アンチエイジング食材は
カラフルな色が目印です!
いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
根来教授のアンチイジング食事講座第3弾は、アンチエイジング食材について
うかがっていきますよ。
根来 こんにちは。いしまるこさん。アンチエイジング食材といえば、
抗酸化食材ですね。老化の引き金となる〝酸化〟に対抗するための
マストフードです。
いし ひとつひとつ覚えるのはめんどうなので、パッと見で抗酸化食材だと
わかる目印のようなものはないですか?
根来 ありますよ。抗酸化成分はカラフルな色をしているものが多く、食材を選ぶ際の目印になります。トマトやすいかを赤くしている
リコピン、にんじんをオレンジにしているβ—カロテンもそうですね。
いし それはわかりやすい!
根来 この鮮やかな色の由来は〝ファイトケミカル〟。
植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出す化学物質です。
鮭のサーモンピンクも、海藻に含まれる〝アスタキサンチン〟という強力な
抗酸化成分の色で、食物連鎖によって鮭に蓄積されたものです。
いし 鮭のサーモンピンクは海藻の色だったんだ!
根来 抗酸化成分にはさまざまな種類があり、複数を摂取することで効果が
増強されるので、1度の食事にできるだけ数品目の抗酸化食材を取り入れて
いきましょう。
抗酸化作用のある食べものはいっぱいある!
いし ところで、そもそもどうして人は酸化するんですか?
根来 呼吸や食事で体内に取り入れられた酸素は、細胞の中でエネルギーに変換されます。その過程で有害な老廃物・フリーラジカルが
作り出され、細胞や遺伝子をも傷つけてしまうんです。
いし 紫外線や排気ガス、タバコの煙、ストレスでもフリーラジカルは増えると聞きますが……。
根来 その通り。体が酸化すると細胞レベルでサビや腐敗が起き、皮膚なら
シワやシミになるし、脳で起きるとアルツハイマーの原因に、血管で起きると動脈硬化を進めます。
いし ひぇ〜。でも、体もやられっぱなしではないですよね?
根来 フリーラジカルを掃除してくれる抗酸化酵素の〝SOD〟や
抗酸化ホルモンのメラトニンが、体内で作られています。
ただ、どちらも40代では20代の半分になるので、OurAge世代は
抗酸化食材を十分に摂る必要があります。
いし だったらサプリで補えばいいのでは?
根来 食べ物にはサプリでは補えないさまざまな有効成分が含まれています。特に、ファイトケミカルをサプリで効率よく摂るのは至難の業。果物や野菜
から摂ったほうが、バランスよく摂れます。
いし アンチエイジングサプリとして話題のレスベラトロールは?
根来 レスベラトロールは強力な抗酸化作用があるうえに、長寿遺伝子をオンにすると考えられています。赤ワインなどに含まれますが、長寿遺伝子を活性化するには大量に摂らなくてはならず、サプリが注目されています。
いし ふむふむ!
根来 ただ研究途上の段階ですし、そもそも〝コレさえ摂ればOK〟という
サプリはありません。サプリで摂るのは、不摂生が続いたときの奥の手くらいに考えるのがいいでしょう。
いし やっぱり安易にサプリに頼るのはダメなんですね。
〈次回は根来教授の老けない食事講座・裏技編をご紹介。お楽しみに!〉
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二