新型コロナウイルスの影響で、ジム通い(基本、週1回だけですが)を休止して6週間。編集部もリモートワークが始まり、体を動かさないことこの上なし。早くジムに行ける日が戻ることを願っています。
さて、前回、筋膜リリースでいかに50代の疲れた体が楽になったかを力説しました。
すると文中にリンクを貼ったライターMさんの体験記を読んだ人から
「筋膜リリースって痛いの?」と質問が。
そうなんです。ちょっと痛い場合があるんです。
ライターMさんは、座りっぱなし生活の極端例で、あそこまで痛がった人を私はほかに目撃したことはありません。なにしろ、ほとんどコロコロせず、ローラーの上でじっとしているだけでしたから…。それでも、少し片脚をコロコロしただけで、左右の脚の動かしやすさに大きな差が出て、本人は驚愕していました。
実は私も、3年前にはじめて筋膜リリースのクラスに参加した時には、
「え~!? まじですか~? なぜ、お金を出してこんな痛い目にあわないといけないの~~~~!」
と身もだえした瞬間もありました。
でも、その日の帰り道には
「この体の軽さ、心地いい空腹感、得も言われぬ幸福感はなに~!?」
と、すぐに筋膜リリースのトリコに。「筋膜リリース」と聞いて連想される感情は…
痛さ < 恍惚感
です。うっとり。
それでも最初の2~3回は、あちこち結構痛かったのですが、1か月後ぐらいから、だんだん痛みが弱まっていきました。そのうちに、痛い部位も減って、痛くてもイタ気持ちいい程度に。毎週のスポーツジムと、ときどきのおうちリリースのおかげで、長年の筋膜のねじれや癒着が、改善されたのかもしれません。3年続けていると、さらに痛い部位が限られてきました。
ただ、筋膜リリースのローラーのメーカーであるトリガーポイント™の方によると、「誰でも活動していれば、必ず筋膜はねじれたり癒着します。歯を磨くように、毎日筋膜もリリースで戻したほうがいいんです」とのことでした。
痛みが減ったからといって、もうやらなくていいというものではなさそうです。
ある時、筋膜リリースのクラスのあと、ジムのお風呂に入ったら、70代ぐらいの方に
「お嬢さん、いつもよく動けるわね~。前腿とか全然痛くないの?」
と聞かれました。
そうなんです。
前腿やスネは痛がる方が多いようです。
「く~」という耐える声が聞こえてきたり、先生に「今、ちゃんと動いているのは20人中4人だけですよ~」とはっぱをかけられることも。
私は今となっては腿前もスネもまったく痛くなくなったのですが、なぜかいつまでたっても痛いところが。それは「膝に近い内腿」です。そんな場所もコロコロするの? と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、筋膜リリースは、本当にあちこち体(筋膜)を細かく分けてやっていきます。脇の下とかお尻の上外側だけとかもあります。先生は「膝上の内腿」が痛いなんて思いもよらないらしく「さあ、ここからはもう痛くないですよ~」と毎回言うのがニクイ。膝上の内腿が痛いのは、私がO脚でなにかしら負担がかかっているのかも、とふんでいます。歩き方の癖や姿勢、前日の活動量などによっても、痛みの強さや部位が違うそうです。
あ、さきほど、「お嬢さん」をスルーしました。聞き捨てなりませんね。
実は近所のスポーツジムは開業25年超で、長年通う先輩世代のスポーツウーマンの会員さんが多い。私なんて、完全に、運動オンチのひよっこ!?
仕事の現場では最年長になりがちな立場なので、この状況は意外に居心地がよかったりして…。
それでは失礼して、今日の「50代あるある(かもしれない)川柳」を。
50代 ひよっこ扱いに 味を占め
「50代、筋膜リリースはじめました」連載 はこちら
◆第1回 50代、筋膜リリースはじめたらマッサージいらずの体になった