素敵女医はこう考える
デリケートゾーンの悩み 最新ケア
人には言えない腟の悩み。
かゆみや性交疼痛の問題など、安全に解決する方法、あります!
更年期以降に多い腟の悩みには、
腟レーザーという選択も
出産を経験した人に起こりやすい腟の緩み、尿道周囲の靱帯や筋肉の緩みによる尿失禁、閉経後に起こりがちな腟萎縮症(潤い不足、性交疼痛、性交時の出血などの症状がある)など、OurAge世代でデリケートゾーンの悩みを抱える人は少なくありません。
それ以外に、腫れやかゆみ、灼熱感、においなどを気にする人もいます。エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量の低下も関係しているため、ホルモン補充療法などの対策が取られてきましたが、最近ではマシンを使った治療法も登場。痛みや副作用のリスクの低さから注目されています。
最新のデリケートゾーン・エイジングケアについて、4人の女医に聞きました。
今回は、閉経後に効果を発揮する炭酸ガスレーザーマシンと、安全に痛みなくできるデリケートゾーンのケアをご紹介します。
閉経後に効果を発揮!
炭酸ガスレーザーマシン「インシェイプ」で腟萎縮症を治療
シャワーは施術当日、入浴は翌日から可能。術後10日間はタンポン・性生活は禁止。¥150,000(初回カウンセリング料+2回分の施術料含む)
「閉経後、女性ホルモンの低下が原因で脆弱化した皮膚や粘膜を、炭酸ガスレーザーで刺激。熱ダメージにより腟壁にコラーゲンを生成します。腟の潤滑低下や性交疼痛など、閉経後に多い腟萎縮症の諸症状に効果が期待できます。HRTが受けられない、ホルモン受容体陽性乳がんや子宮体がんの人も施術可能です」
関口由紀さん
肌への治療と同じ手法で、
安全に痛みなく生殖器粘膜のバランス回復を促進
「360°放射状に、腟壁へと炭酸ガスレーザーを照射するマシン『モナリザタッチ』。痛みやダウンタイムはなく、1~3回で効果が出ます。治療後は腟粘膜がピンク色になり、潤いもアップ。尿失禁にも効果があります。『デリケートゾーンが布とこすれて痛い』と訴えていた60代の方にも改善が見られました」
田中亜希子さん
【What’s S-Joy?】
S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。Over-45のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師たちに、ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、幅広い科の先生方の専門知識を生かしたアドバイスや、ご本人が実践していることをお伝えします。
撮影/ケビン・チャン 取材・原文/上田恵子