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料理にも活用できる!「低糖質甘酒の作り方」セミナーが開催されました!

ギリコ

ギリコ

セミナー担当の48歳。糠漬け歴7年目、発酵食の素晴らしさとおいしさを日々実感しています。

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こんにちは、ギリコです。

今日は先月開催された「〝飲む点滴〟で体の中から美と健康を 低糖質甘酒の作り方」セミナーの様子を報告します!

 

会場は北鎌倉にある「気流LABO」。

ここは本日の講師島田淑子さん(鍼灸師、国際中医薬膳師)が会長を務める「東洋医学ライフクリエイティブ協会」のサロンでもあります。

古民家をリノベーションした、とても雰囲気のある建物なんですよ!

続々と到着した参加者も興味深げ。

 

さぁ、セミナーが始まりましたよ!

まず島田さんが低糖質な食事に出会った経緯と、食生活を低糖質にしたらそれまで苦しんでいた体調不良がどのように改善されていったのかなどをご紹介。

(これについては島田さんの前回のセミナー「手軽にできる最強の美活食 低糖質スイーツレッスン」の記事で紹介しているので、そちらを読んでくださるとうれしいです)

 

「腸内環境の活性化、活性酸素の除去、美肌など発酵食品の恩恵は数知れません。

中でも今〝飲む美容液〟〝飲む点滴〟といわれブームになっている甘酒は江戸時代から夏バテ防止に愛飲されてきた健康飲料。

でも残念なことに糖質が高いんです。

それこそ体にいいからと牛乳を飲むような感覚でグラス一杯飲み続けたりしたら、過剰に糖を摂取してしまうんですよ。

 

糖は肥満の原因になるだけではなく血管も傷つけるといわれています、血管がいたむと心疾患や脳血管障害のリスクも高くなってしまいます。

そこで私が考えたのが、今日作り方をご紹介する〝低糖質甘酒〟。

糖質が低いだけはなく、熱殺菌処理されている市販の甘酒より酵素、補酵素、数々の菌をたくさん含んでいます」

 

ただ、気をつけないといけないのは鮮度。

生甘酒は熱殺菌処理されていないので、どんどん発酵がすすむそう。

 

「そのため作ってから1週間で使い切ること。

だんだん酸っぱくなってきますが、そうしたらビネガーの替わりにサラダドレッシングに使ってもいいし、グレープジュースやトマトジュースなど酸味のあるものと混ぜて飲むとおいしいですよ」

 

おすすめは冷凍での保存。

 

「作った生甘酒を一週間分ずつ小分けして冷凍します。

冷凍されている間は麹は寝ています、そのまま自然解凍し、解凍後はやはり一週間で使い切ります」

 

おー、まとめて作って冷凍保存できるとは!

それは便利です。

 

「逆に55度以上の熱で麹菌は死んでしまうので、作るときの温度管理が大事なのはもちろん、飲むときもお湯で割ったりしないように」

わかりやすい島田先生のレクチャーにうなづく参加者のみなさん。

 

要点がまとめられたテキストもセミナーではご用意しましたよ。

そしてヨーグルトメーカーを使っての生甘酒の作り方が紹介されました。

「炊飯器でも作れますが、温度管理が必要です。

熱くなり過ぎないよう様子を見て、熱いときはフタを開けて濡れブキンをかけるなど工夫しないといけません。

さきほども言いましたが、55度を超えると麹菌が死んでしまいますから。

その点ヨーグルトメーカーは温度設定が細かくできるものなどがあり便利ですよ」

 

★次ページでは島田さんおすすめのヨーグルトメーカーの紹介が!

ちなみに島田先生がおすすめのヨーグルトメーカーはタニカ電器という会社がつくっている「ヨーグルティア」。

「温度設定、タイマ―設定など使い勝手がいいのに加え、保存容器が内蔵されているのでつくったものをそのまま保存もでき、とても便利ですよ」

さっそく先生おすすめのヨーグルティアを写メしたり、メーカー名をメモするみなさん。

 

作り方を習ったら、今度は低糖質甘酒のお味見です。

 

あれ?

2種類、配られていますよ。

「白いのは、そのままのもの。

オレンジ色の方は、トマトと混ぜたものです」

 

「わ、さらっとしていて飲みやすい」

「さっぱりしてる!」

「ベタベタしない」

「これだったらうちの夫も飲んでくれそう」

ふだん飲んでいる甘酒とは違う味わいと飲み口に驚くみなさん。

 

「飲みやすいからと一度にたくさん飲んではダメですよ。

結果、糖分をたくさん摂ることになってしまいますから(笑)。

 

一度に飲む適量はおちょこ一杯(35グラム)で。

これだと糖質は1.8グラムに抑えられます」

 

ちなみに糖質の摂取量の目安は一食あたり20グラムだそう。

 

「甘酒って作った後発酵がすすんでだんだん酸っぱくなってくるとさきほどお話しましたが、酸っぱくなってきたらトマトジュースやグレープフルーツジュースなど酸味のあるものとミックスするとマイルドになり飲みやすくなります」

 

へええ。

酸っぱいものに酸っぱいものを足すとマイルドになるとは面白い!

 

 

「それと私は米麹は、こちらのものを使っています」

それは、岡山県にある名刀味噌本舗の「乾燥 玄米こうじ」。

ということでやはり現物を回覧です。

 

「玄米でつくった麹って私は初めて見ました」

「玄米だと香ばしかったりコクがあるのかな?」

(この「玄米こうじ」は会場でも販売されていたので、セミナー終了後さっそくみなさんはお買い上げになりました)

 

今日お教えした甘酒は飲むだけではなくてお料理の仕込みにも活用できるんです。

お野菜、お肉、お魚を漬けると旨味が増し、旨味が増すと塩など味付けに使う調味料を少なくし薄味にしても十分おいしくいただけます。

 

味付けが濃いとついごはんもたくさん食べてしまいがちになりますよね。

でも薄味であれば、糖質の塊であるごはんも食べる量が自然と少なくなってくるので低糖質な食生活にさらにおすすめです」

 

★甘酒を使った料理の仕込み方法とは?気になる続きは次ページに!

今度は〝甘酒を料理の仕込みに使う方法〟を教えてくれましたよ。

まず野菜バージョンから。

自家製ザワークラウトの作り方の紹介です。

 

「ジップロックにキャベツの千切りと塩を入れ、柔らかくなるまで揉みます。

そのあと野菜の2/3が漬かるくらいの甘酒とクミンシードを入れ、ジップロック内の空気をしっかり抜きます。

1日~1.5日置けばOK。

その後は5日間くらい保存できます」

 

クミンシードを入れるのも島田さんらしいアイデア。

「クミンは爽やかで味のアクセントになるだけではなく、ノド、咳に良いハーブなんですよ」

 

お次はお肉の仕込み方をご紹介。

お魚も同様の方法で仕込めるそうです。

「ポイントは使う状態に切ってから、甘酒に漬けること。

それと漬ける前に食材に軽く塩を振り、臭みをとります。

塩を振ると水分(臭み)が染み出てきますから、それをペーパーでふき取ってから漬けましょう。

焦がしたくないときはサラシに巻いてから漬けます」

 

それと最後に大事なのが、しっかり食材全体が甘酒に浸るようにすること。

甘酒でコーティングされていない部分は腐ってしまうそうなのでご注意を。

 

「冷蔵保存で1日~4日、すぐ食べる予定がないときは冷凍保存すればOK」

またもやなんて便利!

週末まとめてやっておけば平日、小出しにして食べられますね。

 

調理師の資格も取得し、まさに料理のプロである島田さんですが低糖質甘酒の他にも驚くようなアイデアで発酵食を作っています。

そのひとつがレクチャーの最後に紹介された「おからでつくる味噌」!!

おからですよ、あのおから!

 

おからで味噌が作れるの????

味噌を手作りしたことのあるギリコ、これには本当にびっくりしました。

 

おから味噌ももちろん参加者に回されましたよ。

 

匂いを嗅いだ後、試食するみなさん。

「全く普通のお味噌と同じ香りと味わい。おいしい……」

「ほんと、普通のお味噌と全く同じ味ですよねぇ」

お味見をしたみなさんもかなり驚いた様子。

 

おからを使うことで、大豆を一晩水に浸してから煮る作業が省け、手軽に味噌が作れるそう。

「それぞれのおうちの味が出るのが味噌。

作り手の持つ常在菌やおうちの中の菌はそれぞれ違いますから、味に違いが出ます。

今、おから味噌を2種類回していますがひとつが私の作ったもので、もひとつがうちの発酵レッスンに来てくれている生徒さんがご自宅で作ったもの。

味の違い、わかりますか?」

 

確かに片方はキリッとした味わいで、もう片方はふんわり優しい風味です。

作り手の持つ菌で味が変わるので、せっかく味噌を仕込むなら家族で作るとみんなの菌が入り、一層家族みんなの口に合った味噌ができるとギリコもきいたことがあります。

 

 

楽しくてためになる盛りだくさんのレクチャーが終わったら、さぁランチタイム!

 

今日のセミナーのために島田さんがご用意くださったのは……

・低糖質甘酒に漬けておいたカジキまぐろの蒸し焼き

・クミンシード入りザワークラウト

・低糖質甘酒をドレッシングに使ったサラダ

・自家製大豆粉パン

 

デザートも供されました!

・ラズベリーの低糖質ムース

※お砂糖は使わず「ラカントS」という血糖値の上がらない甘味料を使用

 

これらが配膳されると

「わー、おいしそう」

「彩りもキレイ!」

と、あちこちから歓声が。

 

「いかがですか?」

「カジキの脂ぽさがなくさっぱりしていて食べやすいし、味わいがしっかりしています」

「ザワークラウトはさっき作り方を見せてくださったやつですよね。

クミンシードが爽やか!」

「大豆粉のパンって以前食べたことがあるのですが、そのときはパサパサしていておいしいという感じはしなかったけど、先生の大豆粉パンはもちもちしていておいしい」

「レクチャーがためになっただけでなく、こんなおいしいランチまで味わえて今日は参加してよかったです」

 

 

最後にお土産も配られました。

なんと島田さんが作った「低糖質甘酒」を冷凍したものです。

 

「おうちでさっそく活用してみてくださいね。

冷凍したままであれば1か月は保存できます、解凍した後は一週間で使い切ってください」

 

 

お土産を手にニコニコしてお帰りになられたみなさん。

さぁ、どんなお料理に甘酒を活用するのでしょうか?

それともそのまま飲んでみるのかな?

体に良くてしかもおいしいなんて、ご家族もきっとよろこんでくれるはずです。

 

島田さんのサロン「気流LABO」ではこのように発酵をテーマにした料理教室や大豆粉を使った低糖質なパン作りの講座などを随時開催しています。

先ほどご紹介したおからで作る味噌の他、ひしおを手作りする教室も大人気だそう。

ぜひHPをのぞいてみてください!

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OurAgeでも、毎月さまざまなテーマでセミナーを開催しています。

会場にはギリコもいつもいます♪

ぜひご参加くださいね。

※ただいま2018年5月、7月、8月開催分が満席となっています。ごめんなさい。

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撮影/山崎麻美

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