雨が降ると、頭が痛くなったり、気分が滅入る感じはしませんか? それは気圧の変化が招く〝天気痛”という症状です。天気痛になりやすいタイプや解決策を専門医が解説していく連載第3回!
My Age世代の女性は、天気痛になりやすい! ?
その理由は…
1 片頭痛になりやすい
「片頭痛ははっきりと原因がわかっていませんが、発症のタイミングや痛みの程度は天気に左右されることがわかっています。日本人の8.4%が片頭痛もち。うち約70%が女性で、40代以上は約4人に1人です」
2 首がこりやすい
「首には天気痛と関係の深い自律神経が数多く走っています。なで肩で筋力の弱い女性は、頭の重さを支える首に負担がかかり、こりやすい。筋力は年齢とともに低下するのでMyAge世代はなおさら」
3 内耳の感受性が強い
「めまいやメニエール病を患う方の多くは女性。その点から女性のほうが内耳が敏感 だと推測できます。なかでも40代後半~50代の患者が多く、MyAge世代は天気痛になりやすいといえそうです」
4 女性ホルモンの変動が激しい
「更年期は、女性ホルモンがアンバランスになり自律神経に影響を与えがち。天気が悪い日は女性ホルモンが分泌されにくいというデータも。天気痛治療とホルモン療法を併用して改善するケースも」
次ページにつづきます。
自分の状態を知ることが大切
●アプリ「頭痛ーる」を活用する
気圧の変化は「頭痛ーる」を使うと簡単に知ることができます。佐藤先生の研究データをベースにした無料アプリで、登録した場所の気圧と気温、6時間ごとの気圧変動量のほか、天気予報をもとにしたその日の気圧の上昇・下降予測がグラ フで表示されます
●天気痛日記をつける
自分の状態を客観的に把握するために、体調や天気を記録してみるのもひとつの手。気圧チェックは「頭痛ーる」を使うと便利です。痛みの度合い、その日の行動や気づいたこともできるだけ細かくメモ。1週間つけたらどんなタイミングで不調が起きるか、何をすると症状がやわらぐかに注目しましょう
次回は、いよいよ改善方法を教わります。
イラスト/ヤマグチカヨ 図表作成/ビーワークス 構成・原文/矢沢美香(STRIPE)