大人矯正の草分け的存在である加治さんにうかがう現在の矯正事情。
矯正というと、口を開いたときに金属の装置が見えるあのイメージが強いですが、
最近では別の方法も増えているそう。
選択肢が増えた矯正方法。カウンセリングが重要
金属の装置を使う方法だけでなく、負担の少ないマウスピースを使用する方法など、
矯正のバリエーションも豊富になっています。
ただ、人によって向き不向きがあり、期間や料金にも違いがあるので、
納得のいくまでしっかりとカウンセリングを受けることが必要です。
場合によってはセカンドオピニオンを取ることも視野に入れて。
いずれにしても、親身になって相談に乗ってくれ、
技術も信頼できる医師とよく話し合うことが、
満足のいく矯正への第一歩です。
では、現在行われている矯正方法について、詳しくみていきましょう。
歯科矯正の比較リスト
表側矯正
内容:いちばんメジャーな矯正法。装置に金属と半透明の素材の2種類がある
メリット:確実な方法で、期間もいちばん短くてすむ
デメリット:特に金属の場合、矯正装置が目立つ
期間:1年半~2年
費用(税込み):¥800,000~1,200,000
裏側矯正
内容:歯の裏側に矯正装置を装着
メリット:矯正装置が見えない
デメリット:表側矯正に比べ期間が長く、費用も高い
期間:2年~
費用(税込み):¥1,000,000~1,500,000
部分矯正
内容:前歯のみなど歯列の一部を矯正する
メリット:期間、費用とも少なくてすむ
デメリット:歯並び全体は直せない
期間:1年程度
費用(税込み):¥300,000~
マウスピース矯正
内容:透明なマウスピース型装置を使用。インビザライン(アメリカ製)とアソアライナー(日本製)が代表的
メリット:着脱でき、ほとんど目立たない
デメリット:強い意志がないと、挫折するおそれあり。すべての矯正には対応できない
期間:2年程度
費用(税込み):¥1,200,000~
<マウスピース矯正>①インビザライン
内容:コンピューター上に並べた歯並びに合わせ、機械でマウスピースを製作
メリット:コンピューターで計算して作るため、少しずつ変化していく歯列に合わせて、そのつどマウスピースを製作できる
デメリット:費用が高めである
期間:2年程度
費用(税込み):¥1,200,000~
<マウスピース矯正>②アソアライナー
内容:専門の技工士が実際の模型(歯型)を使い、マウスピースを製作
メリット:インビザラインに比べると、やや費用が少なくてすむ
デメリット:手作業で製作するため使用するマウスピースの数が少なく、その分、各ステップの間がやや長い
期間:2年程度
費用(税込み):¥800,000~1,000,000
インプラント矯正
内容:小さなインプラントを歯茎に埋入し土台にして、効率的に歯を引っ張る
メリット:従来の7~8割程度に期間を短縮できる。痛みが少ない。嚙み合わせの治療もできる
デメリット:マウスピース以外の矯正方法と併用。通常の矯正より費用が高い
期間:通常の矯正の7~8割の期間
費用(税込み):インプラント1本につき¥30,000~50,000程度
次回は、実際に大人矯正を行った方のお話をうかがいます!
DATA
加治矯正歯科クリニック
撮影/板野賢治
取材・原文/鈴木美穂