こんにちは、ギリコです。
今日は先月開催された「13号→9号になった秘訣を教えます 健康的に痩せる姿勢と歩き方セミナー」の様子をレポートします。
講師はじゃじゃ～ん、この方。
一般社団法人『日本姿勢改善ウォーキング協会』代表理事の山﨑美歩呼（やまざき みほこ）さん。
40代半ばまでは普通の主婦だったという山﨑さん。
産後17キロ太った体が何をしても元に戻らないことで一念発起。
自らウォーキングエクサイズを考案したところ、見事ダイエットに成功！
なんと服のサイズが13号だったのが9号まで痩せたという方です。
今やその経験をもとに、本拠地の福岡だけはなく東京をはじめ全国を飛び回ってレッスンを行っています。
その山﨑さんが講師とあり、今回のセミナーチケットは発売開始から一日も経たないうちに完売！
セミナーでは、まず服のサイズ13号時代の山﨑さんの写真↓などをみんなで見たあと
〝痩せるメカニズム〟を教わりました。
「Ｏ脚、ぽっこりお腹、猫背。
これが痩せにくい体の3点セットです。
そしてこのうちどれかひとつだけでも改善しようとしても、ひとつだけ直るなんてことはありません。
Ｏ脚、ぽっこりお腹、猫背もこれら３つの全てが連動して起きていることなので、直すなら３つを同時に改善していくのです」
それを聞いて
「エエーッ」
と思わず驚きの声が出てしまった参加者のみなさん。
「基礎代謝をアップすれば寝ている間も痩せるんですよ。
私はよく食べるし、お酒も飲んでますよー」
「段差のないところでつまづいたり、転んだりした経験ってありませんか？
あるとすれば……
それは痩せにくい歩き方になっている証拠です！
どういうことかというと、体の可動率が低い〝省エネの歩き方〟をしているんです、例えばすり足で歩いてしまっているということなんです。
つまづいたり転んだりするとあわてて足首を回してみたりする人もいますが、それはダメ。
足首は回すようにできている関節ではないのです。
まわしていいのは股関節と肩の関節です」
「正しい歩き方をすれば、体のあるところを自然としっかり使って歩けるようになります。
そこには褐色脂肪細胞（白色脂肪細胞を分解して熱にする燃焼組織。消費カロリーをあげるのでダイエットの味方と称されている）があるんですね、そこを燃焼させることで痩せるんです」
ポンポン飛び出す聞き捨てならない言葉の数々に、参加者はすっかり心をわしづかみにされてしまったようです。
「基礎代謝のアップと痩せることにつながる正しい歩き方。
そのカギは……
肩甲骨です！
肩甲骨を動かすんです。
今はスマートフォンの普及もあって肩が動かなくなっている人が多いんですよ。
肩が動かない＝肩甲骨が動かない、ということ。
また褐色脂肪細胞は肩甲骨の間の背骨のところにあります。
背中にある脊柱起立筋をゆるめることで肩甲骨がより動くようになり、褐色脂肪細胞も燃焼しやすくなるのです」
ということで脊柱起立筋をゆるめるエクササイズと肩甲骨を上げる動きをさっそく習います。
山﨑さんのアシスタント迫律子（さこ りつこ）さんの動きに合わせてみんなでトライ！
「上へグッと持ち上げましょう、グッと！
腕でタワーをつくって！
上まで持ち上げたらそこで１０秒キープ。
これを何度もやりますよー。
はい、スカイツリー。
今度は東京タワー。
そしてお次は……福岡タワー！
汗が出始めたという人、いませんか。
汗が出始めたら〝痩せるスイッチ〟が入った証拠です」
途中、猫背と肩甲骨の関係の説明も。
「猫背だと肩甲骨は動かないんですよ。
でも骨盤の上に頭がのっている状態、つまり正しい姿勢だと肩甲骨は動きやすくなるんです」
ほかにも肩甲骨を動かすエクササイズを習います。
数分間やってみたら……
みなさんの姿勢がセミナー開始前よりすっかり改善されていました。
明らかな猫背や巻き肩の人はいません。
この姿勢であれば肩甲骨が動きやすくなるので、褐色脂肪細胞も燃焼しやすくなるのだそう。
お次はいよいよ歩き方のレクチャーへ。
「前足はかかとから着地。
後ろ足で体を前へ押し出し、手は後ろへ振ります。
後ろへ手を振ると肩甲骨が動くので褐色脂肪細胞が燃焼します。
それに二の腕も引き締まりますよ」
山﨑さんがまずお手本を見せたあと、今度はみんなで一斉にトライ。
「上半身は安定させてください、ピョコピョコ動かないように。
目線は下げず、前をまっすぐ見ましょう。
そして幅が靴一足分のラインの上を歩くつもりで。
明日、ふくらはぎとお尻が筋肉痛になっていたら、それは今日痩せる歩き方ができていたってことですよ、頑張って」
みんなで何度も反復練習して体に正しい歩き方を覚えさせていきます。
みなさんだいぶ上手に歩けるようになってきました。
「では今度はふたりずつ長めの距離を歩いてみましょう」
「きれいな足運びですね！
手は後ろへ大きく振って。
後ろへ振ることを意識しましょう。
なぜかというとその方が肩甲骨がさらに大きく動くからです」
再びお手本を見せる先生。
上半身が安定していて腕が大きく後ろに流れています。
「腕を後ろへ振るとどれだけ肩甲骨が動くか、ここで二人一組で確認してみましょうか。
組になった方の肩甲骨に手を当てて……はい、最初はあまり腕を後ろに振らないようにしてもらってみてください。
次に今後は腕を後ろに振ってもらいましょう。
肩甲骨の動き方が違うはずです」
「わ、ほんとだ、全然違う！」
という声があちこちからあがります。
いよいよレッスンも仕上げの段階へ。
全員で一斉にウォーキングです。
ご覧ください、みんなとてもきれいな姿勢で颯爽と歩いています！
「はい、もう一回復習しますよ。
下を向かない。
目線はまっすぐ、上は後ろに大きく振って、上半身は安定させて。
前足はかかとから着地、後ろ足で体を押し出すように……
はい、その調子」
「上手に歩けましたか？
では、みんなでお互いに〝イエーイ〟って喜び合いましょう。
こうすると脳から幸せホルモンのセルトニンが出るんですよ」
そしてセミナーの最後。
先生が「ぜひごらんいただきたいのです」という映像が流されました。
それは５３歳という若さで病のため亡くなった山﨑さんのお父さんのことを紹介するものでした。
「父は老後をどう過ごそうか楽しい計画をあれこれ立て始めていたのに、老後を満喫することなく亡くなってしまいました。
歩くことは、健康に生きることにつながります。
自分の足で歩き、行きたいところへ行ける体をつくるお手伝いを私はしたいのです」
セミナー終了後に書いていただいた参加者アンケートには
「痩せる秘訣が肩甲骨にあると知らなかったので、今日は参加できてよかったです」
「内容もためになりましたが、なにより教えてくれているときの先生がチャーミングで素敵でした。元気ももらえました」
「ふだん歩いているとき、いかに自分が体を使っていないのかを実感しました」
などの感想が寄せられました。
「今日は参加してよかったです」
と帰り際にも先生に言ってくださる方も。
今回のセミナーのテーマは〝痩せる〟でしたが、正しい歩き方は健康とも直結します。
参加者のみなさんが今日習ったことを生かし、元気に毎日を過ごすことができますようにという思いを込めてみなさんをお見送りしたギリコです。
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撮影／中澤真央
