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膝の権威が提唱。すり減った膝の軟骨は「足振り子体操」で再生する!<巽一郎・整形外科医>

1度すり減った膝の軟骨はどうしようもない、なんてことはありません。膝の手術の第一人者でありながら「すぐには切らない」医師として有名な巽一郎さんに、膝軟骨再生運動を教えてもらいました。予防にも役立ちます。

 

軟骨を取り戻して
痛みを減らす

●膝痛に絶大な効果あり!

「私たちの背骨は頸椎、胸椎、腰椎、仙骨からなり、横から見ると緩やかなS字カーブを描いているのが理想です。しかし、悪い姿勢・歩きを続けていると、そのカーブがくずれ、やがて腰や膝の軟骨がすり減り、腰や膝の痛みにつながります。ここで紹介する『足振り子体操』は膝の軟骨を再生するのに役立ちます。痛みがある人にも、予防したい人にもおすすめです」。

 

 

膝痛軽減
足振り子体操

朝起きたときや、急に立ち上がるときに膝が痛む…それは、軟骨が乾いた状態になっているから。この「足振り子体操」は、関節の潤滑液を増やして、すり減った軟骨を再生してくれる体操です。リラックスして椅子に座り、片脚の膝の裏より少し上を両手で持ち上げ、膝から下を前後にブラブラと振るだけ! このとき、脚が完全に脱力していることが大切です。両脚を同様に、それぞれ30回ブラブラさせて1セット。これを1日3セット行いましょう。

 

●両手で片脚を持ち上げる

イラスト/足振り子体操 両手で片脚を持ち上げる

 

●力を抜いてブラブラさせる

イラスト/足振り子体操 力を抜いてブラブラさせる

 

指を柔らかくしてつまずきを予防!

「足の指は、歩くときに体のバランスをとるのに重要です。足の裏と指が連動して、大地をしっかりつかむような感覚があると、腰や膝への負担が軽減し、つまずきの予防にも役立ちます」。

イラスト/指を柔らかくしてつまずきを予防! 指と指の間を広げる

イラスト/指を柔らかくしてつまずきを予防! 指と指を前後に広げる

一日中、靴の中に押し込まれている足の指。1日1回は意識を向けて、ほぐしていたわってあげることが大切です。まず、指と指の間を1本ずつ横に広げ、前後にも大きく広げて解放してあげましょう。

 

 

巽一郎
巽一郎さん
整形外科医
公式サイトを見る

専門は膝。一宮西病院整形外科部長・人工関節センター長。体への負担を最小限にする膝手術で日本屈指の技術を持つ。一方「すぐには切らない」医師として有名で、独自の保存療法(エクササイズなど)を提案し、全国からの患者が絶えない。著書に『100年足腰』(サンマーク出版)など

 

イラスト/green K 構成・原文/山村浩子

 

 

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