発見!滋賀・大津の知られざる魅力/①「商店街HOTEL 講 大津百町」ってどんなところ?

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寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

こんにちは。寺社部長の吉田です。

今月から来月にかけて、わたしが愛する滋賀県の旅の情報を4回に渡ってお届けします。

うち3回は、大津市内に新しくできた素敵な宿泊施設「商店街HOTEL 講 大津百町(しょうてんがいホテル こう おおつひゃくちょう)」に滞在して大津市内を歩き、琵琶湖に浮かぶ有人島の沖島まで足を伸ばすお話です。わたしは取材でもプライベートでも何度となく滋賀県を訪れていますが、今回は、意外にもはじめて立ち寄る場所が多く、とても新鮮な旅となりました。

 

まずは、「商店街HOTEL 講 大津百町」(以下、『講 大津百町』と表記)がどんなところなのかというお話からはじめましょう。大津市は、古くは琵琶湖の水運の要となる港町、東海道五十三次最大の宿場町、また、三井寺(園城寺)の門前町として栄え、にぎわったところです。百もの町がひしめくところから「大津百町」と呼ばれ職住一体型の住宅である町家が軒を並べていました。現在も、江戸時代末期から戦前までに建てられた立派な町家が数多く残っていますが、時代の流れに従って、空き家になったり解体されたりする建物も増えてきました。

「講 大津百町」は、旧東海道と、それに並行するアーケード商店街に残る築百年以上の7軒の空き家をリノベーションして作られた新しいコンセプトのホテルです。オーナーは高品質な木造住宅を作る滋賀県の谷口工務店。新潟県の人気宿「里山十帖」でもおなじみの自遊人の代表、岩佐十良さんと谷口工務店の社長である谷口弘和さんの出会いから企画がスタートしました。貴重な文化財である町家を保存するだけでなく、ステイファンディング(宿泊料の一部を大津の商店街などに寄付する)という日本初の試みを導入し、街自体の活性化の一助となることを目指しています。

7軒は並んでいるわけではなく、それぞれに少しずつ場所が離れています。うち2軒はホテル的な部屋割りタイプで一人旅やビジネスでの滞在にも最適。5軒は一棟貸しタイプで、家族や大人数向き。それぞれに、歴史を感じさせるゆかしい名前がついています。

上の写真は、フロントのある「近江屋」の外観。旧東海道沿い、江戸末期の建築で間口6間という広さを持つ、もともとは呉服屋を営む大旦那の家です。

まずは、この「近江屋」に行き、チェックインを済ませます。こちらは部屋割りタイプの建物(2階に3室)で、自由に飲み物やお菓子をいただけるラウンジもあります。フロントにはコンシェルジュもおり、観光や食事の相談に乗ってくれます。今回は、商店街のお店について、いろいろ教えてもらいました。また、1階にある割烹料理店は2019年4月に本開業の予定で、それまでは朝食をいただけます(要予約)。

「近江屋」からすぐ、もう一軒の部屋割りタイプ「茶屋」にも同様のラウンジがあります。他の一棟貸しタイプの棟に泊まっていても、二つのラウンジには、自由に立ち寄れる仕組みです。

こちらは、菱屋町商店街にある、もと天ぷら屋だった建物をリノベした一棟貸しの「鈴屋」。隣には琵琶湖の淡水魚がなんでも揃う「タニムメ水産」(次回にご紹介)があるので、夕食のテイクアウトなんてこともすぐ。

 

今回は、取材のための宿泊だったため、滞在者がいないお部屋をあちこち見学させていただくことができました。古民家のリノベーションは、もともとの建具などをできる限り生かし、昔の形の復元を目指すのが一般的ですが、それではどうしても断熱性や防音性などが劣ります。そのためこちらでは、床や壁など古くなったものはすべてはがし、新しい材料でもとのかたちを活かすように作り直してあります。どこも真新しく、快適そうですね。

「茶屋」201号室。

ひとつひとつの部屋は、それぞれにインテリアデザインが異なります。使われているのは、主にデンマーク製の名作家具。一脚100万円以上の椅子も普通に置かれています。

お風呂、洗面などの水回りも、最新の建材で作られています。

各部屋には、お茶、コーヒーのセットも用意され、冷蔵庫内の飲み物も無料です。

左側にあるのは部屋の中のどこでも見られるテレビ、右側は旅の情報を調べたり、フロントへの電話として使うためのタブレットです。必要なものが過不足なく揃っていて、長期滞在も快適。上の部屋は、「茶屋」101号室です。

窓からの風景や周辺の雰囲気もよく、暮らしているような気分になれます。こちらはお庭が見える「茶屋」101号室。

「近江屋」201号室は、旧東街道を見下ろせる部屋で、毎年10月に行われる大津祭りでは目の前を山車が通るのを眺めることができます。

こちらは、懐かしい雰囲気の路地沿いにある一棟貸しの「鍵屋」。フロント棟「近江屋」のすぐ横の路地です。

そしてこちらが、これからお世話になる一棟貸しの「丸屋」。丸屋町商店街の真ん中にあり、ぶらぶら歩き、食事、買い物に便利な立地です。フロント棟「近江屋」から150メートル。

2階建てで、1階には、キッチン、ダイニング、リビングルーム、お風呂、トイレ、坪庭があります。

2階にはベッドルーム、和室、トイレがあります。ベッドは2台ですが、和室で布団を敷けば、全部で5名まで泊まることができます。

 

次ページに続きます。

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第82回
発見!滋賀・大津の知られざる魅力/①「商店街HOTEL 講 大津百町」ってどんなところ?

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