シワは皮膚の「折れ曲がり」の定着。寝るときや、普段の姿勢のクセを正して、余計な折れ曲がりを作らないことが、シワ攻略の最大のポイントです。
枕と姿勢を指導してくださったのは
長坂靖子さん
Yasuko Nagasaka
1968年生まれ。日本ウォーキングセラピスト協会代表理事。著書に『肩甲骨リセットで「背中」と「おしり」が面白いほどやせる!』(青春出版社)ほか
これが首ジワを防ぐ最高の寝姿勢
毎晩7時間前後にも及ぶ睡眠。首の皮膚が「折れ曲がった」状態で寝れば、確実にそれはシワとして定着します。首ジワを防ぐ最大のポイントは枕。首に「折れ曲がり」ができない枕を選べば、呼吸もしやすく、体も休まる最高の寝姿勢に。
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「後頭部だけが枕にのった状態だとあごが引け、首にシワが。肩口が枕にのり、首の後ろから肩にかけてが隙間なくフィットする枕を選べば、あごから首にかけて余計な力が入らず、シワが寄らなくなります」。硬さ、高さの調整が可能。
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一日に何度か姿勢をリセット
スマホやテレビに夢中になると、ついついダラ~っとした姿勢に…。これが、首やフェイスラインにシワを呼ぶだけでなく、血行不良や呼吸の浅さから顔のあらゆるシワの原因にも! 一日に何度かリセットし、シワを生まない姿勢を体に覚え込ませましょう。
【正面】
肩と骨盤のラインは床と平行に
姿見の前に椅子を置き、座り姿勢をチェック。両肩と骨盤の横ラインが平行になるように。また鼻筋、バストの中央、恥骨が一直線になるよう、背すじを真っすぐに
スマホに夢中になると「巻き肩」姿勢に
スマホ、パソコン作業で肩が前に出る「巻き肩」の姿勢。あごが前に出て、骨盤が後傾。胸とお腹が圧迫され、呼吸も浅くなります
スマホを見るときほど正しい姿勢を
スマホを見るときも、胸鎖乳突筋は斜めのまま。目線だけを画面に落として。ひじは少し前に出るものの、耳・肩・大転子は一直線をキープ(下でご紹介する横から見た写真を参照)
【横】
耳、肩、ひじ、大転子は一直線上に
耳下から鎖骨へとつながる胸鎖乳突筋が斜めになるよう、あごを引いて。骨盤を立て、下腹を引き締めます。耳たぶ、肩、ひじ、大転子(骨盤横の、触れるとでっぱりを感じる、大腿骨の上の外側にある突起)を一直線上に
【後ろ】
肩甲骨が寄り、僧帽筋がリラックス
正しい姿勢になると、自然と肩甲骨は中央に引き寄せられ、首から肩、背中にかけて広がる僧帽筋が緩んで、首・肩がリラックス。顔まわりの血流がよくなり、シワもできにくくなります
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ モデル/堀本陽子 スタイリスト/程野祐子 取材・原文/小田ユイコ