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更年期、疲れがとれない、太る、眠れないなら「甲状腺」を疑って

吉川千明

吉川千明

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

 

OurAgeインタビュー「美容の世界をあらゆる角度から学び、最高の知識で女性を救いたい」はこちら

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甲状腺の病気は更年期から増える

更年期のこの時期、疲れやすい、太りやすい、痩せにくい、冷える、むくむ、

というのは皆さんが感じている悩みごとではありませんか?
『以前とはちょっと違う』と感じていませんか。

甲状腺の病気が隠れているかもしれません。

今日は、私も「もれなく該当!」している甲状腺について書きたいと思います。

吉川千明連載 甲状腺北原さんと

写真は、一緒のラジオをやっている作家の北原みのりさんと。

 

「私はね、更年期は無かったの。でもね、その頃、甲状腺だけが悪くなり、

病院に通っていたの。わたし、更年期っていうのは無かったのよ」。

私より少し上、知り合いの女性の言葉です。
いやいや、まさにそれが!更年期症状です。
更年期、女性ホルモンの低下に伴って甲状腺の病気が増えます。
甲状腺の病気は更年期に増える女性の典型的な病気です。
甲状腺ホルモンは、私たちの代謝にもメンタルにも大きく関わっています。

 

最近の私、どんどん元気になってます

まさかの私も「甲状腺機能低下症」。
甲状腺の病気は、更年期に限らず、元々女性に多い病気です。
女性ホルモンと関係が深く、女性ホルモンに連動する「免疫」にも関わっています。

自分が自分の体を攻撃する「自己免疫疾患」です。

東京にも甲状腺専門の有名な病院がいくつかありますが、

どこも女性ばかりでごった返しています。

それでも、それまでの私は、「私には甲状腺は関係ないわ」と思っていました。

そんな私も、丁度、閉経から5年目、更年期最後の年に

甲状腺ホルモンが低下していることが判り、

「甲状腺機能低下症」と病名がつき、チラージンという薬を飲みはじめました。

甲状腺ホルモンを補充する薬です。

有名な「橋本病」はこの「甲状腺機能低下症」の一種です。

年1回の婦人科健診で受けてきた血液検査に、

それまで正常だった「TSH」という項目に異常値を知らせる

「↑」マークがつきました。脳の刺激ホルモンの値です。

あなたの甲状腺ホルモンはちゃんと出てないよ、という脳からの知らせです。

吉川千明連載 甲状腺 検査結果

写真は、とってある血液検査のデータ。

毎年調べて、変化を診ていくことが大切です。
甲状腺の病気は、更年期の不調にとても似ていて紛らわしい!
疲れる、肌が乾く、眠れない、太りやすい、気持ちが暗くなる、

むくむ、汗が止まらない、イライラする、ドキドキする、

物忘れが激しくなる、喉が乾くなど、甲状腺の病気におこる症状は、

更年期障害の典型的な症状にとても似ています。

私も血液検査をしていなければ、単に更年期なのだと見過ごしていたでしょう。

 

更年期は「弱く」なる時期。

バセドウ病にも、橋本病にもなり得ます。
甲状腺ホルモンが出過ぎる機能亢進症も、出なくなる機能低下症も、

一見、ま逆の病気に見えますが、

甲状腺の調整が「弱くなる」ということでは同じです。

どちらにもなり得る可能性があります。
昔、バセドウ病だった人が、更年期になって橋本病になることもよくあることです。

そして、断然この時期増えてくるのは、橋本病などの「甲状腺機能低下症」。

 

 


甲状腺疾患は男性に少ない。

会社の検診や人間ドッグの項目にないことも

甲状腺の状態は血液検査で簡単にチェックできます。

吉川千明連載 甲状腺イラスト

ベーシックにはTSH、さらにFT3、FT4という項目を見ていきますが、

会社の健診には、これらの甲状腺のチェック項目が抜けていることがよくあります。

女性にとってはとても重要ですが、男性にはほぼほぼ関係ないというのが理由です。

高価な人間ドッグでさえ抜けていることがよくあります。

あなたの健診項目に入っているかどうか見返してみてください。

もし入っていなかったら、婦人科や内科で調べてもらってもいいでしょう。
私は甲状腺刺激ホルモン(TSH)を常に1.0代にキープ。
更年期には、婦人科医の主治医が絶対に必要ですが、

更年期も進むにつれて、甲状腺の調整が必要になってきたり、

血圧が上がってきたりと、内科のかかりつけ医の存在が必要です。

私の、かかりつけ内科医の中村節子先生は、

私の甲状腺刺激ホルモン「TSH」が常に1.0μIU/mL代になるように

チラージンという薬を調整してくれています。

女性のTSHの正常値は0.5~5.0μIU/mLと幅広ですが、

中村先生は、「その方が、体が楽でしょ」とおっしゃいます。

体も気分も軽いですし、肌がしっとりしますよね。
3ヶ月に一度の診察ですが、血液検査を診てチラージンを調整しています。
ふつ〜の保険診療です。

吉川千明連載 甲状腺チラージン
私が飲んでいる甲状腺の薬。チラージン。

 

女性ホルモンも甲状腺もホルモン補充できる。

医療も使い仕事も夢も諦めない

私は、女性ホルモン、エストロゲンをホルモン補充(HRT)しています。
そして、本日お話ししたように、

甲状腺ホルモンもチラージンで微調整しています。

運動や食事など、毎日の暮らしもとても大事にしていますが、

このように医療もうまく取り入れています。

医療もわたしにとってはセルフケアの一つです。

更年期の体の変化は自然なことですが、

この程度のことは、年齢にあらがっているうちには入りません。

後々の病気を減らせますし、元気で、仕事も夢も諦めない、

世界中の女性達がやっていることです。

「前と同じようにできない」、「自信がない」

と仕事や夢を諦めていた人に、ぜひ!参考にして欲しいと思います。

 


さあ、美容タイムにいたしましょう。今日は大好きなスキンケアから。

あ〜、これぞ大人の本格的スキンケア。

ドイツのオーガニックコスメ「サンタベルデ」のエイジングケアライン

「シングーエイジパーフェクト」から。

水の代わりに自社栽培のアロエヴェラから作られるアロエジュースを使用、

カシューナッツのエキスや貴重なアマゾン植物をふんだんに配合しています。

香りも素晴らしく、しっかり潤し、ハリと弾力を叶えます。

少々お高いですが、心からいい化粧品だなと思います。

吉川千明連載 甲状腺 コスメ サンタベルデ
左から
サンタベルデ シングーエイジパーフェクト クレンジングバーム
サンタベルデ シングーエイジパーフェクトセラム
サンタベルデ シングーエイジパーフェクトクリーム
サンタベルデ

 


もう一つは、北極圏の植物原料を使ったナチュラルコスメ、

デトリアからアルブチンのジェル美容液とオイル美容液をご紹介します。

フィンランドの薬局やスパで25年間ベストコスメ賞を取り続けてきた

アルブチン成分をベースに作っています。

均一でクリアな肌を目指す方におすすめします。

判りやすく、シンプルでとても信頼できる美容液です。

いつものスキンケアと組み合わせてお使いください。
吉川千明連載 甲状腺 コスメ デトリア
左から
デトリア ARBセラム(美容液) 30mL

デトリア ARBビタミンオイルセラム(フェイスオイル)30mL
デトリア

 

今回も皆様、ありがとうございました。

寒い季節、暖かくしてお過ごしください。

 

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