専門知識を持つ医師たちは、普段どんなものを飲んでいるのでしょうか?
内側からキレイになり、健康な体をつくるためのドリンクについて、
60人の"素敵女医"S-Joy※、のみなさんのこだわりを聞きました!
98%に、こだわりあり。根強いスムージー人気
今回の取材の結果、ほぼ全員と言ってもいい98%の人が、
飲む物に対して何かしらの考えを持っていました。
なかでも印象的だったのがスムージーと酵素ドリンクへのこだわりです。
スムージーは朝食代わりに飲む人が多く、入れるものも多種多様。
飲む理由としては、
「昼食をしっかり食べるので、朝食はジュースで十分」
(船曳美也子先生・産婦人科)
「カロリーが制限でき、ビタミンや酵素、食物繊維をとりやすい」
(里見英子先生・消化器内科)
などが挙げられています。
酵素ドリンクは、美容・健康目的はもちろん、ファスティングダイエットの一環で
飲用している人もいて、意識の高さがうかがえました。
半面、「飲む」のではなく「嚙む」ことの重要性を指摘する人も。
「食品は口から取り入れて、形のあるまま嚙むことが大切。
嚙むことで唾液に含まれる酵素が出るうえ、脳も刺激できます。
それを飲み物にするのはもったいないです。また、必要な酵素は自分の体に備わっています。
私はドリンクとしてではなく、しっかり嚙んでいただきます」
(まのえいこ先生・皮膚科・マノメディカルクリニック)、
「果物はよく嚙んで食べます。ナチュラルなデンタルリンスである唾液を、しっかり出したいので」
(石井さとこ先生・審美歯科)
ほかに、スムージーは胃腸が弱っているときは避けるべきという意見も。
どんな健康法も、人によっては合わないものがあります。
自身の体調や生活リズムなどと相談しながら、内側からキレイな体をつくっていきましょう。
果物とブロッコリーの茎。ビタミン摂取と目の健康に!
大倉萬佐子さん Masako Okura
53歳・眼科 アイクリニック天神
「スムージーには、軽く蒸すか電子レンジで加熱したブロッコリーの茎と、
オレンジなどその時の旬の果物を入れます。茎には黄斑色素のルテインのほか、
ビタミンC・B、β-カロテンなど、目によい栄養素が豊富に含まれています。
またルテインは目を守る働きをする抗酸化物質であり、
加齢黄斑変性症の予防にも有効だと言われています」
オメガ3脂肪酸の摂取とデトックス効果を狙って
小村十樹子さん Tokiko Komura
48歳・美容皮膚科・美容内科 トキコクリニック
「小松菜、りんご、チアシード、ライスミルクをブレンダーにかけて。
小松菜はデトックス効果が高く、チアシードはオメガ3脂肪酸の摂取を目的にしています。
豆乳を使うときもありますが、イソフラボンのとりすぎはホルモンバランスを
くずすと考えているので控えめに。5月~10月頃までは毎日飲み、
寒い季節は体を冷やすので飲むのを控えています」
野菜・果物・ヨーグルトに、吸収率を上げるオイルを
今野みどりさん Midori Konno
49歳・形成外科 M&Mスキンケアクリニック、石井クリニック
「スムージーは毎日飲んでいます。材料は、小松菜、セロリ、にんじん、ブロッコリー
といったそのとき冷蔵庫にある野菜と、オレンジなどの柑橘系果物、りんご、梨、バナナなど。
そこにヨーグルトをプラスします。これを飲み始めてから腸の調子がよくなりました。
ビタミン吸収率をアップさせるために、亜麻仁油やオリーブオイルを入れることも」
ポリフェノールを多く含む皮のままジューサーに
津田攝子さん Setsuko Tsuda
55歳・皮膚科 津田クリニック
「りんご、にんじん、小松菜、レモン、プルーンなど、7~8種類の果物や野菜を入れています。
抗酸化成分のポリフェノールは皮に多く含まれているので、なるべく皮ごととるように。
水の代わりに、飲むヨーグルト(LG21やR-1など)や豆乳を加えます。
毎朝スムージーを飲むようになってから、腸の調子がよくなり、風邪をひきにくくなりました」
今回ご協力いただいた60人の素敵女医データ(45~61歳)
美容皮膚科 14人
産婦人科・婦人科 8人
歯科 8人
眼科 5人
内科 5人
形成外科 4人
皮膚科 4人
精神科 3人
整形外科 2人
美容外科 2人
麻酔科 2人
乳腺科 1人
耳鼻咽喉科 1人
泌尿器科 1人
※
What’s S-Joy?
S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。
Over-45のMyAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師に、
ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。
美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、幅広い科の先生方の
専門知識を生かしたアドバイスや、ご本人が実践していることをお伝えします。
New S-Joy
今回の企画から新たに参加してくれた、3名の素敵女医のみなさんです。
丹羽祐子さん Yuko Niwa
53歳・歯科 橋本歯科医院
「現代の食生活では食物繊維の十分な摂取が難しいことと、
生きている酵素をとるために、毎朝スムージーを飲んでいます。
肌と胃腸の調子がよくなりました」
おおたわ史絵さん Fumie Otawa
50歳・内科 都内医院勤務
「スムージーは野菜、ビタミン不足を感じたときに
ヨーグルト(R-1やLG21)を入れて。お通じがよくなります。
抗酸化作用のあるコーヒーもよく飲みます」
常喜眞理さん Mari Joki
51歳・内科・皮膚科・小児科 常喜医院
「4年ほどほぼ毎朝飲んでいるのは、
にんじんと季節の果物のジュースです。
ヒューロム社の低速ジューサーで、
有機または低農薬のものを搾っています」
撮影/鈴木正美(studio orange) 重枝龍明(studio orange)
スムージーオブジェデザイン/大垣友紀惠
取材・文/上田恵子