今回は美容皮膚科医の渡邊千春先生にいつも実践している目対策について伺いました。コンタクトレンズ愛用者の先生が気をつけているアイケアは一読の価値アリ。愛用のアイテムもご紹介します。
紫外線、ブルーライトから目を防護 !
渡邊千春さん
Chiharu Watanabe
50歳 皮膚科・美容皮膚科
千春皮フ科クリニック
「目の老化防止によい、オメガ3脂肪酸の亜麻仁油、青魚、チアシードなどを積極的に。抗酸化のほか、中性脂肪を下げる効果もあります」
ビタミン不足にならないよう
心がけています
コンタクトレンズ愛用者ということもあり、眼科検診は年に一度、必ず受けるようにしています。目のためにとっているサプリメントは、ベータカロテン、ビタミンD・E、ルテイン、リコピンが配合された「マルチビタミン&ミネラル」。特にルテインは網膜中心部の色素量を増やす働きがあり、日常生活で受ける光の刺激から目を保護し、目の健康を維持することが報告されています。
もうひとつは「ビタミンA+D」。ビタミンAには、角膜・網膜の細胞を正常にし、涙の量を一定に保つ働きがあります。Aが不足するとドライアイになりやすくなるので欠かせません。食べ物ではレバーや緑黄色野菜を食べ、ビタミン不足にならないよう心がけています。
ほかに気をつけているのは、目をこすらないこと、つけまつ毛をしないこと。ハードコンタクトレンズも使いません。洗眼も1日2回行い、清潔にしています。あとはブルーライトカットのメガネと、外出時には、サングラスを必ず着用しています。
1.健康のベースとなるビタミンA、心身のバランスをサポートするビタミンDをバランスよく配合。ビタミンA+D(60粒)¥2,800/プロティア ドクターズサプリ
2.&3.水溶性&脂溶性のセットで飲むことで、12種類のビタミンと6種類のミネラルを含む計22種類の栄養素が効率よく摂取できます。水溶性にはビタミンB1、B2、ナイアシンほか、脂溶性にはベータカロテン、ビタミンD、E、ルテインほかを配合。マルチビタミン&ミネラル(約1カ月分)¥6,500(医療機関専売品)/千春皮フ科クリニック
4.レチノールやコエンザイムQ10を配合した、目元の集中美容液。エムディア パーフェクト アイクリーム(18g)¥8,500/千春皮フ科クリニック
5.お湯で落とせる極細ブラシのリキッドアイライナー。13種類のアミノ酸由来の保湿成分を配合。エレンガントアイライナー¥1,800/MY AUDREY
6.まつ毛をいたわる美容成分を配合した、お湯で落とせるマスカラ。エレガントロングラッシュ¥2,800/MY AUDREY
7.外出時にはシャネルのサングラスを着用。
8.PCを使用する際は、999.9(フォーナインズ)のブルーライトカットメガネを
次は渡邊先生がおすすめする、たるみ対策をご紹介。
たるみ対策には
高周波のマシン治療を
美容面では、顔はぬるま湯で洗う、アイクリームを愛用する、ウォータープルーフのコスメは使わず、お湯や水で落とせるものを使うことなどを実践しています。
目まわりのたるみ対策には、マシンでの治療も有効です。例えば「サーマクール」。高周波を用いたたるみ治療機器で、目元専用のチップを使う「サーマアイ」は、表皮を冷却しながら安全で効果的な深さ(真皮内1.1㎜)まで熱を伝達。目まわりの皮膚を強力に引き締めます。「エンディメッド・プロ」もたるみ改善におすすめ。高周波を用いて肌の深層にあるコラーゲンを刺激し、リフトアップします。
また、ターンオーバー促進効果のある窒素プラズマが、停滞したメラニンを排出。きめやくすみを改善できるのが「ネオジェン」というプラズマ治療機。美白、小ジワの減少、肌の質感アップ、毛穴を目立たなくするなどの効果が期待できます。
目まわりのシワの改善には、ボトックス注射もおすすめです。筋肉の収縮を抑制して、アイロンをかけたようなハリが出ますよ。マイクロボトックス注射なら、よりナチュラルな仕上がりになります。
次回は素敵女医の目にいいアイテム&テクをご紹介します。
撮影/鈴木正美(studio orange) 取材・原文/上田恵子