45歳を過ぎたら、生活の見直しが必須!
衰えていない? あなたの腸年齢!
栄養吸収だけじゃない!
ここでは、腸の多岐にわたる働きと、腸の健康を保つことの重要さを再チェック!
今回は、辨野先生と藤田先生のお2人に、腸の基礎知識について教えていただきます。
教えていただいたのは
辨野義己さん Yoshimi Benno
理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員。
『腸を整えれば病気にならない』著
藤田紘一郎さん Koichiro Fujita
東京医科歯科大学名誉教授。感染免疫学等の専門。免疫、伝染病研究の第一人者。
腸に関する著書多数
【腸の基礎知識】
Function
驚くべき腸の働き!
食べたものは胃でかゆ状にされ、小腸へと運ばれます。小腸は伸ばすと5~6mほどの長さがあり、粘膜には絨毛と呼ばれる無数のヒダがあります。広げるとその面積は、なんとテニスコート1面分にも! ここで栄養吸収がされ、残りのカスや水分が大腸へ進みます。
大腸の長さは1.5mほどで、ここでおもに水分吸収が行われ、便となって排出されます。また、腸の働きは栄養吸収だけではありません。免疫機能を司り、ビタミンやホルモンの合成も行っており、これにより感染症、がん、アレルギー、うつなどの、さまざまな病気が腸の健康と関係しています。(藤田先生)
小腸と大腸の役割
Bacteria
OurAge世代から悪玉菌が急増!
腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、このバランスは3:1:6が理想。
しかしOurAge世代は、ホルモンバランスやエネルギー生成システムが変わり、悪玉菌が増える傾向に。この時期に善玉菌を育てる生活習慣を身につけることが大切。(藤田先生)
次ページに、美腸のための5つのアプローチをご紹介!
Requirements
腸美人をつくるにはこの5つが必須!
腸内環境を整えるために必要なのは、善玉菌をサポートするビフィズス菌・乳酸菌を毎日摂取すること。
また、腸のぜん動運動を促す野菜や海藻などの食物繊維と、善玉菌のエサになるオリゴ糖を積極的に食べ、排便に必要な筋肉をつける運動は不可欠。ストレスを解消することも忘れずに!(辨野先生)
5つの相乗効果が大切
この5つのアプローチが必須。どれが欠けてもNGです
●ビフィズス菌・乳酸菌
●食物繊維
●オリゴ糖
●運動
●リラックス
腸内細菌の働きは実に多様!
撮影/小山志麻 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/山村浩子