いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
ハーバード大学医学部根来秀行教授のweb講座「肺年齢を若返らせる!」です。前回は、女性に多い肺腺がんについてのお話でしたが、今回は、肺炎についてお話を伺いたいと思いますよ。
根来 こんにちは。根来秀行です。
肺炎による死亡は数年前から増え続けていますし、気になりますよね。
いし はい。肺炎による死亡は、脳血管性疾患を追い抜いて今や第3位とか。一体なぜです?
根来 それは日本人の寿命が延びて、誤嚥性肺炎で命を落とす高齢者が増えたからでしょう。
いし 誤嚥性肺炎って?
誤嚥性肺炎とは……
根来 誤嚥性肺炎は、飲食物などが食道ではなく、気管や肺に入ってしまい、そこで細菌が繁殖し、炎症が起きる病気です。肺炎で死亡する人のほとんどが75歳以上の高齢者で、その7割以上に誤嚥が関係しているといわれています。
いし なるほどなるほど。
根来 呼吸筋を鍛えるとともに、飲み込む力を鍛えるといいですよ。
肺年齢を若く保つことにもつながります。
いし 具体的には?
根来 喉の筋トレは、誤嚥性肺炎の予防として、近年注目を集めています。
いし 喉の筋肉を鍛えるの?
根来 はい。高齢者の嚥下機能訓練法として、介護やリハビリの現場でも実施されています。
いし まだ先の話って気がするけど、今からやったほうがいいんですかあ?
根来 飲み込み力は高齢者になって、急に衰えるわけではありませんよ。
40代から徐々に下がっているのです。
いし え〜。自覚症状はあるの?
根来「のど仏が下がってきた」「会話の途中で声がかすれる」「錠剤を飲み込みづらくなった」といった症状がある人は、飲み込み力が衰えているかもしれませんね。
いし あーっ、薬が飲み込みづらくなってきてるかも…。
根来 でも大丈夫。飲み込み力はトレーニングによってアップすることができるので、自覚のある人もない人も、是非、今からのどの筋トレを始めるといいですよ。あごやネックラインがスッキリして、小顔効果も期待できます。
いし やりますやります!
あご持ち上げ体操
おでこ持ち上げ体操
いし うーん、これは効きそう!
それではみなさん、今日も素敵な1日を!
(次回は、「風船をふくらませて肺活量UP!」です。お楽しみに!)
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン