たった2日の塩抜きで2㎏も痩せた話
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。
昔から健康情報、美容情報には興味津々、アレコレ試してきました。アロマテラピーや整体、鍼灸治療、半身浴や足浴、ヨガetc、体に合うものはずっと続けてきています。
食生活では15年以上前からベジタリアンを実践していますが、ローフードを取り入れたり、体にいいと聞く素材は試してみたりと、日々実験中です。
そんな私が今がぜん注目しているのが”塩抜き”です。
私のまわりにはマクロビオティックをやっている人や料理を仕事にしている人など、食に関心の深い方が多いのですが、最近立て続けに「塩抜きを試している」という方と会うのです。
「塩抜きなんて初耳だわ」という方もいらっしゃるでしょうか。メソッドは簡単、そのままズバリ、一定期間食事から塩を抜くのです。
塩だけでなく、しょうゆ、みそ、ソースなどの塩気を含んだ調味料は使わず、漬けものや梅干しなど塩気が強いものもとりません。味をつけるとしたら塩分を含まない酢やレモン果汁くらい。あとは素材の味で食事をするわけで、食いしん坊の私としては「味気ないんじゃないかしら」と思ったのですが……。
実行されたみなさんが口を揃えておっしゃるのが「むくみがとれて体が軽くなった」「疲れにくくなった」「味覚が鋭くなった」など。痩せたという方もいて、これは聞き逃せません。
考えてみれば、料理の撮影が続くと体重が急に増えるのですが、そのときは靴やジーンズもきつくなるし「味見味見で、塩を取りすぎてむくんでいるのかも」と考えたことも。もともと薄めの味つけだったのに、気がつくと塩をきつめにきかせていることもあり、舌が塩気に慣れてきたのかもしれません。
そんなこんなで、決意して、試してみました塩抜きを! 塩は体に必要なものだから続けても3日が限度とか。3日できればいいのですが、平日は実行しづらいのもあり、実行期間は土日の2日のみと決めました。
厳密にいうと野菜やきのこ、芋類などにもナトリウムは含まれますし、海藻類はナトリウムが多めですがそこまでは気にせず、とにかく「調味に塩気をつかなわい」を唯一のルールで2日過ごしたのです。
その結果は、なんと! 量はもりもり、ごはんもおかわりするくらいの勢いで食べていたのに、たった2日で2㎏減! 2日で、ですよ。これには本当にビックリです。
3日目からは少しずつ塩を取り入れて、数日後にはいつも通りの生活をしていますが、体重は減ったまま。きつかった靴がするりと入ったり、ジーンズがラクになるなど、むくみがスッキリとれて調子がいいのです。
料理家としては塩抜き料理の味も気になるところですが……。実をいうと一日目は物足りないと思ったのですが、二日目には味覚が変わってきたのか、酢をふっただけのサラダもおいしいと感じたし、酢と胡麻を混ぜただけ、塩も砂糖もなしの酢飯風も噛めば噛むほど味わい深くて驚きました。
現代人はおそらく外食などで塩を取りすぎているはず。ちょっとむくんでいるな~、なんてときは、1日か2日の塩抜き、試してみるのもいいかもしれませんよ。
そこまではできないという時も、朝食だけ、あるいは遅くなった日の夕食だけのプチ塩抜き、あるいは、ふつうのおかずが並ぶ中、一品だけは塩抜きレシピを取り入れるだけでも減塩にはつながります。
期間中、色々塩抜きクッキングを試してみたうち、「味がなくても普通においしい」と感じた2つのレシピをご紹介しますね。
こちらは叩いた山芋に味付けなしのもずくを和え、バルサミコ酢で味をつけただけの簡単和えもの。1人分で山芋が100g、もずくが30g、バルサミコ酢が小さじ2。もずくは海藻の仲間だから塩気が若干あるせいもあるでしょうが……。これだけで十分おいしいのです。
塩抜き生活をしてみて、「これは使える!」と思った食材がきのこ類。しいたけや舞茸をグリルで焼いてレモンを搾る、あるいは酒を少々ふるだけで十分ですし、きのことあわせると野菜もおいしくいただけます。
特にだしを取ったあとの出しがら椎茸はうまみがたっぷり残っているし、歯ごたえはあるし、あり合わせの野菜とサッと煮て、酢で味をつけるだけで十分味がまとまります。
写真の料理は、1/2個の玉ねぎを薄切りにし、出しがらしいたけ2枚は薄切りに。この2つを1/2カップの水と大さじ1の酢で煮込んだだけの簡単なおそうざいです。
簡単ですし、塩は使っていないのに……。玉ねぎの甘みとしいたけのうまみでなかなかいけるのです。お好みで一味や七味をふれば味が引き締まりますよ。
気になる「塩抜き」の続編はこちらから。
庄司いずみ
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