いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
前回に引き続き、陥りがちな誤った飲酒習慣を根来教授が一刀両断!
正しい知識を伝授しますよ。
根来 こんにちは。根来秀行です。あれあれ、いしまるこさん。またまた顔色が悪いですけど、どうかしましたか?
いし わわわ、ばれちゃいました?
実は、昨日飲み会がありまして。先生の忠告を守って、食べながら飲んでいたんですけど、ついつい飲み過ぎてしまったようです。
根来 二日酔いですね。
いし 面目ないです。とほほ。
根来 酒量が多すぎるとアセトアルデヒドが無毒化しきれず、血液中に回り、頭痛や吐き気を引き起こすんですよ。これが二日酔いや悪酔いの正体です。
いし アセトアルデヒドって?
根来 アセトアルデヒドは毒性が強い発がん物質です。
いし 発がん物質!?
根来 はい。日本人には、肝臓で働くアセトアルデヒドを分解する酵素(ADH)の働きが弱い人が45%、働かない人が5%という報告もあります。
飲むと顔が赤くなるのは、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドが原因です。
いし なるほど。でもいしまるこは、飲んでも顔は赤くならないですよ。
根来 二日酔いや悪酔いをしてしまったら、自分のキャパを超えて飲んでいる証拠。飲む量を見直さないとダメですよ。
いし す、すみません(汗)。あっ、そういえば、この連載を担当している編集のふみっちーは、顔を真っ赤にしながらもかなりの量を飲むんですよ。
根来 訓練すれば多少はお酒に強くなるともいわれますが、ADHの働きは生まれつき決まっているもの。基本的には鍛えて強くなるものではありません。お酒を飲んで顔が赤くなる人は、肝臓への負担がそれだけ大きいということを自覚し、無理をしないことです。
いし ふみっちー、ほどほどにね〜。
根来 肝臓を傷めない酒量の目安は以下の通り。
ビール 大瓶1本(640ml) 黒ビール大瓶1本弱 ワイン2杯(240ml) 日本酒1合 焼酎お湯割1杯(82ml) ウィスキーW1杯 梅酒2杯 シャンパン2杯
いし 心します〜。
それではみなさん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン
(次回は「酒が強い人=肝臓が強い」は迷信!? というお話です。お楽しみに!)