60歳を過ぎてますます輝いている女優の熊谷真実さんが、閉経&更年期について話していただいた前回。今回は、食に関して気をつけていることやこだわりと、これからの生き方や浜松での生活ぶりをご紹介します。
タンパク質の大事さに早く気づけてよかった!
熊谷さん、食べ物にもかなり気を遣っている様子ですが、食に関して気をつけていることやこだわりは?
「甘いものは食べすぎないこと。料理は大好きですけれど、砂糖はもちろん甘味料も使いません。砂糖の代わりに酵素ドリンクの甘味を代用したりね。周囲で体調が悪い人にも言うんです、白い砂糖とか精製された糖質はやめること。話はそれからだ、って(笑)。
朝は野菜をどんどん入れてスムージーを飲みます。もう何年もそのスタイル。実は数年前までビーガンだったんですよ。でも、なんだか疲れやすいなと思って調べているうちに、タンパク質不足かもしれないと気づいたんです。
そこでプロテインを飲んでみたら、みるみる元気になるじゃないですか。今は、なるべく食事からタンパク質もとるようにして、足りないなと思ったら、ゆで卵を何個でも食べちゃいます」
還暦を過ぎていると思えない軽やかな身のこなし、フレキシブルな思考、なんでも面白がる生き方…。これからの熊谷さんはどうなっていくでしょう?
「自分は女優というものが面白いとずっと思ってきたけれど、最近、熊谷真実というもののほうが面白くなってきたんです。ここから先は、若くないからこそめちゃ面白くなるはず。60代なんてもう、何も期待されないんだもの。期待されていないなら、好きにやればいい。わちゃわちゃやればいい。
去年、浜松に移住してきて、仕事がなくなったらリヤカーでも引いておにぎり屋さんでもする覚悟だったんです。でもふたをあけてみたらそんなことはなくて。YouTubeも始めたし、インスタライブも面白い。田舎でできること、いろいろありすぎました。
ポジティブに考えていくには工夫が必要だし、健康や趣味を楽しみにつなげるには集中力がいる。でも、それだから毎日が楽しいのかも。
ある人に『真実さん、相変わらず明るくて落ち着かないですね』って言われたんです。それ、最高の褒め言葉じゃないですか⁉ 私、これからも明るく落ち着かない女でいます!」
自然の恵みいっぱいの浜松。家庭菜園をしているのはもちろん、今後は農園を探して野菜作りをするのが夢だそう。この日は、地元のカフェの野草講座に参加して入浴剤を手作り。材料はびわの葉、みかんの皮、干したよもぎの葉、ゆず、2種類の岩塩
◆61歳。人生で今がいちばん元気です/熊谷真実さん、「閉経」インタビュー(前編)
熊谷真実さん Mami Kumagai
1960年生まれ、東京都出身。1979年NHK朝の連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の主役を務め、同年製作者協会(エランドール賞)を受賞。2016年「マンザナ、わが町」で紀伊国屋演劇賞・読売演劇賞受賞。女優だけでなくタレントなど幅広いジャンルで活躍を続け、2017年から福岡県そえだ観光大使、2018年から埼玉県寄居町ふるさと大使、2020年から静岡県やらまいか大使に就任している。
2020年夏に、静岡県浜松市へ移住。Instagramのフォロワーは3万人超え。浜松での生活ぶりやプライベート、食事や健康のこと、仕事のこと、おしゃれのことなど、熊谷真実さんの素顔を垣間見ることができます。自宅からのインスタライブ「まみチャンネル」も大人気。
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カメラ/玉置順子(t.cube) ヘア&メイク/有本昌代 構成・原文/蓮見則子