季節が流れるように過ぎていきます。あっという間に太陽が眩しい夏になりました。
今年の前半はTBSテレビ「Lets!美バディ」にマスク老け撃退顔トレを5回もご紹介頂いたり、日本テレビ「news every.」で取材を頂いたり、「ズームインサタデー」でぴよぴよぷー体操を紹介して頂いたりと、口もと周りの運動が、顔周りのみならず、全身の健康にも大切な事をお伝えする機会に恵まれました。
また、最近では政府が骨太の方針として歯科検診の義務化が検討され話題になっていますね。
コロナ禍において、口内環境の良し悪しが体の免疫や健康に深く関与するという事が解明され、今後ますます、口もと周りの健康が全身の健康と切り離せないものになると思います。
そんな中、私はある出来事をきっかけに、再び口もと周りの健康を見直しました。
それは、私にとって運命のように感じる出来事だったのです。
親友の病気がきっかけでした
3月末のこと。私の大切な親友と2年ぶりに再会の約束をしました。
ランチでもしよう、なんて、LINEでのやり取りでした。
約束の日に、支度をしていた私に親友から電話がありました。
内容は、右手が痺れている、つまずいた、どうしようかと考えているとの事、私は直ちに友人の家族に電話を変わってもらい、救急車を呼んでと頼みました。
その後、流れ良く搬送され、検査した結果、危惧した通り親友は脳梗塞との診断でした。電話での親友の会話の呂律がいつもと違うということに、何よりもピンときたのでした。
親友の家族とも、お互い面識もありコミュニケーションが良く取れていたのも幸いだったのです。何よりも、命を失わなかった事、そして、さらに発見が早く軽度であった事。全ての巡り合わせに感謝するばかりでした。
SNSはやめよう、話をしようよと提案
コロナ禍での入院は、お見舞い等、外部との接触は一切出来ず、もどかしい気持ちもありました。
ただ、今はメールやLINE等SNSが連絡ツールの中心、やり取りには困りませんでしたが、学生時代からおしゃべりを楽しんでいた私たち世代。
「2、3行で済むSNSより、会話出来たらいいなぁ」と思い、毎日時間を決めて電話にしようよ、ということになりました。
幸い、親友も小さな個室部屋に入院できたので、ラッキーでした。
電話は毎日15分から30分くらい。親友が眠かったり疲れたら終了。
最初は他愛のない会話でしたが、その中で、呂律が最初より少しずつ良くなっているように感じました。理学療法士さんによるリハビリがスタートする中、口腔機能訓練も院内で始まり、「パタカ」という言葉を何回も言う訓練をしていたようです。
親友は「らりるれろがすごく言いにくい。あなたの言う通り、日本人はら行が弱いってホントだね」と、電話口で言ってました。
「美容音読」が始まりました
四月の始め頃、ネットニュースで岡山大学の研究では1秒間に「タ」を6回以上発音できないと、2年後、要介護予備軍になりやすいという記事を発見。何やら他人事ではない気がして、そのことを伝えたら、親友も、現実的に捉え、この電話を利用して、音読の練習でもしようよという話になったのです。
初めのうちは音読の本などを届けて、そこにのっている文章を読むという感じでしたが、親友が「何だか、音読だと言わされてる感があって…飽きちゃった」とある日言い出したのです。
私「楽しくない!?」
親友「うん…。もっと笑いが欲しい〜!! あなた何か考えてよ」
といういきさつから、
「どうせなら、楽しく、美容音読なんてどう?キレイな口もとも手に入って一石二鳥♡』
という流れになりまして、「美容音読」を始めたのです♪
さとこ式「美容音読」簡単ルール
① 唇や口もと周りの動きを見るためにも鏡を使って音読すること
② 最初はゆっくり、ハッキリ!音読
③ 次は、ややスピードアップ!音読
美容音読マイルールは基本この3つ。そして何よりも楽しく、沢山笑うこと。
音読をすることで、脳の働きを活性化させたり、前頭葉を刺激して明るい気持ちになったりします。
さらに笑うことでα波が増えて脳のリラックス効果がアップ、血流もアップ!!
脳の働きが良くなるので、笑いは絶対に必要だと思いました。
歯ッピーホルモンも出ますしね!
親友は右側の口もとにしびれがあったのですが、舌の動きや、表情筋の衰えも気になっていたので、オーラルフレイル(口腔機能の低下)予防と、美容的に内側(口腔内)からのリフトアップも兼ねて、毎日1分、継続することにしました。
親友的には、「美容音読」という言葉にスイッチされたそうです。
やっぱり、美にこだわるオンナ!! あっぱれです!!
それでは私が考えた「美容音読」を2つ、ご紹介しますね!
★親友が選んだベスト1
「骨密度カルシウムかたくちいわし」
「骨密度」と音読すると、唇をすぼめたり突き出すので、唇をぐるりと囲む口輪筋が刺激されて、口もと周りの良い運動になり、顔もポカポカしてきます。
「唇周りの小じわにも良さそう!」
と、このところ骨密度も気になってるという親友の心を掴みました。
★私が選んだベスト1
「若隆景戦った勝った (わかたかかげ たたかった かった)」
「た」は、舌の先端部の動きを上げるのでオーラルフレイル予防に。
「か」は舌の後方部を動かすので、舌の筋力アップ。飲み込む力を付けていきます。
テレビでプロのアナウンサーが「わかたかかげ」と言うのに苦心しているのを見て、「これ、言いづらいんだ」とキャッチ。この言葉を作りました。相撲ファンの私としては、言うたび、気分も上がります♪
他にも、楽しく、口もとが鍛えられる15種類ほどの言葉を、「美容音読」として毎日1分間継続。
私も親友も良く笑いました!
これが功を奏したのか、親友の経過は順調で2週間ほどで退院をしていきました。
私も友人も60歳を超えました。
楽しい「美容音読」で口や脳の衰えの予防にアプローチできたのではないかと感じました。
LINEやメールでは出来ない、電話での会話をすることで口や脳が生き生きと動き、笑うことで心の開放感を味わい、心地よい満足感もありました。
最近、「ミスブルターニュの恋」という映画を観ました。シニア世代でも輝く女優カトリーヌ・ドヌーブが魅力的な作品です。
ラストシーンでは、人生は続く!と締めくくっていて心を打たれます。
私たちの人生は続くのです。
たとえ病気になっても、どうしたらいいのか途方に暮れることがあっても、人生は生きて死ぬまで続きますよね。出来れば、豊かに、明るく続けたいものです。
私は、親友との「美容音読」の経験を人生を明るく続けさせるものへと活かしていきたいなと思いました。
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『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』
この本では、マスク下でできる舌や表情筋のエクササイズを公開。
すべてのメソッドは二次元コードから、やり方がわかる動画が見られます。
また、ウイルスや菌に負けないための口もと習慣にも役立つ一冊です。
毎日の顔トレと、新しい口もと習慣でご機嫌な口もとになりましょう!