カウンセリングにいらした方、電話カウンセリングでお話した方、私の周囲でも、少しずつ風邪のご相談が増えてきました。
漢方ライフクリエイター
漢方薬剤師の樫出恒代です。
最近、朝晩はぐっと寒くなりましたね。
寒気がする、
鼻水、くしゃみ、
咳が出る、
なんだか喉がいたい。。。
などの訴えが多くなってきています。
漢方カウンセリングを受けた方には
具合悪くなったら、
早めに、とにかく早めに連絡をくださいと話しています。
なんでも早めが大事。
「早いに手遅れなし」
こじれたら、長引いて
どんどん治りにくくなります。
治るまで時間がかかる
周りに迷惑がかかる
お金もかかる
結局、いいことはありません。
風邪は、早めに。1日以内で治そう
だから、即、漢方を飲めるように用意しておいてください。
今回は、風邪の症状別におすすめの漢方薬をセレクトしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
そばにおきたい、持ち歩きたい
樫出セレクト〈風邪の漢方薬 神7〉
ーーーーーーーーーーーーーーーー
【 葛根湯(かっこんとう) 】
有名な漢方薬ですね。
実は↓↓ようないろいろな症状に使えます。
顆粒の場合は、お湯に溶かして飲んでください。
そして、飲んだあとにもう一杯のお湯を飲んで、
しっかり身体を温めて下さい。
汗が出てすっきりします。
< 症状 >
・ゾクゾクする寒気
・頭痛や発熱
・疲労による肩こりや首こり
・急な筋肉痛・神経痛
・急性の湿疹やじんましん
・身体のだるさ
・眠気をとってスッキリしたい
・偏頭痛や頭重感がある
・目の疲れ
・歯の痛み
でもこの漢方薬は、効果が出やすい人を選びます。
元々体力がある人で、顔が赤くなり 舌も赤みがあり、熱感の強い、そんな時におすすめです。
逆に飲んではダメな人もいるので注意してください。
・汗がすでに出ている人
・体力が落ちている人
・動悸しやすい人
【 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう) 】
風邪をひいて、2日くらい経っても
治らず、すっきりしないときに。
< 症状 >
・少し動くとすぐ汗がでる
・頭痛、頭重
・吐き気、食欲不振
・胃につかえる感じ
・発熱、寒気
・首筋のこり、こわばり
風邪以外でも、口内炎・皮膚疾患・いびき
肝炎・胆石などにも用います。
【 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう) 】
もともと冷え症で、熱感より
寒さを強く感じるタイプの風邪に。
風邪の引き始めであっても、顔色は白っぽく
「寒がり」で、ぐったり。
鼻水がたらたら垂れるなどのときには、おすすめです。
< 症状 >
・だるくて仕方ない
・手足や腰が冷える
・多尿、あるいは、あまり尿が出ない
・水っぽい鼻水、痰
・喉の痛み、咳
引き始めだけでなく、上記の症状があれば、風邪の後半でも用います。
【 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)】
鼻炎アレルギーなどで、
最近は有名になりましたね。
もともと、身体に水分の多い
漢方でいう、水毒の方向けです。
< 症状 >
・くしゃみが頻発
・水っぽい鼻水
・ゼコゼコする
・気管支炎
・気管支喘息などの症状
【 麦門冬湯(ばくもんどうとう) 】
咳の風邪に。肺の乾燥を潤してくれます。
風邪が治ったはずなのに、
咳が残っている時などに。
< 症状 >
・咳の発作みたいになる
・痰が切れにくい
・乾燥すると咳き込む
・くしゃみは激しいが、鼻水はあまり出ない時
・濃い痰がでる、など
【 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう) 】
漢方の抗生物質とよばれているくらい、
「炎症、腫れ、痛み、赤み」など熱を持ち、
膿んでいる時に即効性もあって、重宝します。
風邪の時の喉の痛み、特に、飲み込むと痛みを感じる時に。
< 症状 >
・喉の痛み
・鼻詰まり(蓄膿症)
・ものもらい
・目の充血
・中耳炎
・歯茎の腫れ(歯槽膿漏)
・痔
・ニキビ(腫れて痛い吹き出物)など
【 双参(そうじん) 】
からだとこころの冷えに。
風邪っぽいときに、他の漢方と一緒に飲むと
治りが早くなり、温まるのがわかります。
体力が落ちて風邪が治り切らない時などにも。
パワーアップ、氣力アップしてくれる強い味方。
成分は
人参、刺五加(しごか)という漢方生薬。
人参は体力・氣力をあげ、
刺五加はエゾウコギともよばれ、
βエンドルフィン<幸せホルモン>を出して
自律神経のバランスをとってくれる優れものです。
また、1包をお湯に溶かして飲むことで
約0.5度深部体温が上がるという報告もあるほど。
風邪に冷えは大敵です。
風邪は生き物。
「うちに帰ってから、漢方飲もう」と後回しにしてしまうことありますよね。
風邪の気配を感じているのに、そのままにして、
数時間経ってしまうと、
風邪の症状は変わり、
深くからだの中に入り込んでしまいます。
そうすると治りが悪くなり、
こじらせてしまうことも。。。
ふっと、
寒氣を感じたり、鼻水がたらーとでできたら
すぐに漢方薬を熱いお湯に溶かして
ふーふーいって飲んでくださいね。
そして、できる範囲で身体を休めること。
ゆっくりすることも大事な養生。
これからの季節、
そして、これからの時代
自分の身体は自分で守る
自分が自分を治してあげることができたら、
ご家族や周りの人も
元氣にできたら、すてきです。
ぜひ、ご参考になさってください。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
漢方カウンセリングルームKaon
Facebook
https://www.facebook.com/kampokaon
ブログ
https://ameblo.jp/kaon2010/
HP
http://kampokaon.com/