女性医療ジャーナリストの増田美加さんが、VIO脱毛施術当日の様子を詳細にレポート。またクリニック選びのポイント、施術時間や施術回数などの疑問を、皮膚科専門医の慶田朋子先生にお聞きしました。
施術当日
痛みはほとんどナシ! 医療機関選びも大事と痛感
クリニックで確認してもらったら、剃り残しが! でも外陰部を傷つけるほど頑張らなくても、少しの剃り残しなら剃毛してくれます。
その後、麻酔クリームを塗ります。麻酔が使えるのも医療機関だからこそ。レーザー脱毛はまったく痛くありませんでした。照射中、ゴムでパチパチッとはじかれる感じがしましたが、冷却ガスで冷やしながらの照射で苦痛はありません。回数を重ね、毛量が少なくなるにつれ、痛みはほとんどなくなります。
VIO脱毛は痛くてできなかったという人もいますが、それは医療機関の技術の差かもしれません。レーザー機器もハサミと同じ。同じ機器でも、使いこなすテクニックがあるかどうか。見極め方は、皮膚科専門医のクリニックで、説明を受付の人もできるかどうか、を参考に。
問診やカウンセリングで、VIOのレーザー脱毛について医師が丁寧に説明してくれるかも、クリニック選びのポイントに
麻酔クリームを塗ったあと、レーザー照射。VIO全脱毛でも施術そのものは10〜15分程度
専門医に素朴な質問
麻酔は必要? 痛くない?
「医療施設では麻酔が使えますので、麻酔クリームを塗ってから受けられたらいいと思います。レーザー脱毛は、針脱毛と異なり、痛みのとても軽い治療です。冷却ガスを同時に照射しますので我慢できる程度だと思います。
ですから無麻酔でも痛みは少ないのではないでしょうか。ゴムにはじかれたような感覚や皮膚の奥のほうで少し熱い感じがする程度です。回数を重ねて毛量が少なくなるにつれ、痛みはほとんどなくなります」(慶田朋子先生)。
麻酔しなくてもそんなに痛くないと思いますが、クリームを塗るだけなので、施術時の麻酔はしたほうがいいと私も思います。おかげで、ゴムでパチンとはじかれたような感じしかしませんでした。
施術時間はどのくらい?
「麻酔をする場合、クリームを塗って約10分おきます。レーザー照射をする時間は、VIO全脱毛で約10~15分です。照射後は保冷剤で約10分クールダウンして、すぐにお帰りいただけます」(慶田朋子先生)。
事前にしっかり剃毛しておけば、クリニック滞在時間は1時間くらい。また、事前に麻酔クリームをもらっておいて、自分で塗ってラップで保護してからクリニックに行けば、すぐにレーザー照射に入れるので、もっと短時間ですみます。
1回で完了するの? 何回か必要な場合、間隔は?
「日本人のフェムゾーンは浅黒いので、完全無毛には8回以上の施術が必要です。最初の3回で毛が柔らかくなり、剃りあとのチクチクが減ってきます。5回程度で処理が楽になり下着の蒸れなども軽減されます。
レーザー脱毛は休止期の体毛には効かないため、成長期に次のレーザー照射をします。毛周期は通常1カ月半~2カ月なのでその間隔で施術をするといいと思います」(慶田朋子先生)。
私は簡単に自分で処理できればよいので、無毛ではないですが、3回で終了しました。
私がナビゲートします
増田美加さん
Mika Masuda
女性医療ジャーナリスト。1962年生まれ。35年にわたり女性の医療、ヘルスケアを専門に取材。自身が乳がんに罹患してからは、がん啓発活動を積極的に行っている
『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)では、自身のフェムゾーン治療体験を赤裸々に紹介
答えてくれたのは
慶田朋子さん
Tomoko Keida
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。皮膚科専門医。レーザー専門医。切らない美容医療に定評があり、VIO脱毛の症例も豊富。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか多数
イラスト/小迎裕美子 取材・原文/増田美加