お正月休みが明けて、「もしかして太ったかな?」と気になっている人も
多いのではありませんか? 体重も気になるところですが、じつは内臓脂肪も要注意です。
今年はスッキリボディの健康美を目指したいところ。
おでかけ女史組いちの美食家、西麻布女子さんと、
花王の研究所に「内臓脂肪&生活習慣チェック」に行ってきました。
花王では、企業の職場や自治体を中心に「内臓脂肪」に着目した健康支援サービス「内臓脂肪ラボ”NAiBO(R)”」を提供しているそうです。
「仕事柄外食が多く、10年前と体型が確実に変化しています……」
という西麻布女子さん。
「今日はしっかり測定していただき、現実を知りたいと思います!」とドキドキの様子。
花王すみだ事業所には、ヘルスケア関連の研究棟があり、内蔵脂肪を減らすための研究が続けられています。
今日はこちらにお邪魔します。
本日の先生は、花王ヘルスケア食品研究所 主席研究員の片嶋充弘さん。
女性の内臓脂肪のリスクについて、教えていただきました。
日本人の摂取カロリーは、健康志向もあってか実は右肩下がり。
でも、欧米型の食事が多く、内臓脂肪は増加傾向にありるそうです。
片嶋
「メタボリックドミノ
という言葉をご存知ですか?
慶應義塾大学の伊藤裕先生によると、
最初は些細な生活習慣の乱れから内臓脂肪が蓄積し、
高血圧や高脂血症などドミノ倒しのように
どんどん病気へと進行していきます。最終的には心不全や脳卒中、
認知症などにも影響すると言われています。ですから、
内臓脂肪の蓄積の源である生活習慣を改善することは、
とても重要なんですよ」
西麻布女子
「メタボリックドミノ!! たしかに、最初のドミノは小さくても、
どんどん問題が大きくなっていくんですね」
片嶋
「日本では女性のメタボリックシンドロームの基準はおへその高さの腹囲が
90㎝以上(男性は85㎝以上)とされています。もし90㎝以上あったら、
メタボの可能性ありです。かといって、90㎝以内でも内臓脂肪が多い
『隠れ肥満』の危険もあります。
女性の内臓脂肪の増加の原因は、筋肉量の低下と基礎代謝の低下もおおいに関係しています」
なんと、
40歳の女性の基礎代謝量は
小学校4年生と同じレベル
なんですよ!」
西麻布女子
「えーーっ! 小学校4年生ですか?? びっくり!」
片嶋
「女性は40代を過ぎると、筋肉量が減っていく傾向にあるので、
それに伴って基礎代謝量もどんどん減っていってしまう、いわゆる
「筋肉枯れ」による「代謝低下スパイラル」
に入ってしまいます」 西麻布女子 「どうしたらいいんでしょうか……」
片嶋
「ひとつは、できるだけ筋肉を落とさないことです。
例えばエスカレーターでなく階段を使ったり、時々ウォーキングをしたり。
だからおでかけするのは、とてもいいことなんですよ」
西麻布女子
「自分の生活習慣を見直す必要がありますね。
既にどれくらい内臓脂肪が蓄積しているか、
知りたくないけど(笑)、知らないといけませんね」
片嶋
「 内臓脂肪は落ちやすい脂肪なので、積極的に動いて、
食事もコントロールすれば大丈夫です」
というわけで、「内脂肪ラボNAiBO(R)」の登場です!
NAiBO(R)は内臓脂肪の蓄積度と生活習慣を測って
見える化するサービス。この分析結果から
内臓脂肪がたまりにくいライフスタイル提案をしています。
(※診断や治療ではなく、健康の維持・増進を目的としています)
西麻布女子さんが、専用のタブレットPCで
生活習慣に関する5つのカテゴリーの質問に答えていきます。
「野菜が嫌いである・・・いや、あてはまらない」などと、約100問。
カテゴリーは「食事の量「食事の質」「食事の時間」「日常活動」「運動」の5つ。肥満研究で使われる質問項目の中で、特に内臓脂肪に関連する項目が選定されているそうです。
「腹八分目は心掛けているけれど、夕食を作りすぎると、もったいなくて、つい全部食べちゃいますねぇ…」とため息まじりの西麻布女子さんは、
最近腰回りの脂肪がちょっと気になっているそう。この設問で、
のちほど内臓脂肪をどれだけ溜めやすい生活をしているか
「ナイボ生活度」のチェック結果が出てきます。こわいっ!
では、いよいよ緊張の測定に!
測定は、大阪大学、パナソニック(株)、花王が共同で開発した
内臓脂肪計(医療機器)で行います。
このベルトをお腹に巻き、腹部と背中に電流をながして内臓脂肪の量を測定します。電流で測定するので、X線被ばくの心配がないのもありがたい機械なのです。
「分析結果」が出てきます。
専用のお部屋で、測定中・・・・・・・。
さて、美食家・西麻布女子さんの内臓脂肪の測定結果は!?
「ええーっ! 私の内臓脂肪年齢は、実年齢より6歳も上~!?」
西麻布女子さんの結果を大公開! ジャーン、こちらです!
内臓脂肪を「ややためやすい」生活習慣という分析結果に。
「運動するようにしているので大丈夫かと思ったんですけど、ショックです!
確かに外食はカロリーが高くなりがちなので、気にはしていたんですが。
でもこうやって数値でみることができると、とても分かりやすいし、
実感できます。目が覚めました!!」と、西麻布女子さん。
さらに、サイトでは、生活習慣の分析や改善のアドバイスを見ることができます。体重や食事、運動内容など、毎日の記録をつけて自分の生活習慣をチェックできます。1か月後に再度測定すれば内臓脂肪の量の変化の比較にもなります。数字で「見える化」できるメリットですね。
食事の量、質、時間、日常身体活動、運動の5カテゴリーの生活習慣の中で、
何がどれだけ内臓脂肪蓄積の要因になっているかが一目で分かります。
美食家・西麻布女子さんは、食事の質は「内臓脂肪をためにくい」と
よい評価でしたが、食事の量に関しては……。
ちなみに、西麻布女子さんの「食べ方タイプ」は、
お酒のない人生なんて…自己管理型☆酒飲みさん
という結果でした。
「ああ、でもその通りです~(笑)」
最後に、研究員の片嶋さんと、生活習慣の分析結果を見ながら改善ポイントを確認します。
片嶋
「間食もしないし、運動もしているようですが、
やはり満腹まで食べてしまうことが多いのでは?
それからお酒もほどほどに。
女性は無理なダイエットをすると筋肉量が減ってしまい
かえって太りやすくなるので、気をつけてくださいね」
西麻布女子
「40代と食べている量は変わらないと思うんですけど、
それではダメなのですね。反省します。筋肉量を増やして、
基礎代謝も上げていかないとダメですね」
片嶋
「内臓脂肪はカロリーだけでなく、食事の質や時間によっても
影響することが分かってきましたので、西麻布女子さんのように
食事が夜遅かったり、外食が多くなる生活スタイルの人は、
食事の時間と質も意識してみてはいかがでしょうか。自炊して、量が多くなってしまったら、全部食べずに翌日用に残すようにするのもよいかもしれません」
◆体験を終えて
普段の食生活から考えて、内臓脂肪が全然ない、なんてことはないと思っていましたし、まあこれくらいだろうな、という感じでしたが、
実際に内臓脂肪年齢や具体的な量(63c㎡)を数字で見ると、やはり衝撃的でした。自分の体を知ることは、病気の予防にもなりますしとても大切なことだと実感します。食生活の量、質、時間のどこがダメなのかも、アドバイスいただけるので、改善計画も立てられます。まずは、満腹になるまで食べないことですね(笑)。
40代はお洋服のサイズが7号だったのですが、2サイズぐらい上がっているので、サイズダウンを決意します! 今回、とてもいい機会になりました。
スマホでも見ることができるので、測定結果を振り返ることもでき、
毎日記録するのにも便利です。(西麻布女子)
◆本日の先生
花王では、企業の職場などを訪問して「内臓脂肪&生活習慣チェック」を行っているそうです。
※以下のクリニックにも、内臓脂肪計が導入されています。
◆ 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座
中央区銀座2-6-5 銀座トレシャスビル7F TEL.03-3538-0270
http://w-wellness.com/lifeclinic.html
◆ Dr.KAKUKO スポーツクリニック
渋谷区猿楽町9-8 レジディア代官山猿楽町111 TEL.03-5784-1101
撮影/藤澤由加