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自分だけ嫌な仕事ばかり押し付けられる【40代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その67

他の人がやりたがらない仕事を私だけが押し付けられます。最初は「私を頼ってくれてる」と思って快く引き受けていたものの、最近は度が過ぎているように思います。そういうキャラだと思われて、当たり前のように押し付けられることにモヤモヤを感じています。(44歳・パート・アルバイト・群馬)

 

地曳さんのお答え

それは不公平ですね。

日本の時給や日給は働いても働かなくても同じ金額。だからか、どこの職場に行っても自分が楽をするために他人につけ込む人がいるものです。
その中で、残念ながらあなたは“便利キャラ”として認定されちゃったんです。

 

実は、私にも同じような経験がありました。
スタイリストのアシスタントだった頃の話ですが、アシスタントの仕事のひとつとして、雑誌の撮影用に借りてきた膨大な洋服を各ブランドのプレスに返却しに行きます。
銀座から渋谷、六本木や新宿など、都内各所を指定された時間に合わせて返却しに行かないといけないんです。
そうすると、“いかに効率よく段取りを組んで廻るか”が重要なんですけど、私はこれが超得意だったので他の子がモタモタして1日7件しか廻れなくても、私はサクサクと1日15件くらい廻れちゃう。
当時、集英社のアシスタントは日給3000円でしたが、他の子より2倍も働いているのに同じ金額で「え~、ちょっと不公平じゃない?」とも思ったりしました。

 

イラスト/松元まり子

 

その経験は血となり肉となってその後のキャリアに結びついたけど、あなたが今やっていることが今後のためにならないなら、毅然とした態度で「もう限界です!」と言うしかないですよ。

それでも、改善されないならわざと仕事を残す!
無理をしてでもやっちゃうから、周りの人は「この間もやってくれたから大丈夫」と思ってお願いしちゃうんです。

 

「こんなにたくさんの量、私には無理ですよ~。手伝ってくださいよ~」とジャブを打つつもりで軽く言ってみては? もしそれさえも言いづらかったら、黙って職場を変えるか、我慢して働くかの二択しかありません。なんなら、私が代わりに言いに行ってあげましょうか?(笑)

 

あなたは、最初のキャラ付けが失敗しちゃった。これはもう勉強だと思って! 次の職場に行ったときはキャラ変しちゃいましょう。

 

 

 

お悩み:その68

仕事でいつも決まった人ばかり締め切りを守ってくれません。私が迷惑するので、強く言うのですが「ごめんねー」と軽く言われるだけで次も遅れます。その人たちのせいで、いつも私が焦るはめになります。どう言えば、早くやってくれますか?(47歳・会社員・東京)

 

地曳さんのお答え

あ~、耳が痛い…(笑)。

私もわりと締め切りギリギリに提出するので、これはグサッとくる質問ですね(笑)。
火事場の馬鹿力でやっちゃうタイプなので、担当編集を不安にさせちゃうことも多々ありますが、、なぜか最後の最後に神が降りてきて(笑)、倍以上の量や内容で渡すので毎回驚かれます。

 

いつも遅れる人は、もうそういう性格なんですよ。いつも忘れ物をする人や、いつもスマホの充電がない人と同じです。

 

断言します! その人たちは絶対に早くやってくれません(笑)。

 

きっと今までの人生だって「もっと早くやれ」と散々言われてきたと思うんです。でも直らなかった。

あなたも、そんなに焦らなくてもいいんじゃないでしょうか?
つまり、あなたのような“キチンと”さんが頑張って最終的には帳尻が合わせちゃうから、職場で誰もそのことを真剣に考えないんです。あなたが調整さんになっちゃってる。

 

今の状態でいくら上司に訴えても問題提起になりません。こうなったら反乱を起こす! 逆襲です!(笑)。

 

たとえば、前の人が1日遅れたら、あなたも1日遅れたままで次の人にバトンを渡す。これだけです。そうすれば、どうして遅れたか責任追及がされますから。
もし締め切りを守ってくれても「これが普通ですね。いつもこれだと大変助かります」と言うだけでOKです。褒めてはいけません。

 

もしくは、あなたがどうしても締め切りを守りたいなら、“特急料金”の請求しましょう(笑)。

あなたも遅れる or お金で解決です(笑)。

 

 

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