目の病気・ケア編
[ 緑内障]
角 ゆかりさん Yukari Sumi
61歳 産婦人科 虎ノ門ウィメンズクリニック
「なかなかこれはというリーディンググラスに出会えず。進行するので、すぐに度が合わなくなります」
緑内障治療のため点眼薬を使用しています
角先生が感じている目の不調は、老眼、まぶしさを感じる、視野が欠ける、夜にものが見づらいなど。
「視野欠損には緑内障の点眼薬を使用しています。まぶしさ(白内障)への対策は特にしていません」
緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気をいいます。少しずつ見える範囲が狭くなっていきますが、進行がゆっくりであるため、病気が進行するまで自覚症状はほとんどないといわれています。
原因はさまざまで、緑内障による視神経の障害は、眼圧が、その人の耐えられる眼圧より上昇することによって引き起こされます。緑内障を完治させることはできないため、発症してしまったらそれ以上に視野が狭くならないよう、眼圧を下げることが基本的な治療に。具体的には、眼圧を下げる効果のある目薬の点眼や、レーザーなどを使った外科的療法などがあります。
「コンタクトレンズ歴は40年以上。現在は裸眼仕様の遠近両用メガネと、55歳からかけはじめたリーディンググラスを併用しています」
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子