HAPPY PLUS
https://ourage.jp/life/consultation/262767/

仕事とプライベートの切り替えがうまくできません。

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

記事一覧を見る

<お悩み その26>

今回は仕事のオンとオフの切り替えができない、職場での意地悪に耐えられないというおふたりのお悩みにお答えします。OurAge読者のみなさんは、仕事をしている方が多いので、同じようなお悩みを抱えているかもしれませんね。それでは、最初のお悩みから!

 

地曵いく子 お悩み

つい仕事を持ち帰ったり、夜になっても仕事関係のことをあれこれと考えてしまいます。仕事とプライベートをうまく切り替えられるようになりたいのですが、どうしたらいいでしょうか。(39歳・会社員・神奈川県)

 

<お答え その1>

 

いろいろな働き方ができるようになった反面、オンとオフの切り替えがうまくできなくなったというお悩みをたくさんいただいています。

 

私も昔は「24時間戦えますか」じゃないけど、夜遅くまで仕事をしていました。だけど、40年以上働いてみてわかったのは、やっぱり夜に仕事するより次の日に早く起きてやったほうが能率的だということです。夜に悩んだり、じたばたしたところでどうにもならないことのほうが多いし、作業だってミスが増えます。

 

夜って自分で思っているより心も体も疲れているんです。だから、あなたはこれから40代、50代になっていくにあたって、明日でもいいことは思い切って明日にまわして、自分の電源を落とす方法を考えたほうがいいです。

 

私はね、お酒を飲みに行っちゃいます(笑)。飲んだ時点で「今日の私、おーしまい!」ってなる。

お酒を飲まない方だったらお茶でもいいし、ジムに寄って身体を動かしたり、スーパー銭湯でゆっくりお風呂入るのもいいですね。リモートワークで家から一歩も出ない日ならNetflixで韓国ドラマを3話分くらい一気見して架空のロマンス世界に浸るとか。仕事とプライベートの間に、なにかひとつ没頭できるものを挟むとうまくオフれますよ。

 

自分に合ったオフにする方法が見つかったら、次はオンにする方法を意識するのが大切!
私の場合は、「ベッドから出たくない…」と思うような日でも、目覚ましを3つくらいかけて無理矢理起きて、すぐにシャワーを浴びる。ベランダで深呼吸をして、飼っているメダカに餌をやって、植物に水をやる。そのあとに大好きなアールグレイの紅茶をいただきます。そうすると頭と身体がそろそろ仕事始めますか〜っていうモードになるんです。

 

朝から意識的に自分を立ち上げれば、夜は「今日に悔いなし!」という気持ちで清々しく電源を落とせます。なので、きちんとオフするには、きちんとオンにするところから!

 

ちなみに…結構厄介なのがメール対応。スマホの普及で時間に関係なくメールが来るようになりました。だから、私は家から出ない日でも時間で区切っていて、22時以降のメールは絶対に見ません。本当に緊急なときは電話がきますからね。

19時〜22時くらいはグレーゾーンにしています。「あ〜(めんどくさい…)」と思いながら、短く返すか、潔く無視(笑)。そこでバリバリ返しちゃうと交感神経が優位になって生活リズムが崩れる原因になるので、この「あ〜」と思いながら返すのがポイントです。

 

だいたい、夜中に「いますぐ」系の仕事を強要してくるやつは、他にも問題を抱えてることが多いので、もし対応が遅れただけで怒られたら、私だったら縁を切っちゃうかも(笑)。

 

同年代の同僚の理不尽な意地悪に耐えられず、職場でのストレスが積もりに積もった毎日です。自分の考え方や対応次第で改善できるとわかっているけど、どうしようもない。若い子じゃないんだからって思うけど、ババアになっても大人になれていない私。情けないです。どうしたらいいでしょう。(47歳・会社員・山口県)

 

<お答え その2>

 

意地悪されるというのは、あなたに何か秀でてるところがあるってことですよ。周りから嫉妬されてるんです。そう思えば、気持ちが楽に…ならないですよね(笑)。私もそうだけど、大人になれない人は一生大人にはなれません。ならなくていいんです!

 

私は若いときは倍返ししてました(笑)。だけど、反撃すると向こうもやり甲斐を感じちゃってさらにエスカレートしちゃうんですよね。あなたが困れば困るほど、相手は喜んじゃいます。意地悪している人って実はすごくパワーを使っています。だから、逆に相手にパワーを使った甲斐をなくしてやりましょう。

 

それには「ハッピー返し」が効きます。文句を言われても笑顔で「ありがとう!」と言うんです。嫌味を言われても「あら~、全然気付かなくて〜。ありがとう!」と。

 

たとえ、ハブられたり、間接的な意地悪をされてもハッピーオーラを振り撒き続けます。心の中では呪い殺したいくらいに怒っていても、そんな素振りは見せてはいけません。そうやってハッピーなふりをしていると、意地悪をする人もやり甲斐がなくなってきて、徐々に構われなくなってきます。

 

他人からの意地悪って意外とスルーするのが難しいんです。やっぱりムカつきますからね(笑)。だから、こっちも嫌味なくらいの笑顔で返しましょう(笑)。

 

以前、面と向かって「あなた、おかしいんじゃないの?」って言われたことがありました。本当はすごくムカついたけど、脅すくらいの笑顔で「ええ。私っておかしいんですよ(笑)」って返したんです。そうしたら、相手もビビッて何も言えなくちゃって(笑)。私は性格が悪いので、こうやって相手がギャフンとするのを見るとすごく嬉しくなります(笑)。

 

それに、意地悪をする人って人生の生きがいがそれしかないみたいで、段々とエスカレートしてきて、あることないことを言ってくるようになるものです。すると、周りが「あの人、ちょっとやり過ぎだよね」ってなる。だけど、あなたが怒りで返したら「どっちもどっちだよね」ってなっちゃう。だから、意地悪にはボレーで返す。バウンドさせない。これが鉄則です。

 

あ、もしそれがハラスメント系にまで発展したら証拠を取っておいて、然るべきところに相談しましょう。それで辞めることになっても、そんな職場はこっちから願い下げですよ!

 

イラスト/松元まり子

 


 

「ババア上等!悩み相談」では、あなたのお悩みを募集中!

 

【お悩み投稿のルール】

①宛先:toko@shueisha.co.jp  ←こちらまで!

②メールタイトル:【いく子さんの悩み相談】※違うタイトルでお送りいただくと、受付できないことがありますのでご注意ください。

③必要事項:年齢・ペンネームのみ(本名は書かないでください)

④文字数の目安:200字程度【注意事項】以下の内容をお読みの上、ご了承いただいた上で投稿をお願いいたします。

 

・投稿いただいた内容は、OurAgeの企画および、集英社の雑誌・書籍等(web・SNSを含む)にて掲載、キュレーションメディア等に転載する場合があります。

・掲載する際には、ペンネームおよび内容を一部改編する場合があります。

・投稿の採用結果につきましては、お知らせいたしません。

・投稿内容等の確認のため、編集部よりご連絡する場合があります。

・投稿いただいた方のメールアドレス・ペンネームは本企画遂行の目的以外には使用いたしません。

 

投稿お待ちしています!

 

・・・・information・・・・

 

●2021年8月26日発売『ババアに足りないのは愛! +60からのHappyおしゃれBOOK』(集英社)

 

 

地曳いく子さん×漫画家・槇村さとるさんの人気シリーズ第3弾がついに発売!

2人が次に目指すのは、愛にあふれたHappyなおしゃれ! +60から着たいブランドや、この世代ならではの秘密の痩せテクを紹介。

 

●2021年9月17日発売『ババアはツラいよ! 55歳からの「人生エベレスト期」サバイバルBOOK』(集英社文庫)

 

 

シリーズ第2弾を文庫化! 何を着てもビミョー。身体はガタガタ。心は不安定。そんな「55歳問題」をスカッと解決! 文庫版オリジナルコンテンツも豊富です。

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

まさか本当に誕生するなんて! リライズ改め「ブローネ ナチュリラ」に、待望の「ダークブラウン」が登場

まさか本当に誕生するなんて! リライズ改め「ブローネ ナチュリラ」に、待望の「ダークブラウン」が登場

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第25回/身長が146cmしかない私。バランスのいいスタイリングをするには?

次の記事>

次の記事>
第27回/昔から華やかな生活を送っています。私はお気楽のままでいいのでしょうか?

この連載の最新記事

“上品見せ”の服がわかりません…【50代読者のお悩み】

第60回/“上品見せ”の服がわかりません…【50代読者のお悩み】

もうすぐ定年。どうなる私!?【50代読者のお悩み】

第59回/もうすぐ定年。どうなる私!?【50代読者のお悩み】

約束の直前に面倒になる【40代読者のお悩み】

第58回/約束の直前に面倒になる【40代読者のお悩み】

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル