いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
最近、ちょっとしたことにイライラしてしまう今日この頃。
ストレスたまりまくりですっ。
根来 おやおや、それはコルチゾールの過剰分泌かもしれないですねえ。
いし コルチゾールって、確か…ストレスホルモンですよね?
根来 はい。コルチゾールは副腎皮質から分泌されるストレス系のホルモン。
これが増えると、幸福系ホルモンや快楽系ホルモンが抑制されるので、体全体がマイナスの方向に働くんですよ。
いし まさにマイナス方向に傾いてますぅ。ストレスが続くとどうなるの?
根来 過剰なストレスが続くとコルチゾールが大量に分泌され、免疫力の低下、血糖値の上昇、交感神経の緊張を招き、心身に負の作用を及ぼします。
いし 負の連鎖…。
根来 またコルチゾールの過剰分泌は、前回取り上げた若さを保つために必要なホルモン、DHEAも浪費されることがわかっています。
いし とはいえ、ストレスの原因を取り除くことは簡単じゃないですよ。
ワーン、どうしようどうしよう。
アセるまるこ!だが根来先生から意外な言葉が……
根来 どうどう、いしまるこさん。物事をマイナスに考えると交感神経がUPして、さらにコルチゾールが出てしまいます。
いし そっか…。
根来 それに、コルチゾールには抗炎症作用があって、適度に出ることで、アレルギーを抑えてくれるんです。
さらに、脂肪燃焼作用もあり、質のよい眠りによって、睡眠中のコルチゾールが適度に増えれば、眠っているうちに健康的にダイエットできるのです。
いし そんないい側面もあるんですか。
根来 もちろん。そもそもストレスに対抗して体を守るためにコルチゾールが出るのですから。
いし なるほど、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ってことですね。
では、コルチゾールを適度に分泌させるにはどうすればいいの?
根来 ストレスを感じたら、一日数回数分ずつ、腹式呼吸をするといいですよ。交感神経のセンサーがある横隔膜を大きく動かすことで、高ぶった交感神経を鎮め、副交感神経を優位にし、心身をリラックスに導きます。
息を吐くときに交感神経のセンサーが働くので、ゆっくりと息を吐ききると、効果的です。
<次回は「ハッピーホルモンの増やし方教えます!」です。お楽しみに……>
根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン