ダイエットに腸活に、健康食材としてブレイク中のオートミール。どこがそんなに魅力的なの? まずはその健康効果、知っておきたい!
太りにくい体になる食物繊維が豊富
オートミールに多く含まれている水溶性食物繊維(β-グルカン)は、腸内環境の整備はもちろん、腸での糖の吸収をゆるやかにして、肥満の原因となる「血糖値の急上昇」を抑制。脂肪の蓄積を防ぎます。さらに、脂肪を過剰にため込むのを防ぐ短鎖脂肪酸を産出、腸内のコレステロールの排出を促進、免疫細胞の活性化などの効果も期待されています。
白米や食パンに比べ糖質&カロリー控えめ
オートミールに含まれるおもな栄養素は、ほかの主食と同様、糖質ですが、1食分のエネルギーは105kcal、糖質17.9g。白米(炊いたもの80g分125kcal、糖質28.5g)に比べて控えめ。その分、食物繊維、ビタミン、ミネラルが多く含まれています。
●おもな主食の1食分の栄養比較
エネルギー | 糖質 | 食物繊維 | |
オートミール(30g) | 105kcal | 17.9g | 2.8g |
白米(炊いたもの80g) | 125kcal | 28.5g | 1.2g |
玄米(炊いたもの80g) | 122kcal | 27.4g | 1.1g |
食パン(6枚切り1枚分60g) | 149kcal | 25.3g | 2.5g |
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※オートミール30gは乾燥状態のもので、調理すると白米軽く1膳分相当
美肌・美髪・骨の健康に欠かせないミネラル補給も
貧血予防に欠かせない鉄分や、骨の材料となるカルシウムをはじめ、マグネシウム、リン、亜鉛など。体の調子を整えるのに必要なさまざまなミネラルが含まれています。ミネラルはお互いの働きを補い合い、チームで健康維持をサポートします。
代謝を促すビタミンB1も多く含む
オートミールには、糖質とともに、糖質をエネルギーに変換する働きをサポートするビタミンB1が含まれています。そのため、ビタミンB1をほとんど含まない白米や白いパンよりも、糖質を代謝しやすく、脂肪になりにくい主食と言われています。
右
ギリスの有機オートミール。粒状タイプ。アララ オーガニック ジャンボオーツ
800g ¥972/キタノ商事
中
カットを施し、ローラーをかけたフレークタイプ。日食オーツ(クイッククッキング)
500g ¥616/日本食品製造
左
日食オーツよりさらに薄く、軽い仕上がりでアレンジ自在。日食プレミアムピュアオートミール
340g ¥378/日本食品製造
撮影/神林 環 スタイリスト/洲脇祐美 取材・原文/瀬戸由美子