S-Joyこと素敵女医57人にリサーチした、「サプリとのつき合い方」。
つづいては、サプリ摂取に対する注意点を聞きました。
なるほどと納得させられる結果が。
Q3
サプリの考え方や飲み方、飲み合わせや
注意すべき点について、教えてください。
「自覚症状に加えて、血液検査、アレルギー検査、毛髪検査・便検査などで、
自分の体の状態を知ったうえで、体が必要としている栄養素を摂取することをおすすめします。
また選ぶときに、中身がしっかりしているか、
本当に効果があるかも見極める必要があります」
(柴田知里さん・健康サポートステーション「GRACE」)
「サプリの栄養素の働きだけでなく、
どう作用するのかを知っておくことも大事。
薬との飲み合わせに注意が必要なものもあります。
例えば、セントジョーンズワートはピルの効果を半減させます。
薬を出してもらうときは、常用サプリの申告を」
(船曳美也子さん・医療法人オーク会、オーク住吉産婦人科)
「生活の基本はバランスのとれた食生活、運動、休養です。
栄養はあくまで食事から。サプリメントは補助的なものであることを
忘れてはいけません。とりすぎには注意を!」
(渡辺千春さん・千春皮フ科クリニック)
「サプリと食事の優先順位を誤らないことが大切です。
サプリに頼って、きちんとした食事をしないと、
嚙まないことで唾液の分泌が低下して、口腔内の環境が悪くなります。
また、サプリも摂取しすぎれば、肝臓などに負担がかかります」
(石井さとこさん・ホワイトホワイト審美歯科)
「実際にサプリを飲んで体調不良に悩まされている患者さんもいます」
(前田佳子さん・東京女子医科大学青山病院)
「現在、特に女性のほとんどが鉄、ビタミン、タンパク質、ミネラル不足に陥っています。
美しく若々しい肌も栄養が不可欠。
いくらたるみ治療で皮膚コラーゲン産生を刺激しても、
コラーゲンの元になるタンパク質をはじめとした、
ベースの栄養素が不足していては十分な効果は期待できません。
またストレス、精神的な不調、冷え、肩コリ、便秘などを抱えている方がとても多い。
これらの症状の改善にも栄養療法は有益だと考えます」
(杉野宏子さん・青山エルクリニック)
「40歳を過ぎた頃からサプリで栄養を補っています。
風邪をひきにくい、冷えないなど体調管理に役立ちました」
(宮地百子さん・山王メディカルクリニック)
まとめると以下の5項目が「サプリのS-Joy的考え方」のようです。
1.食事が基本。サプリは補助であることを忘れずに
2.検査をして、自分の体に必要な栄養素のサプリをとるべき
3.複数のサプリ摂取は副作用など注意が必要
飲み方・飲み合わせは知っておくべき
4.たくさんとればいいわけではないので、目的・効果に応じて適量を
5.同じ栄養素でも、粗悪品などがあるので、信頼できるメーカーのものを
撮影/ケビン・チャン〈物〉
取材・原文/山村浩子