう何本プレゼントしたかわかりません。ボトルのデザイン、ラベルなどにもこだわりを感じます」

老舗の真面目なスタンスと歴史に裏打ちされたものづくりの技術が、目利きたちが信頼を寄せる理由なのですね。

皆さんご存じ、ヘアメイクアップアーティストの山本浩未さんも福光屋のファン。福光屋はお米の発酵技術を生かし、コメ発酵液からなる質の高いスキンケアアイテムをつくっていて、山本さんもお気に入りなのだとか。

山本浩未さん／ヘア＆メイクアップアーティスト
「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信する、メイクアップの第一人者。メイクのみならず、気持ちが元気になるポジティブな美容理論が好評。雑誌、テレビ、トークイベントなど多方面で活躍中。『おとなメイクは白・黒・赤だけでいい』ほか、著書多数。

お米の発酵と美容に大きな可能性を感じます

以前、福光屋の酒蔵を訪ね、普段は蔵人しか入ることのできない麹室や発酵研究所などを案内してもらったそうです。

黄みがかった色は、コメ発酵液の美容成分、と研究員より説明が。

「コメ発酵液の、微かに甘酸っぱい発酵の香りが私は好きですね」

「コメ発酵液を用いた『アミノリセ』シリーズのスキンケアを私はとても気に入っています。食品を作る会社だからこその“安心・安全”は、基礎化粧品にとってとても大事なことです。化粧品も食べ物と同じで、毎日の積み重ねで肌をつくるものなのです。だからこそ、安心できる素材と処方であることは、心身にとても大切だと思います」と山本さんは言います。

“酒蔵の確かな発酵”が、美容を豊かにしてくれる。日本酒と美容の関わりに、とても可能性がある、と実感しているそうです。

乾燥の気になるこれからのシーズン、とくに注目してもらいたいのがこちら。