こんにちは、ギリコです!
先日、とある断捨離®トレーナーさんのお宅を訪問する機会があったのですが、不思議な体験をしたので、今回はそのときのことを書きます。
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これまで書籍やテレビ番組などで断捨離実践者のお宅をみたことは、もちろんありました。
モノが少なく使いやすそうなキッチンや、きちんと整えられたリビング。
写真や映像を見ては「こんな家に暮したら気分がいいだろうな」と思い、去年、編集部に断捨離をテーマとした企画を提案。『50歳からの断捨離®道』という連載の担当となりました。
ご登場をお願いしたのは、断捨離トレーナーの佐藤ひとみさん。
おかげさまで『50歳からの断捨離®道』は人気連載となりましたが、実は担当でありながら、私は佐藤さんに会ったことがありません。
中部地方在住の佐藤さんの取材はオンラインで行っているからです。当然、OurAgeの連載で紹介されているあの素敵なお宅にも伺ったことはありません。
そんななか佐藤さんによる連載が、いよいよ来月最終回を迎えることになりました。
私が次にご登場をお願いしたのが、やはり断捨離トレーナーの大澤ゆう子さんです。
大澤さんは北関東にお住まいです。
そこは東京から日帰り取材ができる場所だったので、今回はぜひお目にかかりたいと思い、ご挨拶と打ち合せのため訪問することにしました。
30年近くになる編集者人生の中で、断捨離トレーナーさんのお宅に伺うのは、今回が初めてです。
とはいえ今まで取材で〝掃除のプロ〟や〝片づけの達人〟のお宅に伺ったことがあるので、大澤さんの家も同じように「すっきりキレイなおうちなんだろうな」くらいに思っていました。事前に拝見していた大澤さんのブログでも、紹介されているおうちの様子は「すっきり、キレイ」そのものでした。
ところが……
いざ訪れてみたら「すっきり、キレイ」なだけのおうちではなかったのです。
取材当日。
大澤さんの家に着き、「どうぞ」といって開けてくださった玄関から家の中に入ろうとした、そのときです。
!!
面白いというか、不思議なことがおきたのです。
なんと言えばいいのか、難しいのですが……玄関のドアが開き、廊下とリビングへ通じるドアが見えたと思ったその瞬間、何かパワーのようなものが家の中にあるのを感じたのです。
〔これが取材のとき一番最初に目に入った大澤家の玄関。何か、パワーのようなものがあると感じたのは、この光景を見たとき〕
今だから正直に書きますが、この日、取材に向かっている道中からすでに私は疲れていました。
前日は仕事で夜遅かったし、取材当日はいつもより早く家を出なければならなかったうえ、2時間以上も乗っていた電車の中は換気のため窓が開いていて寒く、寝不足と疲れのせいか体がだるくて仕方ありませんでした。駅まで大澤さんが自家用車で迎えに来てくれたのですが、車に乗り込んだときには頭も重く、「これから取材をしなければいけないのに困ったな」と憂鬱な気持ちになっていました。
けれど大澤家に着き、玄関の扉が開くと、パワーのようなものが廊下の方からあふれ出てきてふんわりと私を包み、その瞬間「あれ、頭が重かったのがとれた?なんだかラクになったぞ」と感じたのです。
不思議に思いつつお宅に上がり、まずリビングとキッチンを拝見。
リビングもキッチンも、すでにブログで見ていた通りの風景でした。
でも……ブログの写真と実際の家は、何かが違うのです。
〔ピカピカに磨き上げられたシンク。あまりのまぶしさにびっくり〕
〔キッチンから見たリビングと庭。毎日この光景を目にしながら台所仕事。「天候や季節のうつろいを感じることができます」。日中、カーテンはひかない〕
つい「実際に来てみると、写真で見たのとはなんか違いますね」と言ったら、大澤さんは「それ、よくない意味でしょうか。なにしろ築30年も経った家なので……」と不安そうな声を出しました。
「いえ、よくない意味ではなく……なんだろう、このおうち、部屋の中の空気がほかとは違う感じというか……」
肝心の〝写真で見ただけとは何が違うのか〟を上手に説明ができないまま、急ぎ取材を開始。
大澤さんは現在62歳。42歳のときにご主人を亡くされ、ふたりの息子さんを育てながら仕事と家事をこなしてきました。断捨離に出会うまでの大澤さんの人生、断捨離との出会い、そして断捨離で得たものは何かなど、熱いトークが続きました。
途中、「あの……スピリチュアルな意味で言うのではないんですけど、モノって生きていて、私たちと同じようにエネルギーをもっているんです」「それにモノは丁寧に扱えばちゃんと応えてくれるし、返してくれるんですよ」。
そういった話が何度か出ました。
これはどういうことかというと「たとえば茶渋がベッタリついたカップに淹れたお茶ときれいなカップに淹れたお茶では、飲むときの気持ちが違うと思いませんか。しかもそのカップが気に入って大事にしているものであれば、それにお茶を淹れたら、そのまま立ったまま飲もうなんて、ふつうは思わないでしょ?
椅子に座って、庭でも眺めながら〝あぁ、おいしい〟って飲みませんか?
そしてその一杯でほっと一息ついて、また元気になっている……これが、私の思う〝モノ(カップ)のもつエネルギー〟。そしてその目に見えないエネルギーを人とモノが交換している、ということなんです」
なるほど。
「先ほどお話しした〝モノは大事にすればちゃんと応えてくれる〟ですが、具体的にはどういうことかというと……あ、ほら、あれを見て!」
突然、大澤さんがリビングの天井を指さしました。
指された方を見ると、やたら天井に光が当たって輝いています。
とてもきれいな光景でした。
「あの光、何だと思います?」
「鏡かな?」
まっ先にそう思いましたが、リビングに鏡はありません。
「あの光はね……」
(なんと、光の正体は……次回「断捨離トレーナーの家で知った「断捨離」の不思議なパワー」に続く)
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