「いつ会っても素敵だな」と感じる人と、「最近、疲れているように見える……」と感じる人。皆さんの身近にもいませんか? 同じ年代なのに、その違いとは一体何でしょう。美のエキスパート、ヘア&メイクアップアーティストの西山舞さんが考える、大人の女性のキレイとは?
西山舞(にしやま まい)/ヘア&メイクアップアーティスト
サロンワーク、メイクアップスクール講師などのキャリアを経て33歳で「LUGAR(ルガール)」設立。多数の女性誌、広告、テレビの媒体での仕事を中心に、商品へのアドバイスや商品開発、ラジオ出演、NHK(Eテレ)「きれいの魔法」など、テレビにも多数出演。その人らしさの品と女性らしさを引き出すテクニック、説得力ある理論に定評があり、女優やモデル達からも圧倒的な支持を受けている。著書に『美容脳 〜あなたがキレイになれない理由』がある。
■人は“細部のケア”で印象を感じ取っている
年を重ねても「素敵だな」という印象を与える女性。私たちは何を感じ取っているのでしょうか。
「第一印象で最初に感じ取るのはその人の空気感です。その空気感を作っているのが、実は細部のケア。くすみのない肌や、髪のつや、手元の行き届いたお手入れ。その行き届いている清潔感を、私たちは感じ取っています。それはつまり、その人が日々自分にきちんと向き合う時間を持ち、豊かに過ごしているのを感じるからだと思います」
OurAge世代は“余裕のある美”と“あきらめ”が顕著に表れてしまう世代。心の持ちようや美への意識が、見た目の印象に直結する、と西山さんは指摘します。
■鏡を見て、メイクばかり気にしていませんか?
西山さんが気になっているのは、メイクとヘアケアのアンバランスさ。入念にメイクをしているのに、ヘアは無頓着という人が少なくないそう。
「大人世代は、スキンケアやメイクへの意識はとても高くなっていると感じます。ところが、ヘアにはあまり手をかけていない人も多く、とても残念に感じることがあります。鏡を見るとき、正面に向かっているのでメイクはチェックをしやすいのですが、本来、人は360度見られています。どんなにメイクを整えていても、髪につやがなかったり、白髪のケアをしていなかったりすると、残念な印象を与えてしまいます」
この世代は、肌のしわやたるみが気になるので顔には意識が向いていますが、実はシミ・しわよりも髪のコンディションのほうが、人の印象に残ってしまいがち、と西山さん。
「髪はパサつくとツヤがなくなり、セットもうまくいかなくなる。気づかぬうちに根元の白髪が伸びてきている。髪にはたくさんの“いつの間にか……”があるんです」
■若々しく見せるヘアの簡単テクニックも
OurAge世代ともなると、髪の量にも自信がなくなってくるもの。でも、それを補うテクニックがあると西山さん。ポイントは、分け目をはっきりさせず、根もとの立ちあがり感を感じさせること。
「分け目がはっきりしていると、地肌に目が行きがち。根元に白髪があると、それも目立ってしまいます。コームの先や小指などで、分け目をジグザグに仕上げると、根元が目立たず、また立ち上がりもでき、ふんわり見えます」
「また、髪を結んでトップの髪をつまんでふんわりさせるのもおすすめです。顎と耳を結んだライン、頭頂部から少し下がったあたりにゴールデンポイントという位置があり、ここをラフにふんわりさせて高く見せると若々しく見えますよ」
■明るすぎる髪は、肌のくすみを目立させる⁉
このようなテクニックは、髪本来の美しさがあってこそ活きてくるもの。
「大人のキレイに欠かせないのがツヤ感。自然な黒髪は日本人ならではの美しさと健康美を感じさせます。明るすぎる髪色は、年齢を経た大人世代ですと、肌のくすみやしわの影、シミ、肌のムラなどを目立たせてしまい、かえって老けて見えることに。自然な黒髪色は、大人の肌もキレイにみせてくれる効果があるんです。
そして、髪は顔の額縁です。美しい額縁は、顔の印象を美しく変える重要な要素。メイクは遠くからはよく見えませんが、髪ははっきりと主張しています。髪が美しく、手入れが行き届いているだけで何割も美人度がアップします」
ならば使ってみたいのが黒髪色を取り戻す白髪ケア。
花王のリライズは100%天然由来の着色成分配合。髪を傷めずに染められる、新しい白髪ケアです。自然な黒髪色になって健康的な印象の美しさを手に入れたい!
Rerise(リライズ)白髪用髪色サーバー<染毛料>155g/つけかえ用190g
植物から成分を抽出し、麹の発酵技術を応用した製法でつくられた「黒髪メラニンのもと(*)」で、自然な黒髪色に。使い方はとても簡単。シャンプー後の髪になじませ、5分おいてから流すだけ。使うたびに、「黒髪メラニンのもと(*)」が髪表面に定着し、自然な黒さを補っていきます。また、髪を傷めず、使うたびハリ・コシ・ツヤを与えます。
*着色成分(ジヒドロキシインドール)
キレイで若々しい印象を作るのは、そんなに難しいことではないのかもしれません。日常の中で、いつもよりちょっと自分に向き合う時間をもって、メイクと同じように、ヘアケアにも意識を向ける。それだけで、印象が全然変わるのですから。
撮影/山田英博 イラスト/かくたりかこ 取材・文/島田ゆかり
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