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コロナで人と食事ができない今、毎日ひとりで食事をするのがつらい…

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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<お悩みその19>

一人暮らしで、毎日毎食一人で食事をするのがつらいです。今までは、いつでも誰かと食事ができたので、一人で食事をすることが好きだったのに、コロナ禍の状況で人と食事ができないとなったら、ひとりが非常につらくなってしまいました。(56歳・会社員・東京都)

地曳いく子の悩み相談 第19回イラスト

 

<お答え>

ひとり暮らしで毎日一人で食事…つらいですね。

 

私もいま一人暮らしですが、コロナの前は外で人とごはん、食べまくっていました。仕事の打ち合わせのあとに「ちょっと寄ってきません?」なんて誘い合って、週に1~2回は外食していたのに、それが今はまったくなくなった。

 

あなたと同じように、以前は私もわりと一人でいるのが好きだったんです。一人で食事することが平気だったし、普通にひとりで焼肉屋でも寿司屋のカウンターでも行っちゃうタイプだったのに、コロナ禍のせいでほとんど人と食事ができなくなると、それはやっぱりさびしい。もう食事作るのも飽きちゃったしね。あなたもつらいけども、私もつらいです、はい。もうこれはお悩み解決、というより完全に共感しかない(笑)。

 

でも今、若い息子と住んでる私の友達は、感染するのが怖いから一緒にごはんを食べないんですって。そういうふうに、家族と別々にご飯を食べているという話をよく聞きます。若い子は行動的だし、無症状ってこともありますからね。こうなってくると、一人も家族も関係ない。

 

それによく考えたら、昭和の時代はそんなに外食してませんでしたよね。家族で家で食事するのがあたりまえ。まあ、あの頃はそこにお誕生会とか少しずつでもイベントがあったけど、今はそれすらないから、ますますつらいんですけど…。

 

基本的に、人間って一人。だから今はちょっと、ひとりでいる気持ちを味わう「ひとり強化期間」だと思いましょう。おひとりさまあたりまえ時代です。

 

コロナ前、日本は女性がひとりで飲食店に入りにくかったり、一人で食べてると恥ずかしいみたいに思う人も多かったと思いますけど、今はコロナのおかげで「おひとりさま上等時代」。だから、コロナ禍で人と食事できなかったら、これを機会にひとりでお店に行ってみるのもいいかも。時間も短くて済むし感染リスクも少ないし。ちゃんと感染対策をしているお店を選んでくださいね。

 

とはいえ私はこの頃、あまりにもつまらないので、ご飯はごく簡単に済ませて、友だち2人とか3人でLINEのグループ電話でおしゃべりしながらお茶を飲んだりお酒を飲む、というのを1ヶ月に1回か2回はやってます。みんなつらいから「つらいよね~」って言い合うの(笑)。

 

別に画面に顔出さなくてもいいんです。私たちも最初は顔を見ながらやってたんだけど、メイクもしてないしジャージ着てるし(笑)、もうめんどくさいから、この頃は画面切っておしゃべりだけ。スマホを立てかけてスピーカーにして、「ちょっとお手洗い行ってくるね」とか、気楽でいいじゃないですか。NetFlix今は何が面白いとか、私はゾンビものの『デッドマン・ウォーキング』にハマって全シリーズ観ちゃったとか、そういう話をして乗り切ってます。

 

だからあなたも、もしそういうお友達がいたらやってみてください、LNEお茶会、LINEお食事会。あらかじめ1時間とか1時間半とか、時間は決めておいたほうがいいですよ。帰らなきゃいけない時間とか終電がない分、長くなりがちだから。

 

それにあんまり楽しく盛り上がっちゃってもあとがつらいから、軽くね。「明日、私仕事だからもう抜けま~す」とかもOK。ちょっと話足りないな、ぐらいにしておくと、「またね!」って次につながります。

 

コロナは本当にイヤだけれど、今までの生活をいろいろと考えさせてくれる機会。そう思って過ごしませんか?

 

 

 

 

イラスト/松元まり子

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