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前向きな先輩たちの生き方に、エールをもらう!①光野桃さん

心ときめく服だけが
あなたを輝かせる。
恋するワードローブの作り方

光野 桃さん

Momo Mitsuno

 

いつも前向きな先輩たちの生き方に、エールをもらう ①

 

1956年生まれ。クリエイティブ・ディレクター小池一子氏に師事したのち、

女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。帰国後、文筆活動を開始。

’94年、デビュー作『おしゃれの視線』がベストセラーに。

ファッションを女性の生き方まで含めて語るエッセイは

多くの女性の支持を集めている。2008年からは、美と静謐の非日常を

テーマにしたワークショップ「桃の庭」を主宰。

http://mitsuno-momo.jp

 

 

「おしゃれとは、恋に落ちること。だから人の真似はできないし、

年月を重ねることで恋は愛に昇華することもあるのです」と語る

光野さんですが、20代の頃は自信が持てず、

「若い頃の私は、とにかく死にもの狂いで頑張っていました」。

日本で10年間ファッションエディターとして経験を積んでいたにも

かかわらず、居を移したイタリア・ミラノではそのキャリアをなかなか

認めてもらえず、精いっぱい背伸びしていたという30代。

その後、実母の介護や光野さん自身も更年期症状に陥り、

「自分の書く文章と、自分のファッションが合っていない」ことに

気づいてしまった40代では、「昨日まで似合っていたものが

今日はもう似合わなくなる」ことを経験。

出口の見えないトンネルの中でもがいていたある日、

たまたま仕事で和服を着たところ、友人から

「自我が感じられなくていい」とその和服姿を褒められたそう。

その言葉は素直にうれしかったし、敬遠していた和服が、

洋服より自由な着心地という思いがけない発見もあったのだとか。

「個を確立するために着る洋装は自意識の塊のようなもの。

対して、和装に過剰な自意識は不要、それが心地よかったのです」

それから間もなく還暦を迎えたある朝のこと。突然、海面に

ぽっかりと顔が出て自然に息を吸ったときのような清々しい気分に。

更年期という長いトンネルを抜け出た瞬間でした。

見回してみると、かつての自分のようにおしゃれでなければならないという

強迫観念にとらわれている人が多いことに気がついた光野さん。

「おしゃれは自分が心地よくいるためのもの。したくない日は

無理におしゃれしなくてもいいのです」

定番といわれる白シャツもトレンチコートも、心が震えないから

持たないという光野さんは、着回しもすすめません。

「コーディネートで成功するのは、真にセンスがある場合だけ」。

恋する一着を主役に据えてセットしたら、そのまま着るだけで着回さない。

欧米のマダムが素敵なのは自分のスタイルを持っているからだそう。

「必死に背伸びしていた若い頃や、子育てや親の介護、自分の更年期で

おしゃれどころではなかった時期を経た今、ワードローブには、

私の人生そのものが詰まっています」

経験とともに形作られたワードローブには、その人を受け入れ、
自信を与えてくれる力があると語る光野さん。

好きな服を好きなように着て、これが私! といえるワードローブこそ

MyAge/OurAge世代の目指すおしゃれといえそう。

 

 

次のページでは、光野さんの著書をご紹介します。

 

いつも前向きな先輩たちの生き方に、エールをもらう ①

 

 

 『自由を着る』
光野 桃 著/KADOKAWA

1,400円

 

人一倍強い自意識と向上心で頑張っていた若い頃から、

おしゃれは著者の必須命題。親の介護や更年期うつなど、

おしゃれどころではない時期を乗り越えたとき、

ワードローブには、愛すべき自分の人生がすべて詰まっていたという

言葉は、読む人に勇気を与えます。

 

 

『感じるからだ』

光野 桃 著/大和書房

650円

 

生来の生真面目さで仕事や家事に忙殺され、気づいたら

ボロボロになっていた心とからだ。

そのとき出会ったこわばりをほぐすトレーニングは、

著者にとって理想の歳の重ね方への第一歩なのでした。

自らの体験に基づくからだとの対話法は

すべての頑張る女性に役立ちます。

 

 

撮影/小山志麻(光野さん) 山口恵史(本)

取材・原文/鈴木美穂

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