前編では、OurAge世代になると女性ホルモンが激減することでさまざまな肌変化が起こり、その対策として日々のスキンケアを意識的に行うことが大切だということをご紹介しました。後編となる今回は、女性ホルモンを補ってくれるスキンケア、すなわち女性ホルモン応援コスメとはどういったものか、実際にみていきましょう。
日々のスキンケアで
女性ホルモンを応援して!
「自分をハグ」するのも効果的
女性ホルモン応援コスメは、女性ホルモンそのものを活用するものから、その他のアプローチで女性ホルモンを陰から支えるものまでさまざま。
「配合成分やテクノロジーも重要ですが、選ぶときは実際につけてみて〝心地よい〟かどうかを最優先に。上質かつ好みの香りは嗅神経を通じて脳下垂体に到達し、女性ホルモンの分泌を促し、ハッピーホルモンと呼ばれるβ-エンドルフィンなど、バックアップホルモンの分泌も促してくれます」
日々のスキンケアで肌に〝触れる〟ことも、女性ホルモンや女性ホルモン様の働きを促す大きな支えに。
「肌に優しく触れ、その心地よさを感じると、人と人がハグしたときに分泌されるハッピーホルモン、オキシトシンが分泌されます。自分をハグするように朝晩、肌を慈しむことも、女性ホルモンが減少しつつある私たちへの大きな応援になるのです」
次に「女性ホルモン」を
バックアップできるスキンケア、
5つのアプローチに注目しました!
①絶妙にブレンドされた精油の香りで女性らしさをケア
アロマテラピーの世界で女性ホルモンサポートに効果的といわれるフェンネル、ゼラニウム、ローズのブレンド精油を配合したスキンケア。これらの芳香成分がホルモンや自律神経に働きかけ、前向きな気持ちと美肌をバックアップ。
②さまざまなホルモンのもと「DHEA」生成をバックアップ
女性ホルモンや男性ホルモンなど、さまざまなホルモンのもととなる前駆体、「DHEA」。肌内部にも「DHEA」が存在することがわかっており、これをスキンケアで活性化することで、減りゆく女性ホルモンのバックアップに。
③少なくなっていく女性ホルモンをしっかりと活用
女性ホルモンとともに、若々しい肌のために欠かせない成長ホルモン。いずれも減少の一途をたどりはするものの、ゼロになってしまうわけではありません。この少ないホルモンの活用力を上げるスキンケアで、女性らしい肌をキープ。
④肌細胞の、女性ホルモン受け取り口にアプローチ
女性ホルモンが肌に生かされるか否かは、肌細胞に存在する受け取り口(受容体)が仕事をしているかどうかにかかっています。このレセプターに働くスキンケアで、減ってしまった女性ホルモンから恩恵をあずかれるようにアプローチ。
⑤β-エンドルフィンの助けを借りて、幸せ感あふれる肌に
ハッピーホルモンと呼ばれるβ-エンドルフィン。これと似た働きをする植物成分を配合し、さらに美肌を育むのに欠かせない成長因子の助けも借りるスキンケアを。不機嫌に見られがちな、くすんでたるんだ肌を、幸せ感あふれる肌に。
5つのアプローチに応えてくれるコスメを、次回から順次ご紹介していきます。
撮影/河野 望 スタイリスト/高橋尚美
取材・原文/小田ユイコ