寝つきが悪い、途中で目が覚める、寝ても疲れが取れないなど、40代、50代になると増えるのが睡眠のトラブル。
そんな悩みの解決をサポートしてくれる最新の睡眠アイテム情報をお届けします。
今回は、最近、良質の睡眠をとるためによいと人気が高まっているCBDオイルの中から、CBDショップのパイオニア的存在の会社が生み出したブランド「グリース」とその商品をクローズアップします。
ストレスフルな人たちの間でニーズが高まっている。
CBDオイルは、睡眠への効果も期待できます!
CBDオイルは、オーガニックコスメショップなどで扱われることが増えてきたため、見かけたことがある人も多いかもしれません。
今は、日常生活のストレス、在宅リモートワークの増加などによって、睡眠の質に悩む人が増えています。
そんな中、できれば薬剤に頼らず、自然な方法で眠りを充実させたいという声も多数。
その選択肢のひとつとして、睡眠をサポートしてくれるアイテム、サプリメントやドリンクとともに、こうした直接飲めるタイプのオイルも注目を集めているようです。
手軽に取り入れられるため、愛用者も増加中。
睡眠医学、スポーツ医学、メンタルヘルスなどに詳しい、早稲田大学 睡眠研究所の所長、西多昌規先生によると、「睡眠のためのサプリメントはこれまでにもいくつか市販されていますが、それらのサプリメントとは異なり、CBDはセロトニンなど神経伝達物質を介し、睡眠作用を持つ可能性があります」。現在は、CBDの可能性を探るため、Greeusと共同で研究を進めている最中だそう。
CBDオイルって何ですか?
改めて、CBDオイルとはどんなものなのか、知っておきましょう。
CBD(カンナビジオール)とは、植物のヘンプ(麻)に含まれる成分のひとつ。
ヘンプというと「大麻?」と、ちょっと怖いイメージもあるかもしれませんが、ヘンプに含まれる成分は種類によって性質が違います。
ちなみに、ヘンプ自体は、ヘンプシードやヘンプシードオイルなど食用にも使われていて、おなじみ。
ヘンプシードは、麻の種子のこと。世界中で古くから雑穀類のひとつとして使われています。
体に必要ないくつもの栄養素がバランスよく含まれているので、欧米を中心にスーパーフード(健康によい栄養分を豊富に含む食材)のひとつとして注目されています。
ヘンプシードオイルは、麻の種子から抽出したオイル。
人間の体に必要な必須脂肪酸の含有量が約80%といわれ、健康によいとされるオメガ3やオメガ6などの脂肪酸を豊富に含んでいます。
ヘンプ(麻)の花や穂、葉、根から抽出されるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、精神に働きかけ、中毒性がある、日本では違法の成分。
これに対してCBDは、ヘンプ(麻)の茎と種子から抽出される合法の成分です。
CBDオイルは、このCBDとオイルをブレンドして作られた商品のこと。
ヘンプシードオイルは麻の種子のみから抽出されるので、CBDオイルとは別のものです。
CBDは、WHO(世界保健機関)が安全性を認めていて、精神に与える作用や中毒性がないことがわかっているので安心です。
リラックス効果やストレスを軽減する効果などによって、今、医療や健康・美容業界からも注目を集めています。
安心安全な製品を届けることを目指した、メイドインジャパンのCBDブランド「グリース」。
そのCBDオイルは、臨床試験の結果、睡眠の質を改善する可能性のあることが示唆されています
CBDオイルのブランドとして今回注目したいのが、「グリース」。
初めてCBDを使用する人でも安心して取り入れられるようにと、スイス産のヘンプのCBDを使用し、製品はすべて日本国内で生産。
CBDオイルだけでなく、美容液やグミ、サプリメントなど、さまざまなCBD商品がラインナップされています。
そんな「グリース」ブランドは、2022年に、CBDオイルの睡眠への効果について、上にも書いた早稲田大学 睡眠研究所とともに共同研究を実施。
同研究所所長である西多昌規先生(早稲田大学スポーツ科学学術院准教授、精神科専門医、睡眠医療認定医)と共同で、CBDオイルの夜間睡眠に与える影響の臨床試験を行いました。
実験では、健常な睡眠をとっている人(非喫煙者、CBD未経験者)に、寝る前に、グリースの「CBDオイル」か「CBDなしのオイル」のどちらかひとつを選んでもらって、3日間続けて飲んでもらい、CBDオイルの「あり」「なし」は対象者に伝えず、睡眠状態を計測(脳波計による入眠潜時、睡眠効率、睡眠段階、定量脳波解析、心拍変動解析などで評価)。
その結果、CBDオイルは、CBDなしのオイルと比べると、睡眠の質を改善させる可能性があることが示唆されたそう。
1日だけの摂取では変化を確認できなかったけれど、3日間継続使用したら睡眠の質の変化が確認できたとか。
続けて飲むだけで、睡眠の質の改善効果が期待できるのはうれしい限りですね。
以下が、実験で用いられたグリースのCBDオイルです。
ブロードスペクトラムのCBDと、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)を配合。
ブロードスペクトラムCBDとは、CBDのほかにも複数のカンナビノイドが入っているもので、よりCBDの働きを高めてくれるといわれています。
また、MCTオイルは、インドネシア産のココナッツ中鎖脂肪酸油100%のものを使用。
中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸よりも消化・吸収のスピードが速く、脂肪として蓄積されにくいとされています。
CBDオイルは、最近、粗悪な商品も出回っているようなので、購入する際には成分表を見て、日本では違法の成分THCが入っていないものを選ぶことが大事なポイントだそう。
また、その商品の会社が、品質に対する検査結果を公表しているかなども要チェックです。
「グリース」は、商品の品質管理にこだわっていて、成分表にTHCが含まれていない「THCフリー」なので安心。
(左)CBD Oil Natural 10ml/CBD 500mg ¥3,996・(右)CBD Oil Natural 30ml/CBD 1500mg ¥9,800/Greeus
CBDオイルは、そのまま直接飲んでも、好きなドリンクに入れて飲んでもOK。手軽に取り入れやすいのは魅力!
寝る前に飲むとリラックスできるという人もいるようです。
食や美容でオイルを取り入れている人も、日頃の延長上で使いやすいという利点が。
睡眠の質との関係については、現在進行形で研究が進められていますが、WHOから安全性が認められている点は安心ですね。
普段から睡眠の質の悪さが気になっているけれど、できれば薬に頼りたくない。自然な方法で睡眠の質を高めたいと感じている人は、選択肢のひとつに加えてみてもいいかも!?
取材・文/和田美穂 写真提供・取材協力/ドロップストーン