いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
肝臓年齢を若返らせるために、根来教授に肝臓にやさしいお酒のたしなみ方を伝授していただいていますよ。
根来 こんにちは。根来秀行です。
以前、肝臓はフリーラジカルが発生しやすい臓器だとお伝えしましたが、覚えていますか？
いし はい! 肝臓ではたくさん代謝が行われているから、エネルギーもたくさん使われていて、その過程でフリーラジカルが発生しやすいんですよね。
根来 その通り。フリーラジカルはストレスによっても発生します。
ですから、ストレスを緩和してフリーラジカルを減らすことが、肝臓に負担をかけないために非常に重要なのです。
いし よくわかります。
根来 ヤケ酒という言葉がありますが、ストレスをお酒で解消するのは、つい飲みすぎて逆効果になりかねません。
いし あたたたた。
根来 さらに、お酒を飲みながらタバコを吸うと最悪です。
いし 酒好きな喫煙者いわく、「飲みながらのタバコはおいしい」らしいです。
根来 しかし、タバコを吸うと血流が悪くなり、フリーラジカルも多く発生するため、肝臓への負担が大きくなり、肝臓の仕事量が増します。
そこにアルコールの代謝という仕事が加わると、肝臓はさらに酷使されることになるのです。同時に、全身の毛細血管の劣化も推し進めてしまいます。
いし 日頃は禁煙しているのに「お酒の席だけ一服」という人も多いですよ。
根来 お酒を飲みながらの喫煙によるダメージは、飲まないときの2倍以上に高まります。喫煙は百害あって一利なしと心得て禁煙をしてほしいですね。
いし 副流煙の問題もありますしね。禁煙は自分のためだけでなく、他人のためにもなりますね。
根来 その通りです。
いし では気分がクサクサしたときに、気持ちを切り替えるおすすめの方法はありますか？
根来 気分転換をかねて、ひねり運動で体幹を鍛えるのもいいですよ。消化器系の血流が増えて、肝臓の働きがよくなり、気も晴れます。
いし これは簡単! どこでもできていいですね。
足を肩幅に開いて立ち、両手を組んでひじを曲げて胸の前に。
そのまま左右にひねる。座って行ってもOK
根来 肝臓をほどよく刺激し、リラックス効果を高めるには、「逆腹式呼吸」もおすすめです。
いし 逆腹式呼吸？
根来 通常の腹式呼吸と反対に、まずおなかをへこませて息を吐ききり、それから少しずつ息を吸い込んでおなかをふくらませます。
最初におなかをへこませることで腹部の内圧がより高まりやすく、マッサージ効果が増して、肝臓まわりの血流がよくなりますよ。
いし ハーッ、スーッ、ハーッ、スーッ。なんだかいい感じ!
根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン
(次回は「サプリで二日酔い予防は有効？」というお話です。お楽しみに！)
