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キャメロン・ディアスの、20年間変わらない魅力の秘密

中島由紀子

中島由紀子

映画ジャーナリスト

ロサンゼルスでハリウッド映画のことを書き始めて25年。

ゴールデン・グローブ賞を主催する「ハリウッド外国人記者クラブ」会員で、ゴールデン・グローブ賞への投票権を持つ、3人の日本人のうちのひとり。

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キャメロン・ディアスに初めて会ったのは、彼女がハリウッドデビューした1994年の映画『マスク』のとき。センセーショナルなデビューだったのを、今でもはっきり覚えてます。主演のジム・キャリーも人気急上昇中でスター街道まっしぐら、でした。 演技経験ゼロのキャメロンが、13回のオーディションの結果選ばれたのが話題となり、元々小さな役だったのに、プロデューサーが彼女のちょっとファニーな魅力に引かれて、役柄が大幅に拡張されたのです。結果、あっという間にハリウッドでひっぱりだこになったキャメロン、“10年にひとりの大スター誕生”と騒がれました。

キャメロン・ディアス

(C)HFPA

 

あの時のキャメロンの印象は強烈で、他の人のことは何も覚えてないのに、彼女が何を着ていたかは覚えているほど。洗練された、というイメージではなかったのですが、黒地にきれいな色の花がらのワンピースを着ていました。透き通った真っ青な目が興奮でキラキラ輝き、“面白い顔”という印象が強かったです。新鮮で、大声で笑う屈託の無さに皆が魅了されていました。

 

20年以上経ち、40歳を過ぎた今も、個性的でどんな時も恐れず自分をはっきり表に出す、それでいて親しみやすいスターとして活躍してます。 その上、あの見事なスタイル!! 「大した事はしてないの。人生を生きるのを精一杯やってるだけよ」と言う彼女ですが、心身ともに自分を磨く並々ならぬ努力が裏にあるからこそ“過去のスター”にならずに、いまだに主役級で活躍できるのだと思います。

キャメロン・ディアス

(C)HFPA

 

20年間変わらないのが 大声で屈託なく楽しそうに笑うこと。 2007年の『シュレック3』のインタビューのとき、ジャスティン・ティンバーレークと別れたばかりだったキャメロンに、質問者がまず「失礼な事は言いたくないですが」とスタートしたら、「そう思うなら失礼なことはしないでね」と先手をうち、さらに「人生は誰かとシェアする方が楽しいと思いますか?」と聞かれて、「そんなことを話すためにここにいるんじゃないわ。出演作のことを話すために来てるのよ」とピシャっと質問を叩き潰してしまった。

キャメロン・ディアス

(C)HFPA

 

キャメロンの良いところ、と言うか上手いところは、言い方によっては失礼だと取られることを言った後に、ギャハハと笑って、周りもそのあっけらかんとした笑いに引き込んでしまうところ。「その質問への答えはないわ。あったとしてもあなたには言わないわ」と言ったあと、大きな口をあけてワッハハと笑って終わらせる。同じ事をとんがった顔で、むっとしてるのを隠さずにジュリア・ロバーツが言うと、言われた方もムカっとして「スター気取りのいやなヤツ」ということになり、その後ジュリア・ロバーツはビッチ(意地悪ババア)だと言われるのがオチなのです 。それにキャメロンは、普段から正直に自分をさらけ出し、嘘をつかないのを皆が知っているから、許してしまうんでしょうね。

キャメロン・デイアス

(C)HFPA

 

“the Other Woman”という、夫の浮気にリベンジを企てる女達のコメディ映画のインタビューで、「浮気男へのリベンジは?」と聞かれて「浮気男への一番のリベンジは背中を向けて歩き去り、二度と振り向かないことね。浮気の言い訳のチャンスを与えられなかった男は、その後一生、チャンスをくれなかった女が忘れられないそうよ。ワハハ」と気持ちよさそうに笑っていました。

 

1月6日に突然結婚したキャメロン・ディアス。 相手はロックバンド「グッド・シャーロット」の元 ギタリスト、ベンジー・マッデン。ベンジーは双子のジョエルと二人でバンドをやり、ミリオン・セラーを出しているロック・スターです。 親友のドリュー・バリモアがブライドメードでした。お幸せに….

 

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