4月3日(月)に集英社から発売された『ずっと美しい人のインテリア』。
OurAge世代やその先輩達の、家や暮らしを描いた新刊です。担当編集者が、中でもこだわりの詰まった1軒をご紹介します。
『ずっと美しい人のインテリア』¥1500+税(集英社)
2016年3月に発売、ご好評をいただいた『ずっと美しい人のマイ・スタイル』に続く、第2弾『ずっと美しい人のインテリア』が4月3日(月)に発売されました。
今回はおしゃれでセンスのいいマダム13人のお宅拝見ルポ。
「いい住まいとは住人の匂いが、どれだけしみ込んでいるかということ」
「家づくりは、今をどう生きて、これからをどう生きていきたいか」などなど、積み重ねてきた人生の厚みから生まれる、胸に響く発言をたくさん聞くことができました。
同時に家づくりへの並々ならぬ情熱と愛情があってこそ、個性的で居心地のよい空間が実現できるのだなと納得。
そんな13人の中でもひときわ家づくりへのこだわりを熱く語ってくださった、作詞家の岩里祐穂さんをクローズアップ。
2回に分けてダイジェストをお届けします。
岩里祐穂さんが家づくりの前にしたのは、ストーリーづくり。それは?
「私の家づくり・作詞家 岩里祐穂さん」 前編
どんな家にしたいのか。まずはストーリーづくりから始めた
ももいろクローバーZの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」や今井美樹の「PIECE OF MY WISH」などの作詞家として活躍する岩里祐穂さん。
同じ音楽業界で働くご主人とつくり上げた理想の家ができるまでには長く、楽しい物語があった。
「家を建てることになったときちょうど、50代に入るタイミングでした。これからの人生をどう生きて行くか、どんな気持ちで過ごそうか……」
さすが言葉を紡いで物語を作る作詞家、岩里さん夫妻の取り組み方は実に個性的。
「家のストーリーづくりをしたんです。昭和の初めに建てられた画家のアトリエ兼住居をリノベーションした住宅、と」ストーリーを決めると、リノベによって昭和初期の味わいと、現代の機能性が融合した家のイメージが具体化してきたそう。
「なので、キッチンやバスルームは機能的でモダンに仕上げました」
古材を使った床やドアなど、ヴィンテージ感溢れるたたずまいと、真っ白な艶塗装が美しいバスルームや、機能的な収納を備えたキッチン。
雰囲気はまったく異なるのにそれらの要素が不思議と違和感なく調和している様子はさすが。
「国内では富岡製糸場をはじめ、一ツ橋大学、大阪の船場ビルディングなど古い洋館をたくさん見てまわり、写真に納めました。また、リノベで注目されたエースホテルを見たくてニューヨークとポートランドにも飛びました」
撮影した膨大な資料を参考に岩里さんの巣づくりは始まった。
「これと思ったら私、粘るタイプなんです(笑)」
その言葉通り3年あまりをかけて、妥協とは無縁の、細部まで手を抜かない、理想の家ができ上がった。
※詳しくは『ずっと美しい人のインテリア』(集英社)をご覧ください!
「私の家づくり・作詞家 岩里祐穂さん」 後編に続きます。