素敵女医に聞く更年期の乗りきり方、
4人目に登場していただくのは美容皮膚科・漢方内科の住吉周子先生です。
住吉先生の場合、ご自身の専門分野である漢方が対策として有効だったよう。
住吉周子さん Shuko Sumiyoshi
50歳・美容皮膚科・漢方内科
優愛クリニック/はもり皮フ科
「更年期症状があるものの、唾液ホルモン検査の数値は
さほどひどくありませんでした。
漢方薬はベースになるものをいくつか決め、
あとは症状の変化に合わせて時々で最適なものを服用しています」
住吉先生の経緯
●46歳 更年期の不調を感じ、プラセンタ注射を開始。
●48歳 以前から肩コリが気になっていたが、さらにひどくなった。
もともとの冷え症が悪化し、上半身にはのぼせが、下半身には冷えが現れるように。
●49歳 イライラ感。汗をかきやすくなり、のぼせのような症状も。
●50歳 たまに動悸や息切れが起こり、眠りが浅くなる。
「汗に関しては、とにかく夏がつらかったですね。
漢方薬、サプリ、プラセンタ、そして運動の相乗効果が出て、冬には発汗異常が治まりました」
運動で余分な水分を排出し、つらい発汗異常を改善
美容皮膚科医であると同時に、
漢方内科医でもある住吉周子先生。
更年期症状の改善にも、漢方薬は大活躍していると話します。
先生に強く出ている症状は冷えと肩コリ、そして発汗異常。
特に昨年の夏はつらかったそう。
「まさに今、更年期のど真ん中にいることを実感しています。
ただ、投薬以外に運動や食事など、
生活を工夫することで症状を緩和できることがわかってきたため、
以前より前向きに状況を受け入れられるようになりました。
対策として有効だったのは、
症状の変化に合わせて飲んだ漢方薬。
最初は体を温め、ホルモンバランスを整える温経湯を服用しました。
次に肩コリ、のぼせ、下半身の冷えを改善する桂枝茯苓丸に変更。
更年期症状の薬として定番の、当帰芍薬散を飲んでいた時期もあります。
さらに相乗効果を期待して、エクオール含有サプリと、
アミノ酸やオメガ3系のサプリ、顆粒のハトムギ茶。
注射かサプリのどちらかで、プラセンタも欠かさずとっていました」
その後、新たにスポーツジムでのエクササイズも始めた住吉先生。
体を動かして汗をかくことで、
肩コリと発汗異常がラクになったと言います。
「漢方の考えでいくと、発汗異常は水のバランスのくずれ。
運動で余分な水分を出すことで、
症状が改善したのだと思います。
これまでもホットヨガや加圧トレーニングなどをしていたのですが、
30分の自転車こぎ、ランニングマシン、ストレッチを習慣にしたら、
すごく体調がよくなりました」
住吉先生愛用の漢方薬
撮影/小松勇二 取材・原文/上田恵子