最近聞いてちょっと驚いた話。
「あなたは誰の顔になりたいですか?」と、あるバラエティ番組が街頭インタビューしまくったら、想像の斜め上を行く結果が出たんだって。
20代の若い女の子たちは、1位から白石麻衣、北川景子、浜辺美波…と人気女優の名前がずらり。と書いたが実は、最近激しく世間知らずの一条は『白石麻衣って…誰や!?』でした。後でこっそり調べたら、モデルで女優で、乃木坂46の元メンバーだった。
はっきり言って私、芸能界が団体戦になってからずいぶん興味が失せたんだよね。みんな似ていて、わんこ蕎麦みたいで、あれを見分けるのは間違い探しレベルだわ。
この2~3年テレビも全く見ないし、あーこうやって、どんどん世の中から離れて行くんだわぁとか言いつつ、がっつりYouTube は…やばっ!話がそれまくってる 。
えーとですね、一方、80代の女性の調査結果は、3位がオードリー・ヘップバーン、2位が吉永小百合、そしてダントツで1位だったのが、なんと!なんとま!「自分の顔」ですって〰️!!これには私もびっくりしたけど、なるほどな~とも思いましたね。
人間、80年も生きると、結局は、”自分に行きつく”んだなぁと。それなりにちゃんと生きてきた人は、自分の顔に自信が持てるようになるというか、納得できるってことよね。まあ、半分以上は諦めもあると思うけど(笑)、それすらも受け入れることができるようになるってことか。ありのままの自分を受け入れるしかないって感じかなぁ。Let It Be ですか?
でも、80代じゃなくて、40歳くらいになったら、大人としての自分の顔に自信を持ちたいわよね。私も40代の顔がいちばんイケてた気がする。一人前の大人なんだけど、まだ小娘感も少しあって、エネルギーも一番充実してた頃ですね。
それで美しかったら、なおいいよね。美しいというのはいわゆるただ目鼻立ちの整っている「美人」じゃなくて、人生を美しく生きている人がかもし出す美、美しく生きる人が「美しい人」です。見てて飽きない安心のできる魅力のある顔、美しく笑ういい顔であること。そのためには、やっぱり自分の人生に責任を持って誠実に生きないとね。
若い時って、性格悪かろうが、陰険だろうが、かわいい子はかわいいのよ。ところが50代頃から、性格が顔にだんだんにじみ出てきて、特に雰囲気とか表情に現れるのよね。年を重ねた時に「いい顔」になっているように、今から内面を磨いておきましょう!!
と、美しくまとめながら、自分は誰の顔になりたいのかなと考えたんだけど、理屈っぽくて現実的で細かいことを気にする一条は、思考が空中分解してしまった。
ヘップバーンの顔は好きだけど、このボディにヘップバーンの顔だけがついたらはっきり言って むっちゃ気持ち悪いぞ!だいたい今 73歳の一条に、何歳のヘップバーンの顔がつくんだ?確か 享年63歳のはずだけど、相当 シワだらけだったような…。ああ…この性格ではタラレバ 思考ができない。
「有閑倶楽部」集英社文庫<コミック版>
取材・文/佐藤裕美
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