ご近所だったら毎日でも通いたい
おしゃれなお寺さんのカフェ
こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。
京都や奈良のお寺にはよく行くけれど、
自分が住む街のお寺には、あまり行ったことないという方が多いと思います。
観光地のお寺と違って、普通の街のお寺は何だか敷居が高いですよね。
でも、それはもう過去のこと。
イマドキの都会のお寺さんは、誰にでも開かれた場所を用意し
あなたの来訪を待っています。
今日は、そんなお寺の代表例である
東京の椎名町にある金剛院さんをご紹介しましょう。
池袋から西武池袋線で一駅。
椎名町駅北口の目の前に赤い山門があり、
その隣に、何やらガラス張りのおしゃれな建物があります。
実はこれ、金剛院さんが今年の4月にオープンした
「赤門テラスなゆた」というカフェなのです。
光あふれる居心地のよい空間、窓からは綺麗に整えられた庭園が見えます。
飲み物やケーキなどのメニューも充実していますが、
特にお勧めはランチです。
題して「お寺ごはん」(700円)
野菜が多いけれど、精進料理ではなく、お肉も魚も使ったバランスのよい献立です。
「いろいろなものを少しずつ、腹六分目に食べるのが健康的な食事です」と、住職の野々部 利弘さん。
「現在、日本各地にコンビニが5万店あると言われます。
それに対し、お寺は8万カ寺。どんな地域にも必ずお寺があるのだから、
もっと生かしたい。それがここにカフェを作った理由です」
地域のコミュニケーションの場、
情報を伝え合う場として使って欲しいということで、
カフェの2階と地下には、多目的なスペースもあります。
現在は定期的にヨガ教室やフラダンス教室も行われています。
また、料理や手芸などの講座が単発で開催されたことも。
習うだけでなく、自分でも何かを発信をしてみたい人は、
住職さんにお願いしてみるとよいかも知れません。
カフェのオープンと時を同じくして、
本堂も修復され、より美しく生まれ変わりました。
鉄筋という技術が日本で取り入れられるようになった当時の建物で、国の登録文化財です。
ご本尊は、截金(きりかね)という伝統的な装飾が施された、華麗なる阿弥陀如来様。
信じられないほど高度な技術で作られた曼荼羅もあります。
普段は、セキュリティの観点から扉が閉じられていますが、
こちらでも、コンサートやお坊さんのファッションショーなどのイベントが
開かれることもあり、その際には、中に入れます。
「このごろは終活という言葉が流行っていますが、
わたしは、この寺を『宗活』の場と考えています。
それぞれの方が自分なりの死生観を持ち、自然と手を合わせる。
そんな空間を提供できればと思います」と、住職さん。
宗活とは、耳新しい言葉です。
特別な信仰は持っていなくても、悲しいことがあった時など、
神聖なものに祈りたくなることがありますよね。
そんな時にいつでも行ける場があったら、確かに安心です。
なるほど、これからのお寺さんは、こうでなくちゃ。
金剛院ホームページ
赤門テラスなゆたホームページ
写真提供/金剛院
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