秋も深まってまいりました。秋はやはり京都の紅葉を見たくなります。永観堂の寺宝展の内覧会にお招きいただき伺いました。
京都東山の古刹である永観堂禅林寺は「みかえり阿弥陀」を本尊として祀り「もみじの永観堂」として親しまれています。この振り返る阿弥陀様は遅れる者を待つ慈悲の心を表していると言われていますがとても美しく印象的です。
画仙堂の障壁画 関口雄輝画伯の「浄土変相図」は迫力あり素晴らしく未来への警鐘と希望が描かれています。
そして境内の茶屋でお抹茶と和菓子をいただきながら約3千本の紅葉を誇る美しい庭を見るのはとても心が安らぎます。
秋の寺宝展は11月6日(金)〜12月3日(木)午前9時〜午後4時(受付)午後5時閉門
同時開催のライトアップ夜の特別拝観は上記と同期間で午後5時半〜8時半(受付)午後9時消灯です。
それから将軍塚青龍殿に奉納展示されている吉岡徳仁氏のガラスの茶室を見ました。
市内を一望出来る絶景と溶け合ってとても美しく感動しました。ここでお茶をいただけたらどんなに素敵でしょうか。「光庵」は透明なガラスで構築された茶室という小宇宙的な空間から、自然と一体化することで日本の思想・文化の原点を見ることを目的とした吉岡徳仁氏による建築プロジェクトです。東山山頂に平成26年10月に楽慶された「青龍殿」〜日本三大不動の一つに数えられる国宝「青不動明王」が奉納されています。
庭の紅葉も美しく京都市内を一望出来て昼間も夜もとても素晴らしいです。
京都・フィレンツェ姉妹都市提携50周年記念
特別展覧会「吉岡徳仁 ガラスの茶室—光庵」2015年4月9日〜2016年(会期終了日未定)
*展示終了日に関しては、3ヵ月前に吉岡徳仁デザイン事務所HP(http://www.tokujin.com/)にて告知
一泊で出来るだけ見たかったので高台寺のライトアップも見ました。
庭ではプロジェクションマッピング「妖怪百鬼夜行」をやっていました。泣いている小さい子もいました。伝統を大切にしながら新しいものも取り入れて行くところが京都の魅力なのですね。
それから霊屋(おたまや)〜秀吉と北政所をお祀りしている所ですが厨子内左右に秀吉と北政所の木造が安置されています。須弥壇や厨子、階段に華麗な蒔絵が施されとても素晴らしいのです。床下は北政所の墓所だと説明があり、夜の拝観でムードたっぷりで今にも声が聞こえそうな気がしました。
池庭は小堀遠州の作によるもので、国の史跡・名勝に指定されています。
この池に紅葉など木々が映り吸い込まれそうな神秘的な美しさでした。(ライトアップ、夜間拝観12月13日まで)
翌日は古くからその静けさと美しさで文化人を惹き付けて来た一乗寺界隈を訪れました。
徳川家康の側近だった石川丈山が住んだ詩仙堂の庭もとても趣きがあって素敵でした。
そこから足を伸ばして貴船神社まで紅葉を観に行きました。
あまりにも美しい風景なので写真を撮っていると偶然叡山鉄道の貴船口の駅が近いことがわかり偶然に電車が通りすごいタイミングの写真が撮れました。
それから鞍馬寺を訪れました。
源義経(幼名牛若丸)が東光坊で仏道修行、夜は僧正ガ谷で天狗に兵法を授けられたという伝説があることで有名ですが、ここに来ると本当に大自然の中でパワーをもらえる気がします。外国の方にもとても人気のスポットだそうです。
これは願掛け杉、樹齢800年、高さ53mあり、古くから「大杉さん」と呼ばれて来ました。
根元には大杉社が祀られこのご神木に一心に願を掛けると願いが叶うと伝えられています。こんなに太い杉があるのはやはりこの鞍馬寺はパワースポットだからなのかと思いました。
一泊二日でしたがとても充実したいい旅行となりました。
京都の紅葉はやはり美しく癒されます。古き良き伝統を守りながら新しいものも取り入れて行く奥深い京都の魅力にはまっています。