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身長が146cmしかない私。バランスのいいスタイリングをするには?

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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<お悩み25>

身長が146cmしかありません。若い頃はミニスカートとハイヒールでなんとかバランスを取っていましたが、50歳を過ぎてミニスカートを履くのは抵抗があり、ハイヒールも痛くて履けません。どうすれば、バランスのいいスタイリングができるのでしょうか?(50歳・会社員・東京都)

地曵いく子 連載

<お答えその1>

 

今月は、背が低い、骨が太くてごつく見えるというおふたりのお悩みにお答えします。昔はロングアンドリーン(長い&細い)がもてはやされていましたけど、今は「美しさ」の基準が変わってきています。それを念頭に置いてくださいね。それでは、最初のお悩みから!

 

肝心なのは、背が高い人と同じスタイリングをしようと思わないこと。これはトークショーなどでもよくお話ししているんですが、100号の大きなキャンバスに絵を描くのと、ハガキサイズのキャンバスに絵を描くのでは、モチーフの大きさも使う色数も違ってきます。小柄な人が大柄な人と同じようにすれば、バランスが悪く見えるのも当たり前! 小柄な人って全部が小さいから、それはそれでバランスが取れていると思うんですよね。だから、自信を持って自分サイズのおしゃれをしましょう。

 

インスタとかのハッシュタグで「#低身長コーデ」と検索すると、いろいろな写真が出てきて参考になりますよ。その中から自分と同じような年齢、雰囲気の人を見つけて、色使いやシルエットのメリハリのつけ方などを真似してみてはいかがでしょう?

 

GAPやZARAなど、カジュアルブランドとかのティーンコーナーで服を買うのもおすすめです。「えっ、子ども服!?」って思うかもしれませんが、今のティーン服って昔みたいに子どもっぽいデザインじゃなくて、ただ大人物を全体的にバランスよくサイズを小さくしただけのものがあります。そして価格も安い! 大人サイズを買うとお直しが大変だけど、ティーン服ならお直しもしなくて済みます。

 

ハイヒールだって痛いのを我慢してまで履かなくていいと思います。それにここ数年は空前のスニーカーブーム。歩きやすくて脚長に見える厚底スニーカーも売っているので、そういうのを探すのも手です。ただ、ブランドによっては1万円以上するので、パンプスを買うつもりで投資しましょう!

 


 

骨太で体形がゴツいのが悩み。何を着ても似合わない気がします。どういったタイプの洋服を選べばよいでしょうか。(52歳・会社員・千葉県)

 

<お答えその2>

私も肩が広いので骨格にはコンプレックスがあります。だけど、骨が太いというのはもう個性として生きるしかない! どれだけ願ったって黒田知永子さんと同じ骨格にはなれないんです(笑)。「何を着ても似合わない」というのは、自分軸からズレちゃうと起こります。まずは、自分が着てマシに見えるところから始めること。

 

服選びとしては、テロンとしたとろみ素材のものは避けたほうがいいですね。ごつい人が着ちゃうと骨の形を拾っちゃうんです。着物のハンガーに掛けてるみたいな(笑)。私のおすすめのブランドは、コグ ザ ビッグスモーク(COGTHEBIGSMOKE)。生地がちょうどいい具合にしっかりしていて肉感や骨を拾わないので体のラインがバレません。

 

もし華奢に見せたいという気持ちで細いネックレスや、細い指輪を着けているならそれらも避けたほうがいいです。余計に骨の太さを強調しちゃいます。花柄とかちっちゃい模様がたくさん入った洋服も避けましょう。あなたがすごく好きならいいんだけど、そうじゃないなら細い、ちっちゃいは危険!

 

あとは開き直るしかありません(笑)。私たちは骨が丈夫ってことですよ! それに、自分が気にするほど、他人はなんとも思ってないもの。

 

最初にも書きましたが、もうロングアンドリーンが美しいとされる時代ではないんです。みんな真面目だから昔のファッションルールに囚われて悩んでしまうけれど、今は個の時代。「着心地がいい」「気分がよくなる」といった自分ファーストで、体型がマシに見えるものを選んでいきましょう。

 

イラスト/松元まり子

 


 

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