いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
ハーバード大学医学部教授・根来秀行ドクターによるweb連載第7弾「副腎年齢を若返らせる!」の6回目ですよ。
根来 こんにちは。根来秀行です。副腎のごきげんはいかがですか?
いし 前々回から教えていただいている根来式副腎ケアを実践して、なんだか、いしまるこの副腎はごきげんな気がしますよ。
根来 それはよかったです。夜更かし返上とマインドフルネス・ウォーキングを実践しているんですね。では、今回は食事にまつわる副腎ケアをご紹介します。
いし 是非是非!
根来 腸は自律神経と密接に関係しているので、副腎疲労が進んでコルチゾールの分泌が低下すると、ちょっとしたストレスで炎症を起こしやすくなるんですよ。
いし ふむふむ。
根来 とくに栄養吸収の要の小腸粘膜には、毛細血管がたくさん備わっているのですが、ストレスで交感神経が優位な状態が続くと、毛細血管が収縮し続けて血流が悪化します。
いし 出た! 毛細血管! 詳しくは『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』をどうぞ!
根来 で、話を戻すと、小腸の毛細血管の血流悪化が続くと、炎症が起こりやすくなり、小腸粘膜がただれやすくなります。それとともに、腸内環境が崩れて異常発酵し、お腹にガスがたまって腹部膨満感が出てくるのです。
いし なるほど〜。そうならないためにはどうすればいい?
根来 腸内環境は自律神経やホルモンと密接に関わっているので、それを整えるには、3食規則正しく食べることが重要です。
いし ということは朝食抜きや1日1食ダイエットは…。
根来 厳禁です。空腹の時間が長く続くと、そのストレスでコルチゾールがさらに増えて、副腎疲労が加速します。
いし 副腎的にも朝ごはんは大事なんですね〜。
根来 はい。朝日を浴びて1時間以内に朝食をとると、体内時計が整うので、朝7時に起きたら8時までに朝食をとるといいですよ。すると、自然に正午くらいにお腹が空いてきますから、そのタイミングでランチを食べると。
いし あとは夕食の時間帯が問題。理想は夕方ですよね。
根来 はい。夕食は18〜19時まですませるのが理想的です。
夜遅い食事は、睡眠中に胃腸に負担をかけてコルチゾールが増え、副腎が休まりません。また、コルチゾールは睡眠中に脂肪を分解してくれるのですが、遅い時間に食事をすると、血中に十分栄養があるため体脂肪が使われず、寝ながらダイエットの恩恵が受けられません。
いし うーん、とはいえ現実的に考えると、毎日は無理だなあ。
根来 決まった時間に食事をすることで、体に備わった時計遺伝子に正しい信号が送ることが肝心なので、時間がないときは野菜ジュースを飲むだけでもいいですよ。そのあと夕食をとるにしても、遅くとも21時までにすませてください。
いし はーい。3食規則正しい食事を心がけます!
根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!
次回は「寝る前のビタミンCで副腎の酸化を防ぐ!」という話です。お楽しみに!
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン