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体の中を整えて乾燥に強い美肌に①肌は内臓を映す鏡

小林 暁子さん

小林 暁子さん

小林メディカルクリニック東京院長。

順天堂大学医学部卒業。便秘外来を立ち上げ、

延べ5万人の腸内環境の改善に努めてきた。

現在は健美腸ドクターとして活躍中。
著書に『2週間で腸が若返る!美腸ダイエット』(世界文化社)ほか

体の中を整えることが大切。

乾燥に負けない“強い肌”は“美腸”がつくる!

 

 

高価な化粧品を使っているのに、なぜ肌があれるの? と疑問に思っているあなた、自律神経と腸内環境が整っていないからではないでしょうか?

 

ここでは、2回に分けて健美腸ドクターの小林暁子さんに、“美肌”のために必要な“美腸”つくりについて教えていただきました。

 

まず今回は、美しい肌を取り戻すための重要なポイントについてのお話です。

 

 

 

自律神経と腸内環境を
整えることがキーポイント

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冬になると必ず肌が乾燥する…という女性は多いのでは?

「昔から、肌は内臓を映す鏡と言われますが、まさにそのとおりなのです」と、小林暁子先生。

 

「肌は外界に接していますから、丈夫にできているのです。その肌があれているとしたら、体の中にも不調が起こっているかも。強く、美しい肌を取り戻せたとしたら、そのときは、体の中も健康に保てているということです」

 

クリニックの便秘外来(健美腸外来)には、さまざまな不調を訴える患者さんが、毎日大勢訪れるそうです。肌あれが治らないという人だけでなく、ダイエットしてもなかなか痩せない、体力がない、気持ちが落ち込む…など。その原因のほとんどが便秘。便秘が解消すると、不調が消えるだけでなく、考え方や行動がポジティブになる人も多いのだとか。

 

「便秘を治すためには、まず、自律神経を整えることです。自律神経は、交感神経と副交感神経からなっていて、交感神経が高まれば、活動的で興奮モードになります。逆に副交感神経が高まれば、ゆったりとしたリラックスモードになります。このふたつのバランスが安定して、一日の中でオンとオフがきちんと切り替えられれば、心と体のバランスが最もよい状態といえます」

 

 

腸の蠕動(ぜんどう)運動は、副交感神経が優位なときに、活発になるそうです。
ただでさえストレス社会の中で忙しく活動している現代人は、交感神経の優位な時間が長くなりがちです。しかも更年期には、さらに自律神経が乱れやすいのだとか。

 

「自律神経のバランスが整えば、正常に腸の蠕動運動が始まります。でも、腸内環境が乱れていては、体の中にきちんと栄養が届きません。栄養は血液に乗って全身に送られていきますが、腸内環境が整っていないと、サラサラで、栄養たっぷりな血液にならないのです。強く、美しい肌を取り戻すために、自律神経と腸内環境を整えることが、重要なポイントですね」

 

次回は、具体的に美肌をキープするために必要な、自律神経や腸内環境を整え方をご紹介します。

 

 

撮影/板野賢治〈ヨーグルト〉 佐々木実佳〈小林先生〉

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/宇野美貴子

 

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