ハリ、ツヤがなくなる、などの髪質の劣化。そのままにしておくと、今や600万人とも言われる薄毛に悩む女性の仲間入りをしてしまいます。
改善のためにはどんなことができるのか、「AACクリニック銀座」の浜中聡子先生に、女性の最新育毛事情について教えていただきました。
<食生活の改善>
タンパク質が重要。そして白髪予防にはミネラル類
「育毛のためには、毛根部への十分な栄養も必要。欠かせないのは、やはり髪の成分であるタンパク質です。不足すると抜け毛の原因になることもあるため、大豆などの植物性タンパク質だけでなく、肉や魚などの動物性タンパク質も併せてとることが大切です」
ほかに必要なのは、髪質を守る亜鉛や鉄分、メラニン色素の合成に欠かせない銅などのミネラル類。ビタミンB群やビオチンも重要なのだそう。
「体内の活性酸素を減らすことも薄毛予防につながるので、抗酸化成分の摂取も有効です。β-カロテン、ビタミンC・Eのほかに、トマトに含まれるリコピン、緑茶のカテキン、ベリー類に含まれるアントシアニン、大豆のイソフラボン、ごまに含まれるゴマリグナンなどですね」
また、肉中心の欧米型の食生活が当たり前になった現代人には、脂質のとりすぎという問題が。脂質はとりすぎるとエネルギーの過剰摂取につながり、肥満や動脈硬化を招きます。体内の血流が悪くなれば当然頭皮の血流も悪くなるので、できるだけ和の食材(豆・ごま・わかめなどの海藻・野菜・魚・しいたけ・いもなど)を中心にした、ヘルシーな食生活を心がけましょう。
(女性の最新育毛事情「目指したいのは、艶髪!」③ は明日お届けします。お楽しみに。
<ケイコ>
浜中先生の「目指したいのは艶髪!」①は こちら
浜中聡子先生プロフィール
北里大学医学部卒業。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医、米国先端医療学会専門医などの資格を多数取得。2009年「AACクリニック銀座」院長に。著書は「女性の薄毛・抜け毛 お悩み解消BOOK」(主婦と生活社)
撮影/板野賢治 ヘア/本山貴士(POOL) モデル/原 由美 スタイリスト/櫻井聖子(aloha dog)
●MyAge 2014 Spring 好評発売中!ご購入はお近くの書店、もしくはこちらから。