どうせなら☺カラダにも口もとにも良いもの食べたい!!
さて、そろそろ夏に向かってカラダの準備をしたいなぁ・・・なんて考えていませんか?
20代ならば、水着を着るためのボディーラインを作るためにダイエットや脱毛なんかを考えたりしますかね。
されど。私たちアワエイジ世代は、オトナならではのボディーのためにしてあげたいこと。これを考えていきたいと思います。
まずは、さっさと結論言っちゃいますね。オトナのボディー、何と言ってもあれが溜まる。
中性脂肪でございます。
私だって、溜まる。で、この中性脂肪、ご存知のように内臓の周囲に蓄積すると、生活習慣病の原因を作ってしまいます。血糖値や高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病等、あらゆる病気の原因を作りますよね。メタボだからなんて言ってて、放置していると、動脈硬化がどんどん進むという恐ろしさもあります。こうなる前に、中性脂肪の蓄積に注意しなくては・・・。
そして、実は、中性脂肪の蓄積対策と、口もとの健康のために注意したいことは共通しているんです!!
それは、「さ・し・す」♥
この3つのことに気をつけることが大切なんです!
それぞれみていきましょう。
まずは、「さ・し・す」の「さ」、これは
酒の「さ」。
オトナには避けられないのが酒。アルコールを適正な量、程よくたしなむのは、肥満や血糖値のコントロールに良いとされていて、直接的に中性脂肪の蓄積には関わらないとも言われています。
ただ、このお酒。
おつまみや、高カロリーの食べ物は中性脂肪のもと。
そして、長時間の飲酒と飲食が、口中のpHのバランスを崩します。
通常、良い状態の口中はpH7。飲食で酸性に傾き、pH5.5で歯の表面が溶け始めることを”脱灰”と言いますが、食事が終わると数時間かけて、また再生修復します。
ダラダラ飲み&食べは、まず歯の表面の再生能力を荒らして歯を汚し、さらには歯のエナメル質を弱くさせる酸蝕症や、知覚過敏症を引き寄せたりもします。
じゃあ酸性の食べ物に注意すればイイかしら?なんて思いますが、
ワインはレモンとほぼ同じくらい酸が強くpH3からpH4、ビールもほぼ同じ。
これを長時間ゆっくりと嗜むうちに、歯は悲鳴をあげている・・・ということですね。
また、アルコールは体内の水分を奪うので、当然口中も乾燥し、唾液不足から口臭、歯周病のリスクが上がります。
同時に、お酒を飲むと、ついつい疎かになるのが歯磨き。覚え、ありませんか?夕べは歯磨きしないで寝ちゃってた~なんて。一回くらいならいいんじゃない?とか。この蓄積がけっこう怖い。
この連鎖で、歯を歯周病、虫歯で失うこと、意外とあります。歯の喪失が一定のラインを超えると、噛むという能力が低下し、食事の質が変化します。食べものを噛まずに流し込む、柔らかなインスタント食品を選ぶことで、栄養の偏りや、筋力低下、内臓脂肪の蓄積も進みますね。
一見、お酒と口もと、中性脂肪って関係がないようにみえますが、その嗜み方や、飲んだあとのケアの有無で、カラダへの負担に大きな差が出ます。
オトナは、さっと適量を嗜み、ダラダラ飲み食べに注意して、歯磨きタイムをきちんと確保できる余裕をもつ。
これが、カッコイイですね☺
さて・・・2つめ、「さ・し・す」の「し」とは・・・!?
続きましては、「さ・し・す」の「し」❣
「し」は脂肪の「し」です。
ボストン大学の歯学部の実験では、脂肪の多い食事で太らせた肥満のマウスに歯周病菌に感染させて歯周病にすると、普通のマウスよりも、歯周病が進行して、歯を支える骨の破壊が40%も多かったと報告されています。
これは、肥満によって免疫のリズムが働かなくなったためと考えられています。私たちも、内臓脂肪型肥満になると、炎症物質が増え、歯周病を起こした部位でもその物質が増加して歯を支える骨の破壊につながります。
カラダの内臓脂肪は、口もとの奥底で悪事をじわじわと行っているんですよね。
しかも、歯周病。痛みも音もなく進行する、不吉感まんまんの病気。今や、40代以降では日本人の8割が歯周病と言われてますから、私は関係ないなんて涼しい顔は出来ません。脂肪の多い食事は、同時に、ビタミンやミネラルが少なく、インスタント食品やスナック菓子、外食や、美食にも多いとされてます。
一方、私たちのカラダに必要なタンパク質、ビタミンA、B1、B2、C は、歯や歯肉、口中の粘膜を保護したり、代謝を促しますね。
ビタミンCはコラーゲンの合成を促進して、歯肉や口の中の粘膜を強くします。歯周病の予防効果も期待できます。
血中コレステロールをさげる効果のあるビタミンCは、歯周病にも貢献してます。ただし、デリケートで壊れやすいビタミンCは、毎食摂るようにしたいですね。
また、歯周病予防に欠かせないのが唾液です。適度に酸味のある食事は口中で唾液の流出を促します。
一時は糖質が多い?なんて嫌われていた?トマト。ヨーロッパには、トマトが赤くなると医者の顔が青くなる・・・なんて諺もあるそう。
トマトといえばリコピンが有名ですが、クエン酸や有機酸もたっぷり。酸味が胃液を促し消化を助けたり、意外な働きも。
口中が少々荒れ気味の時、トマトジュースを一杯飲みます。柔らかな酸味が、唾液を出してくれます。
これ、祖父に教えてもらったんですよ。風邪気味で、口中が荒れたらトマトジュースを美味しそうに飲み干してました。今さらながら、祖父の簡単口もと健康法を実践しています。
また、野菜や小魚、海藻、大豆、ゴマなど、歯ごたえがあり、良く噛める食材は、ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれます。
カロリーも程よく、噛むことでちゃんと顎まわりや口もと周りの筋肉も鍛えられて、歯周組織や顎の骨もしっかりします。
つまり、歯周病予防が食材や食事から得られます。
内臓脂肪のリスクは歯周病のリスクにつながると心得て、脂肪の多い食事や食生活を変えると、カラダも口もとの環境も良くなりますよ♥
さて・・・3つめ。「さ・し・す」の「す」とは!?
では、いよいよ最後に行きますよ~。
「さ・し・す」の「す」は、
スイーツの「す」!
私も大好きスイーツですが、カラダ的には、お砂糖は血糖値を急に上げ、インスリンというホルモンを増やし、体内に余った糖を内臓脂肪にため込みますね。
場合によっては、2、3日食べ過ぎると、増えると言われてます。最近では、このようなカラダの現状をお医者様たちが触れていますので、皆さんも認識されていると思います。
それにしても、2、3日の油断が、内臓脂肪に変化し、カラダの内側だけでなく、外側にもお腹ポッコリ・・・なんて、考えたらスイーツ、本当に怖いですよね。
当然ながら、スイーツは口もとの内部の環境破壊を進ませる原因のナンバー1です。たとえば、今の季節。
冷たくて甘いソフトクリーム❣美味しいですよね~テレビの情報番組でも、どこそこの生乳たっぷりのソフトクリームなんて、魅力ありすぎです。が、この中に糖分もたっぷり。ソフトクリーム100gになんと21g。
厳しいと言われるWHOのガイドラインでは、一日の砂糖の摂取量が25g未満。ソフトクリーム一個で、一日の糖分を満たす・・・。書いてる私も、この夏は、ソフトクリーム、一個だけにしようかしら、なんて考えちゃいますよ。
あ、問題は口中です。その、ソフトクリームのお砂糖は、歯にこびりつきます。そこに虫歯の菌ミュータンスが、糖分を分解し、酸をだしながら安住し、歯のエナメル質を破壊しながら増殖して虫歯作りに精を出すのです。
ああ・・・。段々砂糖が嫌になってきました・・・。スイーツは、カラダの内外、口中のバランスを崩すことが何となくわかってきましたね。
もうひとつ。夏にあるある、口中の天敵は?
今年はゴールデンウイークにも30度くらいの真夏日がありましたね。早くも熱中症対策に注意喚起を促している昨今です。スポーツドリンクを持ち歩いて飲む姿も珍しくありません。
ここで、一つ。この、スポーツドリンク、500ml一本に角砂糖が約6~9個。糖分たっぷり。スポーツドリンクって、程よく酸味があるから、意外です。最近では、人工甘味料で非糖質甘味料が虫歯になりにくいとも言われてます。
が、スポーツドリンクはpH3か4。持ち歩いて、ダラダラ飲みをすることで、歯のエナメル質が酸に常にさらされることになります。唾液の修復能力が落ちると歯の表面が溶けたり、弱くなったりします。知覚過敏も起こりやすくなります。
スポーツドリンクはささっと飲みがオススメ!
全仏オープンや全米オープンなどのテニスの試合をテレビで観戦していると、注目するのは、休憩中の選手の水分補給。スポーツドリンクをささっと飲み、のちに必ず、水で口中を濯いでます。
まあ、口中の甘ったるい感じも消したいのもあるでしょうけれど、スポーツドリンクをささっと飲みしてから水を飲むと、口中のpHバランスも整えやすく、選手の大事な歯を守ることにもなるので、良い習慣ですね。お手本になります。お砂糖がたっぷり入った飲料も、持ち歩いてダラダラ飲みすることで、虫歯リスクが増加し、人口甘味料のスポーツドリンクだって、虫歯リスクが下がっていても、酸蝕症のリスクが上がる。
糖分、スイーツは、その食べ方や飲み方によって、口もとの内側が変わります。
内臓脂肪&口もとに効果を発揮する食べ方と食べ物は?
でも、私たち人間。どうせなら、楽しい気持ちで過ごしたい☺ スイーツだって、人生の楽しく過ごすエッセンスですよね。
そんなわけで、まず気をつけるべきは
バランスを保ち、ダラダラ飲み&食べに注意すること。
もうひとつ。
日本人に不足しがちなビタミンB1を意識して摂ること。内臓脂肪を減らすお手伝いをします。
糖質をエネルギーに変える働きをする、ビタミンB1はとりだめができないので、毎日摂り入れたいビタミン。豚肉のヒレ、最近は高価になってしまいましたが、うなぎ。大豆やそら豆やインゲン、穀類だと玄米ご飯に含まれます。
豚肉は、脂肪の少ないもも肉の方が良いです。しっかりとしているヒレやもも肉は、噛む回数が増えますよね。ここがポイント!噛む回数です。
内科の医師の方々が行った、咀嚼回数の変化が食事療法にもたらす影響について行った研究では、30回の咀嚼を行っている人は、5回しか咀嚼しない人に比べると、肥満の有無にかかわらず、中性脂肪の値が明らかに低下。
よく噛んで食べるという行為が中性脂肪の蓄積の食事指導で重要と指摘されました。
柔らかで、脂肪が多い肉より、
脂肪の少ない噛み応えのあるヒレやもも肉を選択し、ビタミンB1を取り込むことで、カラダもヘルシーになり、口中も唾液の流出と咬筋や口もと周りの筋力も強くなり、歯周病の予防や虫歯のリスクも軽減!
どうでしょうか☺
カラダと口もとの健康。ダブルに効果を発揮する、口もとの運動、咀嚼。良く噛む!
そして、内臓脂肪を溜め込まないように、注意したい「さ・し・す」。
実は、口もとや口中の健康に大きく関わっていることが、見えてきましたよね。
ご機嫌な口もとは、ボディーだってご機嫌❣
「さ・し・す」をちょっと、心の中の引き出しにいれて、オトナのヘルシーボディーを目指したいですね。
あ、ダラダラ飲み&食べにはくれぐれもご注意ください( ´艸`)❣
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★石井さとこ先生のクリニックは、 ホワイトホワイト(恵比寿店、ルミネ新宿店、ルミネ有楽町店) http://whitewhite.jp/