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NY郊外で例年大人気の「ガーリックフェスティバル」で、ニンニク&ニンニク料理に開眼!

杉本佳子

杉本佳子

杉本佳子
ファッションジャーナリスト兼美容食研究家
1988年よりニューヨーク在住。1989年よりファッションジャーナリストとしてファッション、ファッションビジネス、小売りビジネスについて執筆。2013年より美容食研究家としても活動し始め、ブログ「YOSHIKOlicious Beauty」とインスタグラムを通じて、美肌効果の高い食材をなるべく使い、美味しくて見た目がお洒落な料理紹介している。見た目がきれいだと気分が上がり、食べて美味しいので嬉しくなり、美容と健康にいいのでさらにハッピーになる「3回ハッピーになる料理」がモットー。ファーマーズマーケットなどで買う生命力のあるオーガニックの食材をなるべく使う。食材の意外な組み合わせでも定評がある。

連載「負けない、メゲない。60代「NYでパートナー探し」の道」の関連トピックに特化した発信をThreadsでやっています。興味をもっていただける方は、是非フォローしてくださいね!

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NY郊外、ニンニクだけのフェスティバルが大人気!

マンハッタンから北に車で約2時間行ったソーガティーズという町で、毎年10月初めに開催されている「ハドソンヴァレー・ガーリックフェスティバル」というニンニクに焦点を当てたイベントが話題と、以前から聞いていました。多い時は2日間に5万人以上もの人々が訪れる人気のイベントというので、今年、ついに行ってきました!

 

1989年、ニンニクの収穫が終わり、次の作付けまでのひと休みの時期に、ニューヨーク州ガーリックシード協会が年次総会をここで行うようになったことがきっかけ。その会の規模がどんどん大きくなり、フェスティバルに発展したそう

 

 

まず驚いたのは、大量、多品種の、ニンニク農家さんの出店です。ニンニクは普段、ファーマーズマーケットでもどこでも、「ガーリック」の名前のみで売られているのですが、フェスティバルに来て、一口にガーリックといってもたくさんの種類があることを知ってビックリ!

 

“Hot”表示があるのは、辛い品種を好む人がいるからでしょうか。ここではジャーマンホワイトというニンニクが一番辛いそう

 

ベトナム、ドイツ、イタリアなどいろいろな国の名前のついたニンニクたち。ペルシャンスターというニンニクが、一番辛いと言われました

 

値段もさまざまですが、特に高級だったのは、こちらのジャーマンレッド(写真下:見た目は白いですね)。

 

左側のは1つ5ドルもします。説明書きによると、ジャーマンレッドは最も辛いガーリックで匂いも強く、薄皮がむきやすいのでシェフにも家庭で使うのにも人気。涼しくて乾いたところに保管すれば4~6ヶ月もつとのことでした。

 

味見もできるのですが、生のニンニクはやはり辛くて食べづらかったです

 

最も大きいエレファントガーリックは、ニンニクとエシャロッツの中間のようなもので、あまり辛くなく、サラダに入れて生で食べることができると言われました。ただ、私は火を通した方が食べやすかったです。

 

 

大きさではこれが一番大きいですが、匂いはかなりマイルドです

 

黒くなるまで熟成させた「黒にんにく」も何ヶ所かで売られていました。普通の黒にんにくはねっとりと柔らかいですが、こちらは乾燥したものを胡椒のように挽いて食べる珍しいタイプ。1年くらいもつとのことでした。

 

使いきったら、ウエブサイトで中身だけ注文できます

 

ガーリックの見せ方も様々!

 

ボリュームのある大きな束は、車で来る人たちが多い環境ならでは

 

インテリアに使えて食べることもできて、一石二鳥の秋らしいデコレーション

こちらは加工食品。ニンニク入りのオリーブオイルやビネガー、パスタ、パン、チーズ、ニンニク味のナッツ、ニンニクのピクルス、などの中に、ニンニク入りピーナッツバターやチョコチップクッキー、ハチミツ、シロップまであるのにはちょっとビックリ!

 

 

ニンニク入りエルク(ヘラジカ)のソーセージは、ここでしか買えない特製ソーセージとのこと

 

イタリアン用のペストソースを売っているベンダーさんも。

こちらは試食ができました。楽しさも増しますね!

 

 

 

ニンニク食品や料理を味見して佳子流にアレンジ! 栄養たっぷりの食材ペアは寒い冬に最適

軽食がとれるセクションでは、ガーリック入りのハンバーガーやポップコーン、ガーリックを使ったさまざまな料理がありましたが、なんとニンニク入りアイスクリームまであったのにはビックリ! そのバラエティーの広さを一堂に見て味わうのも大事な目的のひとつ。

 

ガーリック・アイスクリームは珍しいせいか、ひとつ7ドルと、普通のアイスに比べて割高。日本円に換算するとひとつ1000円くらいに! 

 

 

長い行列ができていたのは、ガーリック入りアイオリソースがかかった芽キャベツを売っていたベンダーさん。

 

山盛りの芽キャベツ! 色のコントラストも美味しそうに見えます

 

帰宅して、今日インスパイアされた料理をつくってみようと思ったときに、すぐ心に浮かんだのは、この芽キャベツのニンニク入りアイオリソースがけ!

アイオリソースのレシピを紹介していたベンダーさんがいましたので、まずはそれを参考に作ってみました。

 

マヨネーズ1/2カップに「黒にんにく」を混ぜると書かれていたのですが、ここでは白く仕上げるために普通のニンニクを使うことにしました。それ以外はレシピ通りに作ったのですが、アイオリというより「ニンニク入りマヨネーズ」風。なので、マヨネーズを半量にして、オリーブオイルを半量加えたものを作ってみると、オリーブオイルを入れた方が絶対に美味しい、と確信したので、そちらをご紹介いたします。

 

芽キャベツは汚れたところを切り落とし、芯に深めに切り込みを入れて塩胡椒とオリーブオイルをまぶします。ニンニク4片は薄皮をむいてアルミホイルで包み、芽キャベツと一緒に、摂氏175度のオーブンでロースト。(フェスティバルでは揚げていましたが、私はよりヘルシーにロースト)。芽キャベツは20分くらい時間をかけますが、ニンニクは柔らかくなったら先に取り出してマヨネーズとオリーブオイルを混ぜたものを加えてつぶしながら混ぜます。それを芽キャベツにかけていただきます。

 

 

現地のレシピよりぐっと、アイオリソースらしくなりました。お好みでマヨネーズの割合を増減していただいてもいいと思います

 

これから出番の増える芽キャベツ。ビタミンも豊富なので、ぜひ日常に取り入れたいもの。ニンニクも入ってパワー絶大コンビのこのレシピ、新しい食べ方として、いかがでしょうか。

 

 

身体が芯から温まる、ガーリックチャウダーは、免疫力も上げてくれそう!

 

フェスティバルで人気だった「ガーリックチャウダー」も食べてみました。小さく刻んだニンジンとコーンが入っていて、クルトンがのっているもの。しっかりポカポカと身体が温まりましたが、やはり自分でつくるなら、もうちょっとお洒落感を出したいなと思いました。

 

 

ボーイスカウトの人たちがつくって売っていたガーリックチャウダーはこちら

 

で、これをアレンジして作ってみたこちらが、「佳子流ガーリックチャウダー」です。

 

スッキリとしたホワイトは、まさにニンニクの色! ニンジンのオレンジ色が上品に映えています

 

中くらいの大きさのじゃがいも2つは、皮をむいて小さめに切って水にさらしてアクをとります。「エレファントガーリック」(日本だとジャンボニンニク、が近そう)と、普通のニンニク、各3片を薄皮をむいてスライス。ジャンボニンニクなどがなければ、玉ねぎまたはシャロッツでもいいでしょう。

 

お鍋にガーリックを入れて、少しのギー(インド料理で使う精製されたバター)で炒めます。ギーの代わりにバターまたはオリーブオイルでも。じゃがいもを足してさらに炒め、全体に油が回ったら、ひたひたのお湯を入れ、柔らかくなったら塩と白胡椒を適量加えます。

その間に、トッピング用のニンジン少々の皮をむき、サイコロ状に切って塩胡椒とオリーブオイルをからめ、摂氏175度のオーブンかオーブントースターでローストしておきます。

 

スープをある程度煮詰めたら、フードプロセッサーかブレンダーでどろどろになるまで混ぜ。鍋に戻してアーモンドミルク(普通の牛乳でもOK)を加え、好みのゆるさのスープに仕上げます。

味見してみて、必要なら塩と白胡椒を。お皿によそい、最後にニンジンをトッピングします。シンプルですが、とっても美味しかったです!

 

オリーブオイルとアーモンドミルクで作れば、ヴィーガンメニューになりますね。

乾燥黒にんにくをパラパラっと散らすのも一案です。もしも手に入る機会があったら、お試しください。手軽に一工夫加えられて重宝しそうです!

 

 

グッズもいろいろ。ニンニク柄のTシャツやエプロン、調理道具はわかりますが、ニンニクモチーフのピアスまで⁉︎ 売れたのかしら??

 

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