銀座でナンバー1になるには、聞き上手が大事って、よく言うけれど、成功したおじさんを「転がす」には、ただ「はい、そうですね」と言っているだけではダメなんですよね。
「え~、でも、それってこうなんじゃないですか?」と要所要所で反論する――これが大事です。そしておじさんから、「って、そう思うだろう?」という言葉が出たらしめしめです(笑)。
それはおじさんがノッてきた証拠。「キミは知らないだろうけど、これはじつはこうで…」と饒舌に語り始めます。そこで、「それは知りませんでした」「さすがですね」と褒めれば、おじさんはさらに上機嫌になって、あなたの好感度もアップするはずです。
うっかり権力を持ってしまうと誰も逆らわないので、彼らはつまらないんですよ。だから、たまに反発してあげると喜ぶんですよね。おじさんの「あいつ生意気でさ~」と「あいつかわいいやつだ」というのは同義語ですから(笑)。
ただしやりすぎは禁物で、ほどほどに生意気で、ちょっとだけ相手をイラッとさせるのがコツ。仕事で偉いおじさんを接待しなければならないときに試してみてください。彼らは意外と義理がたいので、親しくなっておけば、あなたが困ったときに力になってくれるはずです。
「天使のツラノカワ」コーラス2000年7月号付録カレンダー
取材・文/佐藤裕美